なんでNya
ネイティブがさらっと使ってる-Nya
これは前にジャパネシアでも勉強したことがったね。
つまり、
さっき挙げたitu、ini、diaにも当てはまらない謎の-Nyaというのが存在するんだ。
でも、ネイティブは当たり前のように使っている-Nyaだ。
もっとも簡単な謎の-Nya
Itu apa?=それ何?
って聞けばいいんじゃない。
でも、こういった文章にも-Nyaがくっついてくることがあるんだ。
Ini namanya apa?
これは何という名前ですか?
- ini(これ、この)
- nama(名前)
- apa(何)
Itu namanya apa?
それは何という名前ですか?
- itu(それ、その)
- nama(名前)
- apa(何)
例えば、次の文章のような感じだ。
「Buku」という単語を知らない人が自分の近くにある「本」を指しながら、インドネシア人に質問する場合の会話だ。
Q : Ini namanya apa?
これは何という名前ですか?
A : Ini namanya Buku.
これは「Buku」という名前です。
- ini(これ、この)
- nama(名前)
- buku(本)
Q : Itu namanya apa?
それは何という名前ですか?
A : Itu namanya Kursi.
それは「Kursi」という名前です。
- itu(それ、その)
- nama(名前)
- kursi(椅子)
ただ、インドネシア人は自然に使っている、確実に存在する表現ではある。
〇〇 bahasa Indonesianya apa?
〇〇はインドネシア語で何ですか?
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
Q : Ini bahasa Indonesianya apa?
これはインドネシア語で何ですか?
A : Ini bahasa Indonesianya Buku.
これはインドネシア語で「Buku」です。
- ini(これ)
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- buku(本)
答え方のバリエーション
A : Buku.
本です。
A : Ini Buku.
これは本です。
A : Ooh, ini Buku.
おー、これは本です。
Q : Itu bahasa Indonesianya apa?
それはインドネシア語で何ですか?
A : Itu bahasa Indonesianya Kursi.
それはインドネシア語で「Kursi」です。
- itu(それ、その)
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- kursi(椅子)
よーし、単語の知識をこの質問方法でたくさん増やしていこう!
それよりも、単語を知らない、分からないときに、それについて聞ける能力があることは、単語を知っている以上に役に立つということを頭に入れておこう。
だから文法を教えてくれるインドネシア人の先生がいなくなって、気軽に質問に答えてくれるインドネシア人がいれば、どんどん成長していくことができるぞ!
Q : 本 bahasa Indonesianya apa?
本はインドネシア語で何ですか?
A : 本 bahasa Indonesianya Buku.
本はインドネシア語でBukuです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- buku(本)
Q : 椅子 bahasa Indonesianya apa?
椅子はインドネシア語で何ですか?
A : 椅子 bahasa Indonesianya Kursi.
椅子はインドネシア語でKursiです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- kursi(椅子)
Buku bahasa Jepangnya 本.
Bukuは日本語で本です。
Kursi bahasa Jepangnya 椅子.
Kursiは日本語で椅子です。
- buku(本)
- bahasa Jepang(日本語)
- kursi(椅子)
んで、
インドネシア語の知識がゼロに近い人で、コミュニケーションに使えるヒントがないという状態の場合は、英語の知識を利用して、さっきの文章の〇〇のところを英単語に変えて質問をすることができる。
Q : Book bahasa Indonesianya apa?
Bookはインドネシア語で何ですか?
A : Book bahasa Indonesianya Buku.
Bookはインドネシア語でBukuです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- buku(本)
Q : Chair bahasa Indonesianya apa?
Chairはインドネシア語で何ですか?
A : Chair bahasa Indonesianya Kursi.
Chairはインドネシア語でKursiです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- kursi(椅子)
Q : Thank you bahasa Indonesianya apa?
Thank youはインドネシア語で何ですか?
A : Thank you bahasa Indonesianya Terima kasih.
Thank youはインドネシア語でTerima kasihです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- terima kasih(ありがとうございます)
Q : You’re welcome bahasa Indonesianya apa?
