前、読者さんからこの「繰り返し」について質問をもらって、いろんな繰り返しの種類があるから、今回はがっつり説明してみようと思う。
カテゴリー別、繰り返すインドネシア語13個
1.複数形
Orang-orang itu sedang lihat pertandingan badminton.
あの人々はバドミントン大会を見ている。
- orang-orang(人々)※orang(人)
- itu(あの)
- sedang~(~している)
- lihat(見る)
- pertandingan(試合、大会)
- badminton(バドミントン)
Buku-buku ini punya siapa ya?
これらの本はだれのですかね。
- buku-buku(本「複数」)※buku(本「単数」)
- ini(これ、これら)
- punya siapa(誰のもの)※punya(持つ)、siapa(誰)
2.種類(~類)「繰り返し」+接尾辞-An
Jangan makan daging-dagingan saja, makan juga sayur-sayuran ya.
肉系(の食べ物)ばかり食べないで、野菜類も食べなさいね。
- jangan~(~しないで)
- makan(食べる)
- daing-dagingan(肉類)※daging(肉)
- saja(ばかり)
- juga(も)
- sayur-sayuran(野菜類)※sayur(野菜)
Kacang-kacangan banyak mengandung vitamin B.
豆類にビタミンBがたくさん含まれています。
- kacang-kacang(豆類)※kacang(豆)
- banyak(たくさんの)
- mengandung(含む)
- vitamin(ビタミン)
3.繰り返し+接尾辞-An=類似(~ぽい/おもちゃの~)
意味としては、その単語の「模型」や「おもちゃ」という意味だ。
Bapak, aku mau mobil-mobilan itu dong.
父さん、(僕は)あのミニカーが欲しいよ。
- Bapak(父)
- aku(僕)
- mau(欲しい)
- mobil-mobilan(ミニカー)※mobil(車)
- itu(あの)
- ~dong(~だよ)※ジャカルタ弁です。
Iwan, ayo kita main dokter-dokteran.
イワン君、お医者さんごっこしよう。
- ayo~(~しよう)
- kita(しよう)※「私たち」というという意味もあります。
- main(遊ぶ)
- dokter-dokteran(お医者さんごっこ)※dokter(医者)
4.Ke-繰り返し-An=その単語が表す様子/性質/性格を持つ
例えば、「Kekanak-kanakan」や「Kebarat-baratan」などがある。
「Kekanak-kanakan」は「Kanak又はAnak」から来てる。「Anak>子供」という意味だけど、「Kekanak-kanakan」は日本語で「子供っぽい/大人げない」という意味になるんだ。
例文を見てみよう。
Kamu ini bagaimana!? Sikap kamu tadi itu kekanak-kanakan sekali!
何だ君は!?さっきの(君のあの)態度は(とても)大人げないな。
- kamu(君)
- ini bagaimana(なんだ「どういうことだ」)※ini(これ)、bagaimana(どう、どのような)
- sikap(態度)
- kamu(君)
- tadi(さっき)
- itu(その、あの)
- kekanak-kanakan(大人げない)※anak(子ども)
- ~sekali(とても~)
Gaya pakaian dia kebarat-baratan, setiap jalan dengan dia pasti dilihat banyak orang.
彼/彼女のファッションスタイルはウェスタンっぽい。彼/彼女と出かけたら、たくさんの人に見られる。
- gaya pakaian(ファッションスタイル)※gaya(スタイル)、pakaian(服)、原型:pakai(着る)に接尾辞-anがついて名詞になっています。
- dia(彼、彼女)
- kebarat-baratan(ウエスタンっぽい、西洋っぽい)※barat(西)
- setiap~(~するたびに)
- jalan(歩く、出かける)
- pasti(きっと、絶対に)
- dilihat(見られる)※lihat(見る)に接頭辞di-がついて受け身になっています。
- banyak(多い、たくさんの)
- orang(人)
Kalau merasa malu, pipinya jadi kemerah-merahan.
