よーし、インドネシア語の勉強は順調か?
順調順調、ジャパネシアの記事を読むだけで、なんだか超成長した気がするぜ!
まあ、記事を読むっつっても、音声も動画もあるから、インプット量はそれなりのものになっているはずさ。
へへへ、かなりのレベルになってきたぞ。これからもこんな感じで勉強していけばいいかな。
今の感じで楽しければそれでOK、ただ、もっと効果的に伸ばしたいのであれば、与えられた記事を読むだけではなく、独学の時間を作っていくことも検討しておくれ。
独学、、、やってる気がしてたけど、まだ足りない?
多くの人は、実際やっていることは受け身の学習だけだ。例えば今日はこれを覚えましょう、あしたがこれをやりましょう。それだけだと知識がなかなか定着しないし、自分の頭を使うこともない。これを「独学」と言ってしまうと、この先アヤウイぞ…
正しい独学=脳の筋トレ
オマエさ、例えばだけど、ジャパネシアの記事を一個一個やってて、どう感じる?
スイスイ進んでる気がして、なんだか学んでる~!って感じだね。だから超楽しくやってるよ。
んー、それは大問題だな。
え、どうして…
つまりだな、オマエは筋トレで筋肉を大きくしようとしてるのに、常に筋トレ雑誌を読んでるだけだ、それでやった気になっている。これじゃ、筋肉もデカくならねえな。
それは筋トレの話だろ。語学の場合はちょっと違うんじゃないか?
そんなことはねえ、寸分たがわず同じだ。語学学習はいわば「脳の筋トレ」、ちょっとずつ負荷をかけないと、成長していかない。もちろんさぼれば、能力はどんどん落ちていく。
負荷をかけるとは
語学において負荷をかけるってどういうこと?
うん、簡単に言えば、思い出すことだな。
え、そんだけ?
そんだけ、だけどこれができてない人が多い。というのも、最初は思い出せないからだ。ガハハハ
なにがおかしい。。。
例えばこれまで覚えたフレーズで最近のできごとを話してみろ!と無茶ぶりされてもなかなかパッと頭から出てこない人がほとんどだ。
それはなかなかレベルが高いことだぞ。
いや、そんなことはない。一度インプットしたことには変わりないが、それを頭から出す練習をしてこなかっただけだ。この出す練習をインプット的な学習とセットにすることで、知ってるだけではなく、使えるインドネシア語が増えてくる。
なるほど、筋トレでも、筋肉をデカくするためには、たくさん食って、で、たくさんトレーニングしてってやるもんな。
そういうこと、独学はこのインプットしたことをいかに出すかを意識するといいぞ。実はこれができてないせいで、知識ばっかり増えるが、実際には使えない、運用力が低いままな学習者がいるわけだ。
とはいっても、インプットも重要なわけだよね。
もちろん、インプットなしに、出す知識なんてないわけだ。だからまずはインプットから説明したいわけだが、この前段階で最も重要なことがもう一つある。それが優先順位設定だ。
優先順位設定
インドネシア語に限らず、語学学習は「習慣」がものをいう。その習慣を生み出すために、一日の内に勉強に充てられる時間を確保することが何よりも重要だ。
そりゃそうだ。インドネシア語を伸ばしたいけども、忙しすぎて勉強時間が確保できなければ、絶対に成長していかないもん。そんなの単純な話じゃん。
単純なことほど、人は目に見えず意識ができない。どうあがいても一日は24時間、睡眠時間を除けば、16時間ほど。この時間の中に勉強時間を確保する必要が出てくる。
そっか、その16時間のうちに、仕事があったり、子育てがあったり、なにかしらやんなきゃいけないことがあるわけだな。
その通り、優先順位設定が例えば、1位が仕事、2位が家事、3位が趣味のゲーム、って人がいたとすると、これだけで16時間の大半が埋まってしまうんじゃね。って人もいる。
たしかに、語学学習って、頭では大事ってわかっていたとしても緊急性が低いっていうか、今すぐにやんなきゃって!なかなかなれないんだよなー。
そこに罠がある。
ワナ?