You’re welcomeはインドネシア語で何?
A : You’re welcome bahasa Indonesianya Sama-sama.
You’re welcomeはインドネシア語でSama-samaです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- sama-sama(どういたしまして)
Q : Let’s have a lunch bahasa Indonesianya apa?
Let’s have a lunchはインドネシア語で何ですか?
A : Let’s have a lunch bahasa Indonesianya Ayo kita makan siang.
Let’s have a lunchはインドネシア語でAyo kita makan siangです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- ayo~(さあ~しましょう)※呼びかけの言葉で英語のLet’sに当たると考えてください。
- kita(私たち)
- makan siang(昼食、昼食をとる)※makan(食べる)、siang(昼)
Q : おはようございます bahasa Indonesianya apa?
おはようございますはインドネシア語で何ですか?
A : おはようございます bahasa Indonesianya Selamat pagi.
おはようございますはインドネシア語でSelamat pagiです。
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- selamat pagi(おはようございます)※selamat(おめでとうございます)、pagi(朝)
Q : Ini bahasa Indonesianya apa?
これ(ジェスチャーをしながら)はインドネシア語で何ですか?
A : Oh, itu bahasa Indonesianya Memancing ikan.
おー、それはインドネシア語でMemancing ikanです。
- ini(これ、この)
- bahasa Indonesia(インドネシア語)
- apa(何)
- memancing ikan(魚を釣る)※memancing(釣る、釣りをする)、ikan(魚)
少ない単語で、自分が持っている知識で、様々なインドネシア語の単語を学べるし、コミュニケーションを取ることができる。
言葉の勉強で間違えることは避けられないから怖がらず、今回の聞き方でいろいろと学んでみてね。
初対面の人と話す時によく出てくる-Nya
たぶん、教科書の初めの方でAnda(あなた)って単語は必ず出てくるよね。
「あなたの名前は何ですか?」とかって聞かないでしょ?普通。
- Bapak(年上男性)※目安として30歳以上
- Ibu(年上女性)※目安として30歳以上
- Mas(年下男性)
- Mbak(年下女性)
Q : Nama Anda siapa?
あなたの名前は何ですか?
A : Nama saya Hari.
私の名前はハリです。
- nama(名前)
- Anda(あなた)
- siapa(誰)
だから、もう少し自然なインドネシア語に近づけるには、Bapak、Ibu、Mas、Mbakを使う方がいい。
また、話し手より年上の女性の場合、Ibuを使い、話し手より年下、あるいは同い年の女性の場合、Mbakを使う。
例えば、話し手は35歳男性の場合、以下のように使い分けることができる。
聞き手20歳男性に対して:Nama Mas siapa?
聞き手45歳男性に対して:Nama Bapak siapa?
聞き手30歳男性に対して:Nama Mas siapa?
聞き手20歳女性に対して:Nama Mbak siapa?
聞き手45歳女性に対して:Nama Ibu siapa?
聞き手30歳女性に対して:Nama Mbak siapa?
そんな時に、-Nyaを使えばこういったメンドクセーことが一気に解決する。
つまりはこうだ。
Q : Namanya siapa?
名前は何ですか?
A : Nama saya Hari.
私の名前はHariです。
- nama(名前)
- siapa(誰)
ただ注意点として、生意気な聞き方になりかねないため、話し手より年上の方への使用は控えた方がいいかと思う。
ちょっとした工夫だけど、インドネシア人は普通に使ってるし、使えたらよりネイティブっぽくなるんだ。
Q : Bapak, namanya siapa?
名前は何ですか?(年上男性に対して)
A : Nama saya Hari.
私の名前はハリです。
- nama(名前)
- siapa(誰)
このような聞き方は、カジュアルな聞き方ではあるんだけど、Bapakが使われることによって、失礼な聞き方になることはないんだ。
Q : Mas, namanya siapa?
名前は何ですか?(年下、または同年代の男性に対して)
A : Nama saya Hari.
私の名前はハリです。
- nama(名前)
- siapa(誰)
Q : Mbak, namanya siapa?