恥ずかしく感じたら、彼/彼女のほほは赤っぽくなる。
- kalau~(~だったら)
- merasa(感じる)
- malu(恥ずかしい)
- pipinya(ほほ)※pipi(ほほ)+nya=dia(彼、彼女)
- kemerah-merahan(赤っぽくなる)※merah(赤)
5.頻度/回数
例えば「Kuat-kuat=強い感じで、強く※kuat(強い)」や「mondar-mandir=行き来」や「Bolak-balik=行き来 ※bolak(丸い)、balik(戻る)」などだ。例文を見てみよう。
Dari tadi dia mondar-mandir di depan ruang operasi menuggu kelahiran anaknya.
さっきから彼は、手術室の前で行ったり来たりして、自分の子供の誕生を待っている。
- dari tadi(さっきから)※dari~(~から)、tadi(さっき)
- dia(彼、彼女)
- mondar-mandir(行ったり来たりする)
- di~(~で)
- depan(前)
- ruang operasi(手術室)※ruang(部屋)、operasi(手術)
- menunggu(待つ)
- kelahiran anaknya(子どもの誕生)※kelahiran(誕生、出産)、原型:lagir(生まれる)に共接辞ke-anがついて名詞になっています。anaknya(子ども)※anak(子ども)+nya=dia(彼、彼女)
Setiap bulan dia bolak-balik ke Tokyo untuk urus pekerjaannya.
毎月、彼/彼女自分の仕事を手配(世話)をするために東京に行ったり(インドネシアに帰ったり)している。
- setiap bulan(毎月)※setiap~(毎~)、bulan(月)
- dia(彼、彼女)
- bolak-balik(行ったり来たりする)
- ke~(~へ)
- untuk~(~するために)
- urus(手配する、世話する)
- pekerjaannya(仕事)※pekerjaan(仕事)+nya=dia(彼、彼女)
Tadi malam dia pegang tangan saya kuat-kuat karena ketakutan.
昨夜、怖がっているから彼女は僕の手を強く握った。
- tadi malam(昨夜)※tadi(さっき)、malam(夜)
- dia(彼、彼女)
- pegang(握る)
- tangan(手)
- saya(私)
- kuat-kuat(強く)※kuat(強い)
- karena~(~だから)
- ketakutan(怖がっている)※takut(怖い)に共接辞ke-anがついています。
また、「Mondar-mandir」や「Bolak-balik」などのように一部の母音が変わることもあるね。この変化はすべての単語に応用できるとは限らないから、こういったものは一単語(1つのフレーズ)として出会ったら覚えてしまおう。
6.双方的
Di hari lebaran semua orang bersalam-salaman.
断食明け祭りに全員の人は(みんな)握手し合っている。
- di~(~に)
- hari lebaran(レバラン明け祭り「祝日」)※hari(日)、lebaran(断食明け祭日)
- sumua(みんな)
- orang(人)
- bersalam-salaman(握手し合う)※salam(挨拶)
Tolong-menolong akan mempererat hubungan antar manusia.
助け合いは人間関係を強くする。
- tolong-menolong(助け合い)※tolong(助ける)
- akan~(~するだろう)
- mempererat(強くする)※原型:erat(強い)に接頭辞memper-がついています。
- hubungan antar manusia(人間関係)※hubungan(関係)、antar~(~の間、~の中で)、manusia(人間)
7.数の塊
例文を見てみよう。
Saya akan kasih pin ini satu-satu ya.
私は(これから)一つずつこのピンをあげるね。
- saya(私)
- akan~(~する予定)
- kasih(与える、あげる)
- pin(ピン)
- ini(これ、この)
- satu-satu(一つずつ)※satu=1
Waktu wawancara silakan masuk ke ruangan itu dua-dua ya.
面接の時、あの部屋に二人ずつどうぞ入ってくださいね。
- waktu~(~の時)
- wawancara(面接する)
- silakan~(~してください)
- masuk(入る)
- ke~(~へ)
- ruangan(部屋)
- itu(それ、あの)
- dua-dua(二人ずつ)※dua=2
たとえば「lima-lima」みたいな…
8.何らかの状態/状況で
Orang Jepang suka makan ikan mentah-mentah.
日本人は生で魚を食べるのが好きだ。
- orang Jepang(日本人)
- suka(好きだ)
- makan(食べる)
- ikan(魚)
- mentah-mentah(生で)※mentah(生)
Saya tolak proposal dia mentah-mentah karena jelas tidak menguntungkan.