世の中の大半の人は、緊急性が高いことばかりに気を取られたり、今すぐ手に入る快楽、例えば、ネットサーフィンや、ゲームといったものに簡単に生活の大半を埋め尽くしてしまう。
うーん、確かにそうだ。そのうえ仕事はやんなきゃだし、家事もさぼるわけにはいかない、それに、赤ちゃんが泣いてたらすぐにあやさなきゃいけない。それに友達とのごはんとか、趣味の時間も確保したい。
そう、ただ、そういった人は、長期的な語学学習のメリットをあまり感じられず、始めたとしても、すぐにやめてしまう。数か月でものになるわけではない語学学習、ちょっとかじっただけでできるわけもなく、結局その中途半端な時間は無駄になってしまう。
なるほど、そういう人ってどうすんの?
語学学習を辞めたらいいと思う。
え?厳しくね?
いや、責めてるわけじゃないんだ。その人にとって語学学習は人生においてそこまでのメリットがないということだろ。時間と労力をかけてまでやる価値を感じられないものに人が情熱を注ぎ続けることはほぼ不可能だ。だったらそもそもやらない方がマシだし、他の重要なことのために時間を使った方がいい。
まあ、確かにね。語学学習を始めたはいいものの、あまり続かずに辞めてしまって、また再開して、結局初心者段階からいつまでたっても抜け出せない人だっているもんな。じゃあ、本気でインドネシア語を学びたい、インドネシア語が必要なのを感じている人はどうするの?
そういう人は生活における「インドネシア語学習の優先順位」を上げること。趣味や娯楽、あるいは、あまり重要じゃないと感じているものよりも、時間、労力、お金をインドネシア語にかけること。ここから始めることだ。
なるほど、さっきの筋トレの例でいえば、ちゃんとジムに行く時間を確保したり、そこで頑張って筋トレをする労力を惜しんじゃいけない。ダンベルやプロテインが必要であれば買わなきゃいけないしな。
その通りだ。語学学習の優先順位を確保すること。それがまずはスタートライン。それじゃあ、次は「独学のやり方」について詳しく見ていこう。
独学は何をすればいい?
じゃあ、スタートラインに立てた段階、これから頑張っていこうって段階で、具体的にはどうすればいいのさ?
好きなようにやれよ。
え、急に突き放すじゃん。
だいたいさ、「筋トレをする」っていったって、腕を鍛えたい人がいれば、足を鍛えたい人もいる、体脂肪を落として、体のラインをきれいに見せたい人だっているだろ。要するに、その人の希望やインドネシア語を勉強する目的に応じた学習方法が必要になるわけさ。ま、とはいっても独学でできる定番ものもってのもあるな。ちょっと参考にしてみてくれ。
例えば、インドネシア語の本だ。最近はネットでもいろんな記事にアクセスできる。とはいっても、初心者段階で読める記事ってのは限られるから、まずはジャパネシアの漫画(Komiknya Japanesia)もありだな。
そうそう、短いし、いろんなトピックを扱ってて、初心者にはピッタリだ。
よりによってなんでその漫画を選ぶかな… まあ、漫画は比較的簡単で短い、そして、余裕が出てきた段階でHarinya Japaneisaってのを読んでみよう。これはオレの日記で、比較的簡単、、、とはいっても初心者にはちょっと難しい感じの文章で構成されている。時間をかければ理解できるぞ。リスニング強化にもおすすめだ。
そうだな、これを使って勉強を習慣化している人は多いな。で、読書とか何かを読む際におすすめなのが単語アプリの活用。さっきの小説では、いろいろ単語の意味を直接書いてたけど、直接ANKIという単語アプリに登録しているし、そっちの方が楽チン。
もちろん、こういったものも、ただ見るだけではなく、一緒に発音してみたり、使えそうなフレーズをアプリなどに登録して、使える語彙の幅を増やすことを忘れずに。そのために以下の2つめの独学法がおすすめだ。
初級者段階で重要なことは、「身の回りのインドネシア語」を学ぶということ。簡単な挨拶、フレーズなどをちょっと覚えたら、その単語を使って文章を書いてみる、あるいは簡単な日記を書いてみる。それを継続することだ。