名前は何ですか?(年下、または同年代の女性に対して)
A : Nama saya Wati.
私の名前はワティです。
- nama(名前)
- siapa(誰)
Q : Ibu, namanya siapa?
名前は何ですか?(年上女性に対して)
A : Nama saya Wati.
私の名前はワティです。
- nama(名前)
- siapa(誰)
Q : Mas, namanya siapa?
名前は何ですか?(年下、または同年代の男性に対して)
A : Nama saya Hari.
私の名前はハリです。
- nama(名前)
- siapa(誰)
Q : Mas, nama Mas siapa?
名前はなんですか?(年下、または同年代の男性に対して)
A : Nama saya Hari.
私の名前はハリです。
- nama(名前)
- siapa(誰)
A : Halo, namanya siapa?
こんにちは、名前は何ですか?
Q : Nama saya Hari.
私の名前はハリです。
A : Rumahnya di mana?
家はどこですか?
Q : Rumah saya di daerah Jakarta Timur.
私の家は東ジャカルタ地域にあります。
A : Pekerjaannya apa?
職業は何ですか?
Q : Pekerjaan saya guru bahasa Jepang.
私の職業は日本語教師です。
A : Umurnya berapa?
年齢はいくつですか?
Q : Umur saya 38 tahun.
私の年齢は38歳です。
A : Sudah berkeluarga atau belum?
もう家族はいる、あるいはいませんか?
Q : Sudah.
もういます。
A : Anaknya berapa?
子供は何人ですか?
Q : Anak saya 2 orang.
私の子供は2人です。
- nama(名前)
- siapa(誰)
- rumah(家)
- di mana(どこに「ある」)
- daerah(地域)
- Jakarta Timur(東ジャカルタ)※timur(東)
- pekerjaannya(職業、仕事)※kerja(仕事、仕事する)に共接辞per-anがついています。
- apa(何)
- guru bahasa Jepang(日本語教師)※guru(教師)、bahasa Jepang(日本語)
- umur(年齢)
- berapa(いくつ)
- 38=tiga puluh delapan
- ~tahun(~年)
- sudah(すでに、もう)
- berkeluarga(家族を持つ、家族がいる)※原型:keluarga(家族)に接頭辞ber-がついています。
- atau(また、あるいは)
- belum~(まだ~ない)
- anak(子供)
- 2=dua
- ~orang(~人)
この会話の場合だと、相手が年上だろうが、年下だろうが2人称の使い分けをする必要もないから安心だ。
A : Halo, nama Bapak siapa?
こんにちは、名前は何ですか?
Q : Nama saya Hari.
私の名前はハリです。
A : Rumah Bapak di mana?
家はどこですか?
Q : Rumah saya di daerah Jakarta Timur.
私の家は東ジャカルタ地域です。
A : Pekerjaan Bapak apa?
職業は何ですか?
Q : Pekerjaan saya guru bahasa Jepang.
私の職業は日本語教師です。
A : Umur Bapak berapa?
年齢はいくつですか?
Q : Umur saya 38 tahun.
私の年齢は38歳です。
A : Sudah berkeluarga atau belum?
もう家族はいる、あるいはいませんか?
Q : Sudah.
もういます。
A : Anak Bapak berapa?
子供は何人ですか?
Q : Anak saya 2 orang.
私の子供は2人です。
さっきの会話のような-Nyaの使い方もあるから、今後気を付けてインドネシア人の発話を聞いてみて、意識的に会話の中で使ってみてくれ。
「場所を表す名詞」-nya di mana? の文型
こういった組み合わせはネイティブの会話でたくさん使われてるから、使えるようになっておこう。
「場所を表す名詞=Rumah(家), Kantor(事務所), Kamar(部屋), Toko(お店), Warung(屋台) 」-nya di mana?
確かにこれもよく聞くよね。
次の会話は初めて会う男女の会話だ。ちょっと見てみよう。
A : Halo Mas. Maaf saya terlambat.
こんにちは、ごめんなさい、遅れました。
B : Oh, tidak apa-apa. Namanya siapa?