利益がないとはっきり分かったから、(私は)彼の案をきっぱりと断った。
- saya(私)
- tolak(断る)
- proposal(提案)
- dia(彼、彼女)
- mentah-mentah(きっぱり、直ちに、にべもなく)
- karena~(~だから)
- jelas(ハッキリする)
- tidak~(~しない)
- menguntungkan(利益がある、利益を得る)※原型:untung(利益)に共接辞me-kanがついています。
Jangan terima pendapat orang lain bulat-bulat, coba dipikir dulu ya.
他人の意見を丸々(そのまま)受け止めないで、まずは考えてみましょうよ。
- jangan~(~しないで)
- terima(受け取る、受け止める)
- pendapat(意見)
- orang lain(他人)※orang(人)、lain(他の)
- bulat-bulat(丸々、そのまま)※bulat(丸い)
- coba~(~してみよう)
- dipikir(考える)※原型:pikir(考える)
- dulu(まずは)
例えば「Mentah-mentah」の「Mentah」は「生」という意味。「生で」という意味もあるけど、「きっぱり(断る)」という別の意味も発生している。
9.逆説の意味と関連性が強いカテゴリー
例えば「Kecil-kecil」や「Kurus-kurus」などだ。使い方は、「Kecil-kecil tapi kuat=(体が)小さいけど、強い ※kecil(小さい)、kuat(強い)」という感だ。ま、いつも通り、例文で確認だ。
Dia itu kurus-kurus tapi kuat. Dia bisa angkat 2 orang anak dengan lengannya.
彼は痩せているけど強い。彼は自分の腕で2人の子供を持ち上げることができる。
- dia(彼、彼女)
- itu(は、って)
- kurus-kurus tapi kuat(痩せているけど強い)※kurus(細い、痩せている)、tapi(でも)、kuat(強い)
- bisa~(~できる)
- angkat(持ち上げる)
- 2 orang(二人)※2=dua、~orang(~人)
- anak(子ども)
- dengan~(~で)
- lengannya(腕)※lengan(腕)+nya=dia(彼、彼女)
Anak itu kecil-kecil tapi pintar berjualan.
あの子は小さいけど、商売が上手。
- anak(子ども)
- itu(あの)
- kecil-kecil tapi pintar(小さいけど賢い「上手」)
- berjualan(商売をする、売り歩く)※原型:jual(売る)に共接辞ber-anがついています。
10.分野/関連ごと
Kalau urusan masak-memasak serahkan saja sama dia. Makanannya pasti enak.
料理(関係)のことは彼/彼女に任せよう。(作った)料理は絶対に美味しい。
- kalau~(~ならば、~は)
- urusan(用事、案件)
- masak-memasak(料理関係)※masak(料理する)
- serahkan(任せる)
- saja(強調)
- sama~(~に)
- dia(彼、彼女)
- pasti~(きっと~、絶対に~)
- enak(おいしい)
Saya tidak mengerti sama sekali urusan jahit-menjahit.
縫合関係について(私は)全く分からない。
- saya(私)
- tidak~(~しない)
- mengerti(理解する、分かる)
- sama sekali~(全く~ない)※sama(同じ)、~sekali(とても~)
- urusan(用事、案件)
- jahit-menjahit(裁縫関係)※jahit(裁縫、縫うこと)
このカテゴリーもまた、他の区分と同じように、全ての動詞がこの区分に入れるという訳ではないぞ。
11.楽しい出来事、何かを楽しむこと
繰り返される単語はほとんど動詞で、「その動詞が表す動作を楽しむ」という意味になる。
Besok libur, gimana kalau kita makan-makan?
明日休みですけど、みんなでご飯食べたらどうですか?
- besok(明日)
- libur(休み)
- gimana kalau~(~するのはどう?)※gimana=bagaimana(どう、どのように)、kalau~(~すれば)
- kita(私たち)
- makan-makan(ご飯を食べる、飯にする)※ただ、食事を摂取するのではなくて、みんなで楽しみながらごはんを食べるというニュアンスになります。
Orang Jepang suka minum-minum di Izakaya.