でも、そんなの絶対に続かないよ。日本語だって日記を毎日続けるのは大変だもん。
まあ、たしかにそうだな。そんな人はSNSなどで日記を書いてみるのがおすすめ、すぐにインドネシア人ともつながれるし、間違っていたら直してもらえるようになる。インドネシア人の友達もできたりして一石二鳥だ。
それに、日記を書くって行為は「アウトプット」でもあるわけだよね。だから脳にちゃんと負荷をかけることもできる。
そう、普段、タイキみたいにくだらねえ、おいしいごはんの投稿をするぐらいであれば、インドネシア語の勉強としてSNSを活用する方がよっぽどマシだ。
おい、そういう人は結構いるんだぞ!笑、まあ、とにかくそうやって出会ったインドネシア人と友達になって、メッセージのやり取りをしてもいいかもね。
インドネシア人と話す機会があれば、好きな時に質問ができるし、会話で学んだことを出す練習ができる。これは成長には欠かせない機会だぞ。
次は動画だ。これも有効だな。Harinya Japanesiaもそうだが、YouTubeを見ればいろんな動画コンテンツがある、ここでおすすめを紹介したとしてもおそらく初心者段階ではほとんど何を言ってるかわからないはずだ。
ドラえもんだったら簡単だろ~。
うん、ムズカシイ… 意外に早いんだな。
そう、もちろん勉強を続けていけばわかるようになるけど、最初は何が何だかさっぱりわからないはずさ。子供向けのアニメであっても結構レベルが高いんだな。
そうなのか、だったらどうしたらいいのさ。
ごめん、手前味噌だが、やっぱり初級段階はジャパネシアとかの日本人向けの動画コンテンツを見た方がいい。初心者向けの「Kick-Japanesia」とかもネイティブの会話文が日本語訳付で入っているし、スピードも最初はゆっくりだ。こういったもので、わかるインドネシア語を徐々に増やしていくのがおすすめだ。
独学ってのは、本当に人それぞれだ。好きなことをやればいいし、検定に受かりたいとか、話し言葉を学びたいとか、いろんな目標によってやるべきことも変わってくる。ただ、一個やってほしいことは一人で話すことだ。
一人で話す。相手なしで無理じゃね?
覚えたフレーズ、あるいは、聞いたフレーズをその人になりきって言うことだ。実はこれはめちゃめちゃ効果がある。
相手になりきる、つまりモノマネするってこと?
その通り、素直にモノマネができる人は実はインドネシア語が伸びるスピードがめちゃくちゃ速い。ネイティブが言ってることをそのまま口に出してみるんだ。同じ発音、同じイントネーションで。
みんなそうすればいいとは思うけど、何かコツはあるの?
うん、文字を読んでローマ字読みをしてしまう人がいるから、できる限り目で文字を追うのはやめて、そのままの言い方をマネすること。だからほんとにモノマネ。できれば表情などもな。自分に憑依させるぐらいがいい。その意識だけで急激にネイティブっぽさが増すはずさ。
おお、これはなんだかできそうだな。しかも、インプットだけではなく、実際に話すことで覚えたフレーズを思い出すアウトプット的な学習もできる!俄然やる気が出てきたぞ。
それを続けられるかどうか
優先順位を決めて、やることを決めたらあとはやるのみ。ただ、これを続けていける人は残念ながらごくわずかだ。
そんなことないって、こんなにやる気がでることなんてなかなかないよ。
優先順位を決めて、やることを決めたらあとはやるのみ。簡単そうに聞こえるが、これを続けていける人は残念ながらごくわずかだ。それだけ人間のやる気なんてものははかなく頼りにならない。
んー、そうなのかな。ジャパネシアを読んでくださってる方は、そんな事なさそうだけど。
もし仮に、ジャパネシアがなければその人は勉強を続けるのだろうか…
えー、知らんけど… まあジャパネシアの愛用者は、ちょっとやる気が下がるかも。
ほら、つまり結局それも外的要因から与えられたモチベーションでしかないわけだ。イスに座って、おいしそうなごはんが運ばれてきて、食べやすいように細かくカットされてようやく食べる気になってるわけだ。
おいおい、言い過ぎ。笑
外的要因ってでもある程度やる気の火をつけるには必要なんじゃないの?