おー、大丈夫でです。名前は何ですか?
A : Saya Putri. Kalau Mas?
私はプトリです。お兄さんは?
B : Saya Budi. Mbak kerja di Jakarta ya?
私はブディです。お姉さんはジャカルタで仕事していますか?
A : Ya. Saya sudah 3 tahun di Jakarta.
はい、私はジャカルタにもう3年います。
B : Kantornya di mana?
事務所はどこですか?
A : Di daerah Senayan. Kalau Mas kantornya di mana?
スナヤン地域にです。お兄さんは事務所はどこですか?
B : Kalau saya di Bogor Mbak.
私の場合はボゴールです、お姉さん。
A : Ooh gitu. Rumahnya juga di Bogor ya?
そうですか。家もボゴールですか?
B : Tidak. Saya tinggal di daerah Jakarta Selatan.
いいえ。私は南ジャカルタ地域に住んでいます。
- maaf(ごめんなさい)
- terlambat(遅れる、遅刻する)※lambat(遅い)に接頭辞ter-がついています。
- tidak apa-apa(大丈夫)
- nama(名前)
- siapa(誰)
- kalau~(~は、~の場合)
- kerja(仕事、仕事する)
- sudah(すでに、もう)
- 3=tiga
- ~tahun(~年)
- kantor(事務所、会社)
- mana(どこ)
- daerah(地域)
- rumah(家)
- juga(も)
- tinggal di~(~に住む)
B : Kantornya di mana?
事務所はどこですか?
A : Di daerah Senayan. Kalau Mas kantornya di mana?
スナヤン地域にです。お兄さんは事務所はどこですか?
B : Kantor Mbak di mana?
事務所はどこですか?
A : Di daerah Senayan. Kalau Mas kantor Mas di mana?
スナヤン地域にです。お兄さんは事務所はどこですか?
B : Kalau saya di Bogor Mbak.
私の場合はボゴールです、お姉さん。
A : Ooh gitu. Rumahnya juga di Bogor ya?
そうですか。家もボゴールですか?
B : Tidak. Saya tinggal di daerah Jakarta Selatan.
いいえ。私は南ジャカルタ地域に住んでいます。
B : Kalau saya di Bogor Mbak.
私の場合はボゴールです、お姉さん。
A : Ooh gitu. Rumah Mas juga di Bogor ya?
そうですか。家もボゴールですか?
B : Tidak. Saya tinggal di daerah Jakarta Selatan.
いいえ。私は南ジャカルタ地域に住んでいます。
何かを評価する際に使われる-Nya
これは早速会話を見てもらった方が理解が早まる。
A : Wah, HPnya bagus sekali.
わー、携帯電話とても良いですね。
B : Oh ya, terima kasih.
そうですか、ありがとうございます。
- HP(携帯電話)※Hand Phoneの略です。
- bagus(良い、すばらしい)
- ~sekali(とても~)
- terima kasih(ありがとうございます)
A : Wah, HP (Anda/kamu/Bapak/Ibu/Mas/Mbak) bagus sekali.
わー、わー、携帯電話とても良いですね。
B : Oh ya, terima kasih.
そうですか、ありがとうございます。
Rambutnya bagus ya.
髪の毛はとてもいいですね。
Komputernya tipis sekali.
コンピューターはとても薄いです。
Tasnya kotor ya.
カバンが汚いですよ。
TVnya besar sekali ya.
テレビはとても大きいですね。
- rambut(髪の毛)
- bagus(良い、すばらしい)
- komputer(コンピューター)
- tipis(薄い)
- ~sekali(とても~)
- tas(カバン)
- kotor(汚い)
- besar(大きい)
まとめ
今回見てきた-Nyaは基本的には、話し手と聞き手の中で共有している情報の代わりに出ていることにも気づいたはずだ。
これは、話し手と聞き手の両方が「椅子」を見ていないと成立しないだろ?
今回の-Nyaはお稽古事だ。
実際の会話でたくさん聞いたり、話してみないと身についてこないから、最初は決まった文型で積極的に-Nyaを使うところから始めてみてくれ。