リスニングってなんで必要?
毎年行われているインドネシア語検定でもリスニングは出題されている「リスニング」、もちろんインドネシア人と話をするためには、しっかりとリスニング力を身に付けていかないといけません。
そうだよな~と思ってCDを買って聞いてみたりしても、なかなか聞き取れないし、ネイティブの人の会話を聞いてみてもさっぱり理解ができなくってヘコんで、リスニング嫌いになるってこともあったりすると思います。
またリスニングができないから、インドネシア人とインドネシア語で話すってなった時に緊張しちゃう人もいます。それだけだとまだしも、中には インドネシア人とコミュニケーションを取ることすら怖くなったり、面倒くさくなってしまったという人 もいます。
そもそも、会話は「聞き取り」と「話す」ことで成り立っています。で、この2つの内、リスニングができないと、相手が何言ってるかわからないので、うまくリアクションも取れないし、変な空気が流れて結局気まずい空気が流れたりして会話嫌いになる可能性が高まります。
でも反対に、相手の言うことが理解できれば、うまく、話すことを表現できなくても、「うんうん」とリアクションが取れたり、「おもしろい」、「へーそうなんだ」とか感じたりできますよね。
その結果、聞いて覚えた表現は、自分でもいずれは使えるようになるし、インドネシア人との会話もより楽しくなってきます。
だから、 「リスニング」ができるだけで一気にインドネシア語の習得も早まるし、コミュニケーションも楽しくなる のです。
リスニングがちょっとでもできる人と、できない人の違い
気まずいし、しゃべるのが怖くなるし緊張するから習得が遅い⇒リスニング力UPせず・・・
(天才的に絵がヘタだな。言ったらキレるし黙っとこ)
あと今、心の中で(天才的に絵がヘタだな。言ったらキレるし黙っとこ)って思ったね・・・
リスニングができない理由
では、まず「なぜリスニングができないのか?」その原因から見ていきましょう。
リスニングができない理由は以下の3つに分かれます。
- そもそも、単語とかフレーズを知らない
- 知ってるけども、正しく聞き取れない
- スピードが速すぎてつていけない
1.そもそも、単語とかフレーズを知らない
まず、知らない単語やフレーズは、100回聞いても、1万回聞いてもわかりません。
だから、知識が何もない状態でリスニングをしても意味が分かるということはないのです。なので、この段階の人はまず、インドネシア語を聞くのは耳を慣らすためには良いかもしれませんが、ちゃんと理解するためには、まず、 単語やフレーズの意味を覚えることが大事 になってきます。
インドネシア語の単語の効率的な覚え方!こういうの欲しかった!対策)まずは意味を覚えること
初心者である場合は、簡単な文章をたくさん読んでみて、分からない単語は辞書でしっかりと調べる癖を付けます。
そして、それができれば、YouTubeなどで、インドネシア語の日本のアニメとかを見たり、初級用のCD付きの参考書などを使って意味を確認しながらリスニングする習慣を付けていきましょう。
初級者から始める「独学」インドネシア語のコツ2.知ってるけども、正しく聞き取れない
文章を読む時には理解できるけど、リスニングになると分からない人はこのパターンです。そして、インドネシア語の発音は日本人の耳には難しいです。たとえば「r」と「l」の発音や、「e」と「u」の発音は聞き分けるのが難しいです。
だから、似たような単語と勘違いしてしまうということは非常に多いのです。
対策)似ている単語をしっかりと聞き分けよう
似ている単語を聞き分けるために、似ている単語を集めて、発音してみます。しっかりと音の違いというものを感じてみてください。
「lusa=明後日」と「rusa=鹿」
「sumpit=お箸」と「sempit=狭い」
「pulang=帰る」と「perang=戦争」
「muda=若い」と「mudah=簡単」
「musim=季節」と「mesin=機械」
「malam=夜」と「malang=不幸な」
「memberi=あげる」と「membeli=買う」
「ruang=部屋」と「luang=暇な」
「senang=嬉しい」と「senam=体操」
「jam=時計」と「jamu=インドネシアの伝統的な漢方」
「pasar=市場」と「pasal=~条」 ※憲法第一条などの「条」、pasar 1=第一条
「lalat=ハエ」と「ralat=間違い」
「rabu=水曜日」と「labu=かぼちゃ」
「bolos=サボる」と「boros(お金)無駄使い」
「 tari=踊り」と「tali=ひも」
「kelas=教室」と「keras=固い」
「pucat=青白い、顔色が悪い」と「pecat=解雇する」
3.スピードが速すぎてついていけない