まあそうだ、しかし、その火を燃やし続ける努力っていうのは、結局本人にしかできない。なぜ勉強を始めたのかその理由を見失わないことが重要だ。一応インドネシア語の需要やメリットについてまとめたこともあったから、こういったもので目標を見定めて努力していくようにするのもありだな。
コツ・やり方のワナ
で、こういった独学は、初級者、上級者によって全くやり方が違ったりする。
確かにそうだな。
よく、独学は何をやればいいか教えてください!と質問をくれるが、実際にそれには正解がない。あるいは独学のコツは?と聞かれても、コツというのはそもそも、自己流の中から生み出されたその人限定の発明でもあるから、他人の人が簡単に応用できる代物じゃねえ。
そうか、でも最初の段階でやることってある程度決まってるよね。
そうだな、「身の回りのインドネシア語からやる。」ってことはさっきも言ったな。Kick-Japanesiaの構成もそうなってるわけだ。しかし、そりゃ、会社で使うビジネスインドネシア語、主婦の方が生活で使うカジュアルなインドネシア語はそれぞれ違うわけで、アプローチも大きく変わってくるわけだ。
なるほど、だとしたら、友達のAさんにやり方を聞いたとしても、それが実際に自分が応用できるとは限らないわけだよね。
その通り、いつまでも人に「やり方」「コツ」ばかり聞いたりする人がいるが、そういう人は伸びない傾向にある。
うーん、やる気はあるように見えるんだけど、なんでだろ?
つまり、その人はラクをしたいんだな。
え?どういうこと?頑張りたいからいろいろ質問してんじゃないの?
どこかにラクな方法があるんじゃないか、他人の知恵を拝借すればそのまま自分の能力になるんじゃないか、と割と本気で信じているフシがある。あるいは本心では勉強をやらなきゃいけないとは思っているものの、実際に始める勇気がなく、誰かに背中を押してもらったりするまで学習開始を引き延ばそうとしている。
んー、言ってることは分かるけど。でも人間ってそういうもんじゃんか。勉強=しんどい、って思ってる人は特に先延ばししたくなるじゃん。
別に、それはその人の人生だからいいんだけど。学習机の前まで来て、その周りをグルグルしてたら、「おい、早く席について勉強しろよ!」って思うだろ?「え?その時間何?」ってならない?嫌なことから逃げたツケは将来の自分が支払うことになることを自覚したほうがいい。
たしかに… 勉強めっちゃしたいんです!って言って、机の周りをグルグルしてる人がいて、周りですでに勉強を開始してる人に「どうやって勉強するですか?コツは?」なんて聞きまわってる人がいたら「なんしとんねん」ってなるかも。
そう、そういった人に、アドバイスやコツを伝授したところで意味がない。席につかないんだもん。そういう人の知識は表層だけでわかった気になって、実力が伴わないケースも多々ある。逆にすぐに始めた人は多くは語らずとも自分の中で育まれたノウハウや、考え方みたいなものが育ってくる。それを、そのまま「机の周りを回るグルグル星人」に伝えた所で、グルグル星人には何もできやしない。
何?グルグル星人?いや、言いたいことは分かるぞ。愚直に学習を進めて能力を伸ばしてきた人は、試行錯誤をしながら学習のやり方を確立し、自分なりのコツややり方を育ててきたけども、グルグルにはそのプロセスがない。
その通りだ。そのプロセスで人は奮闘し、もがき、落ち込み、最後に何かをつかむわけだが、グルグル星人その代償を払いたくないんだ。ひょろひょろなのに、最新のジムで高度な動きを取り入れようとしたり、ネットで、いろんなマッチョの筋トレ方法ばかりチェックしたって、自分の体じゃデカくならない。
わかった。もがくことから逃げちゃいけないな。
そう、人間、試さないとわからないんだな、どれが合っててどれが合わないのか。独学がいいのか、先生を付けるのがいいのか、学習内容は動画なのか、読み物なのか。そして、それは成長とともに変わっていくもので、常に固定されたものでもないんだ。だからこそそのプロセスが人間の成熟にも直結するし、苦しみもあるかもしれないが楽しいことでもあるんだ。
成長曲線
いや、でもさグルグル星人の気質があるオレからしても、今回のテーマ「独学」をしてたらさ、不安になるんだよ。勉強をやったとしてもなかなか成長してないと感じることも多いんだけどさ…
ほんとにガキだな。そんなの、ワシだって感じとるわい!