日本人は居酒屋で飲む(飲み会をする)のが好きだ。
- orang Jepang(日本人)
- suka(好き)
- minum-minum(みんなでワイワイ飲む)
- di~(~で)
Kalau hari libur saya di rumah saja, tidur-tidur atau main HP.
休みの日には(私は)家にいるだけで、ゴロゴロしたり、携帯をいじったりします。
- kalau~(~は)
- hari libur(休みの日)※hari(日)、libur(休み)
- saya(私)
- di~(~に)
- rumah(家)
- saja(だけ)
- tidur-tidur(ゴロゴロする)
- atau(また、あるいは)
- main(いじる)
- HP(携帯電話)※Hand Phoneの省略形です。
12.動作回数を表すもの
Saya sudah telepon dia berkali-kali tapi tidak bisa terhubung.
(私は)彼/彼女に何回も電話しましたが、つながらなかった。
- saya(私)
- sudah~(すでに~、~した)
- telepon(電話する)
- dia(彼、彼女)
- berkali-kali(何回も、繰り返し)※kali(回)
- tapi(でも、しかし、が)
- tidak bisa~(~できない)
- terhubung(つながった)※hubung(つながる)に接頭辞ter-がついています。
Katanya minggu ini dia dapat kiriman aneh 2 kali berturut-turut.
今週、彼/彼女は2回連続変な郵便物をもらったそうだ。
- katanya~(~だそうだ)
- minggu ini(今週)※minggu(週)、ini(これ、この)
- dia(彼、彼女)
- dapat(得る、もらう)
- kiriman(郵便物)※原型:krim(送る)に接尾辞-anがついて名詞になっています。
- aneh(変な、おかしい)
- 2 kali(二回)※2=dua、~kali(~回)
- berturut-turut(連続で、相次いで)
Keluarganya terkena masalah bertubi-tubi.
彼/彼女の家族に次々と問題が直撃している。
- keluarganya(家族)※keluarga(家族)+nya=dia(彼、彼女)
- terkena(見舞われる、直撃される)※原型:kena(当たる)に接頭辞ter-がついています。
- masalah(問題)
- bertubi-tubi(次々と、繰り返して)
13.時間の幅を表すもの
このパターンは、「Jam」や「Bulan」や「Tahun」など時間を表す単語を繰り返すものだ。例えば「Berjam-jam」や「Berbulan-bulan」や「Bertahun-tahun」など「Ber-」ついているのも特徴の一つだ。
Pekerjaan ini tidak bisa cepat selesai, butuh waktu berjam-jam.
この仕事はすぐに終われない。たくさん時間がかかる。
- pekerjaan(仕事)
- ini(これ、この)
- tidak bisa~(~できない)
- cepat(速く)
- selesai(終わる)
- butuh(必要とする)
- waktu(時間)
- berjam-jam(時間がかかる)※jam(時間)
Dia sudah berbulan-bulan diam di rumah saja.
彼は何か月間もずっと家にいる。(引きこもっている)
- dia(彼、彼女)
- sudah~(すでに~、~した)
- berbulan-bulan(何か月もずっと)※bulan(月)
- diam(家に居る、引きこもる、居座っている)
- di~(~に)
- rumah(家)
- saja(ばかり、だけ)
Untuk bisa membuat patung ini butuh latihan bertahun-tahun.
この像を作れるようになるには何年も練習が必要だ。
- untuk~(~するため)
- bisa~(~できる)
- membuart(作る)
- patung(像)
- ini(これ、この)
- butuh(必要とする)
- latihan(練習)※原型:latih(練習)に接尾辞-anがついて名詞になっています。
- bertahun-tahun(何年も)※tahun(年)
微調整しようね!
インドネシア語の繰り返しについて説明したけど、どうだった?
すぐに応用できるものもあれば、そうじゃないものもあると思う。また、単語の性質によって繰り返すことができない単語もある。そして、接辞が付いていたり、付いていなかったりするから、負担がたくさんかかるよね。だから今の時点で完璧に覚えなくてもいいからね!「知っておく」という程度で読んだ方が良いと思う。
で、今日知ったことを使えるようにするには、自分の生活と関わりのあるものから使ってみてね。この記事の下にコメントに自分で作文してみてね。ハリと一緒に微調整しよう。
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日常会話で頻出|インドネシア語「機能語」まとめ