はあああっーーー!?ハリは日本語ペラペラだし、いいじゃん。
んなことはない、オレだって毎日、朝、職場の大学についたらすぐに日本のニュースを聞いたりして勉強を続けている。もちろんわからないこともまだまだたくさんあるわけだ。
ええ、そうなの?勝手に日本人と同じと思ってたわ。
あほいうな!20年勉強しとるんじゃい。オマエがガキのころから、それなりに奮闘してやってきたんじゃい!
お、おう、し、失礼しました。ってか、何か壁を感じたときはどうしてたのさ。
常に成長曲線を意識して学習をしている。今日やったことが明日成果としてでることはない。植物が花を咲かせるまで時間がかかるのと同じさ。以下の図を見てくれ。
多くの人は、青い「理想」の線を勝手にイメージしている。とんでもねえ幻想だ。現実は赤い線の通りに成長する。
勉強時間が長くなってくるとこの理想と現実のギャップも広くなり、ここで人は悩むようになる。
ただ、勉強を続けていけばかならずブレイクスルーポイントに出くわす。大きな成長が見込めるいわば転換期だ。
なるほど、つまり語学学習で挫折する人ってこのブレイクスルーポイントに達する前に学習をやめてしまう人ってことか。
その通りだ。挫折を味わうことは問題じゃない。学習者みんな味わうことだ。それをただの通過点にできるか、大きな壁に感じて立ち止まるかが大きな分かれ道になるってことだな。
ほほう、要するに走り続けることが大事なんだな。
そう、ただジャパネシアはこれからも伴走していくからな。ハリおじさんがずっと横を走ってるからな。
想像すると、ちょっとキツいな。
あなたの勉強は何のため?
さて、ここまでいろいろ話してきたがどうだい?
なんか、ちょっと「勉強」に対するイメージが変わったな。
そうだな、勉強に対する意識は勉強を進めるにつれて変わっていくかもな。子供のころは、勉強することに意味を求めることなんてなかったし、ただやんなきゃいけないからやるものだった。でも大人になってからは違う。
確かに、学生時代は勉強さえやってれば、先生に怒られないし、それで、よかったもんな。
勉強なんてものは、別に勝手にやればいいし、やったからといって、それで何か資格を取ったからといって誇るもんでもない。外国語がしゃべれるから偉いなんてこともない。
じゃあ、なんでやるんだよ?勉強なんて。
どんな学問でさえ、勉強をしないと、エゴになる。エゴが強くなれば自分の世界が広がらないから、自分が正しいと思い込む。
ええ、そうなのかよ。なんか怖いな。
新しい視点や、情報に触れる機会もなくなり、やがては、他人の意見も聞けなくなるからな。
たしかに自分も年を取ってそうなってるのかも… でもさ、勉強してても他人の意見を聞けないって人もいると思うんだけど。
そういう人は勉強をする目的が間違ってるのかもな。
え、どういうこと?
自分が外国語ができてドヤったり、資格をとって他人より優位になろうとする目的がある場合、本来の勉強の目的と離れていると言える。
なるほど、ってか「本来の勉強の目的」って何なの?
人によって目的は様々だが、本来の勉強とは、勉強によってスキルを習得すること、それを使い社会に貢献することだと思うんだ。勉強によって自分の限界を知り、もっと理解を深めようとする、そのプロセスで人は謙虚になれる。そして、常に新しいことを学び続ければ他人への理解を深めることもできる。新しい価値観でもすんなり受け入れることができる人は、きっと、深い学びによる謙虚さと他人への理解を深めたんだろうな。
んー、そうだったのか。ってか、そんなこと考えもしなかったな。あのさ、「勉強=スキルアップ」ってことは全員に共通してると思うけど、そのプロセスへの考え方に関してはみんながみんな、ハリが今言った考えを持つべきなのかな?
そんなことはない、自由にやればいいと思う。ただ、オレが言いたいことは、勉強に対する意味付けをミスってしまうと、勉強そのものが、あるいは人生までもが苦しいものになってしまう可能性があるってことだ。そういう人をいっぱい見てきたからな。
そういう人って例えば他人より優位に立つために学習を始めた人とか?自分の成果を誇るためにやってる人とか?
その通り。そういう人に共通しているのが、自分への自信のなさや、劣等感にフタをするために勉強をしたり、自分のブランドを高めるための学習をしてきた人だ。
具体的にそういった人ってどんな人なの?
具体的に言えば「私はこんなに努力してきたのに、なぜ自分の意見を聞けないのだ。」ということをマジで考えている人だ。自分のエゴばかりが大きくなり、培ってきたものをすべて世界を自分の思い通りにするために使ってしまう人のことだ。特に外国人と接すると急に態度が大きくなり、自分の意見を聞いてもらえなかったり、自分の思い通りに動かなければ叱責する人がいる。これをエゴと言わずに何と言おうか。
んー、確かに、エゴが強くなると、他人の価値観を受け入れるのが難しくなるのかもね。
そして、その人の勉強のプロセスには「楽しむ」ということが抜けている。常に競争にさらされ、間違いが怖くなり、常に謎の何か、それはプレッシャーかもしれないし、自分への過度な期待かもしれないがそういったものと戦いながら勉強をしている。そのプロセスは楽しいだろうか?
うわー、それはキツそうだな。ブレーキかけながらエンジンを思いっきり踏んでる感じじゃん。でもさ、こういった考え方に気づかぬうちにハマってしまう人も多いと思うんだよ。自分がそうなってるかも、って場合の解決策はあるのかな?
ただ、気持ちの赴くままに勉強をすればいいのさ、で、やりたくなければ休めばいいのさ。勉強なんて義務でもないし、やらなければダメというものでもない。そして勉強してるからって誇るものでもない。さっきの勉強を楽しめない人に共通していることは、自分に厳しすぎることだ。勉強をノルマか何かだと思っている。さぼったって、自己嫌悪に陥る必要なんて本来ないんだよ。せっかく興味をもったインドネシア語、気楽にやれって!
おお、なんだかもっとラク~に勉強ができそうだぞ!人って気づかぬうちに自分を苦しめることがあるんだな~。
そうそう、世の中には「こうしなきゃダメだ!」とかいろいろ押し付けてくる人が多いからな。環境も大事だと思う。ジャパネシアでも常に言ってる。「間違ってOK」「間違うことは別に恥ずかしいことじゃない」そういうコミュニティを作ることは語学学習において超大切だと思う。
その通りだな。じゃあ、この辺でいい?もう眠いんだけど。
おい、最後まで聞けい!
押し付けてくんなよ~。謙虚になれよ!
じゃかましい!ここまで読んでくれてありがとう、とりあえず今日言ったことをまとめてみるぞ。
・独学の種類は人それぞれ
・負担がかかる独学をする(思い出す行為を含める日記などがおすすめ)
・独学時間の確保(独学の優先順位を上げる)
・ブレイクスルーポイントは必ずある。それまで学習
・学習のコツは自分で見出すもの(他人の意見は参考にできるがモノにできるかは自分次第)
今後もジャパネシアのレッスンは続いていくわけだが、次のレッスンに進むことはもちろん、ちょっとした学習習慣をつけるためにジャパネシアで使える教材を紹介しておく。
ジャパネシアで使える「独学教材」
今の段階で、ジャパネシアで使える教材はいくつかあるぞ。まずはこの3つがおすすめだ。
他にもいろいろ教材はあるわけだが、初級者レベルの場合はこういったものから始めてみよう。わからないことがあればいつでも質問してもらっていいからさ!
独学であっても結構頑張れそうな気がしてきた。もう先生とかいらないんじゃない?
そうとはいいきれないな。新しい角度からの学習や、発見っていうのは、直接教えてもらった方がスピードは速い。独学だけだと結局自分の「枠」が広がっていかないんだな。独学は身の回りから、それだと守備範囲が狭すぎて、別角度からの会話だったりトピックだったりについていけなかったりする。永遠、最初に手に入れた語学力だけで勝負しているベテラン学習者になってしまう。
ああ、そういう考えもあるか。たしかに、勉強し始めて間もないころは特に、覚えたフレーズをただそのまま口に出すだけだし、自分の言いたいことをちょっというだけで、思ってもない角度から質問されたときに全然答えられないこともあるもんな。
そういうこと。それにさっき話したブレイクスルーポイントに達するまでの時間も講師がいた方が圧倒的に早い。自分の成長に最善の方法を取っているかどうか常に自問自答してみよう。じゃあ、これからもレッスン頑張れ。
次のレッスンはこちら▼
インドネシア語の職業や仕事を表す単語一覧
いつも更新のたびに拝見しております。バタオネ本よりもとても参考になる情報満載で、楽しいですね。ヤンティさんのたいきさん共著本は出てないのですか?予定もありますか?ブログネタでいつか取り上げて欲しいな、と思います。
ありがとうございます!
本はまだ出てないですね、特に予定はないですが!
今後も更新していきますので応援お願いします♪
モチベーションが下がりかけていた時でしたが読んでいるうちにもう一回頑張ってみようかな、と思えました。ありがとうございました。
以前、記事の中でTEMPOの記事を訳す勉強法をされている方がいらっしゃると紹介されていたことに影響され私も、KOMPASやTEMPO、detik、NHK WORLDを訳してみています。
その中で、官庁や警察、軍隊の役職を日本語にすることに難儀しています。例えば、警察の役職で、Kepala Subdirektorat Pembinaan dan Penegakkan Hukum Ditlantasなどです。
もし可能なら何かアドバイスをいただけますか?
くまみさん、ありがとうございます。
TEMPOですね、難しいですよね。
役職などはかなり難しいですよね、しかも単語が長いため、「省略される」ので、その省略したバージョンも覚えなきゃなりません。
僕の場合は、そのような単語が出てきたら、ノートに取るか、ツイッターに書いておき、時間がたっても目に触れるようにします。
一発で覚えるのは、僕は無理なので、3か月後、半年後に頭に入ってたらラッキー!という感じでやっています。
参考になるか分かりませんが、また何かあったらご質問くださいね^ ^
たった3年とは驚きました。発音も綺麗ですしこのサイト自体素晴らしく何度も読ませてもらっています。わたしも独学ですが…今回の記事を見て…もう一度真似してやってみようと思いました。いつも楽しく学べるサイトをありがとうございますこれからもよろしくお願いします
Kumiさん、いつもサイトに足を運んでいただきありがとうございます。
真似していただけるととてもうれしいです。
やりやすい方法から取り入れてみてくださいね。一緒に頑張りましょう!