インドネシア人はとにかくおしゃべり好きが多いし、ヤンティなんかもインドネシア人と話しているときは本当に早口でしゃべっていて、ついていけない時があります。
そしてインドネシア語検定でもC級B級A級とレベルが高くなってくるとリスニングスピードはかなり早くなるので、ついていくのが難しくなってきます。
その場合にどうすべきなのかを見ていきましょう。
対策1.)1つ1つのインドネシア語を最後までしっかり聞く
スピードが速いからって、ざーと流して聞いてしまうと、ほとんど理解はできません。ですので、丁寧にインドネシア語を聞くことが何よりも重要なのです。
この時に重要な考え方は、「理解する必要はなくて、つかむだけでいい」ということ。
リスニングをしているときに、知っている単語、知らない単語が出てくるのは当然です。
知っている単語が出てきたら「よっしゃ!昨日覚えた単語が出てきた!」と思って、その単語から意味を探ったり、知らない単語が出てこれば、「やべー、今なんて言った?」とまた、深読みして意味を探ってしまう癖を持っている人はかなり多いです。
つまり、「知ってる単語」、「知らない単語」が出てくると 止まってしまう人がいる のです。
「知ってる単語」、「知らない単語」で止まってしまった場合、「知ってる単語」、「知らない単語」の前後が聞き取れないのです。
だから、分かってもスルー、分からなくてもスルー、聞こえてくる音を一個一個丁寧に拾っていくことだけを意識することがとーっても大事なのです。
たとえば「saya akan pergi ke rumah」だったら5語だね。
この練習で、ちゃんと一個一個拾う練習ができるよ!
練習問題
Waktu aku tinggal di Tokyo, anakku tidak suka makanan.(9個)
Saya memperkenalkan pacar kepadanya. (4個)
引っ付いている文字(赤文字の部分)anak ku 、kepada nya なども丁寧に聞いていれば聞き逃す可能性は低くなります。[/wpex]
対策2.)日本語に訳しながらインドネシア語を聞かない
リスニングの音が遅ければ問題ないですが、スピードが上がってくると、日本語に訳しながらだと全然追いつかなくなってきます。
さらに、難しい文法書で勉強を続けてきた方に多いのは、「あ、これはme-kanだから他動詞になるな」とか必要ないことを考えちゃったり、スペルが頭に浮かんでそれを頭の中で追ってしまったりなんて人もいます。
これ、全部「 悪い癖 」です。
インドネシア語を頭の中で日本語に訳すことは、リスニングを難しくすることはもちろん、会話の場面でも、「聞く」⇒「話す」のプロセスの間に「訳す」の段階が入るので、
「聞く」⇒「 訳す 」⇒「話す」 とプロセスが1つだけ多くなってしまいます。
この癖が深くついてしまっている人は直すようにしましょう。
つまり、悪い癖がついていると、リスニングだけではなく、話す時にも悪影響があるので、改善する必要があります。
最速ペラペラ!「インドネシア語脳」を作る勉強法インドネシア語検定のリスニングの点数アップのコツ
そして、インドネシア語検定のリスニングで点数アップするにはどうすればいいのか?検定試験を受けようと思っている人はきっと気になることだと思います。
1.最初の3つの単語に集中
日本語とインドネシア語では文章の構造が違っていて、日本では重要なことは後ろの方に言うのに対して、インドネシア語では 前半に言う傾向 があります。
だから、日本人の耳は話の前半よりも後半をしっかり聞く癖が身についています。
- 私は昨日ヤンティに会いま せんでした。
- Saya tidak bertemu dengan Yanti kemarin.
だから、 ちゃんと最初の3語は聞き逃すまい! と意識的に集中してみてください。
特に、インドネシア語検定のリスニングの質問文では
Kenapa Anda ~(なぜあなたは~)
Beberapa pedagang ~(何人の商人が~?)
などと言った聞かれ方をします。C級やB級でやたらと長い質問文に出くわしたとしても、最初の3語聞き取れていれば正解できる可能性は十分にあるので、たとえ質問文の途中から何言ってるかわからなくても正解を狙っていくことができます。
2.リスニングの正解率は気にしない
これは先ほども触れましたが、「正解しなきゃ」と思えば思うほど、インドネシア語を日本語に訳したり、意味を考えたりしてしまうので、素直に聞けなくなってしまいます。
この時に大事なのは「意味は考えない、スペルを頭に浮かべない」ということです。そうではなくて、頭の中に 映像をイメージ できるのがベストです。
一個一個の単語を丁寧に聞いて、頭の中の映像を完成させていきましょう。
動画でリスニング練習
では、ここでインドネシア語のリスニングの練習になるおすすめ動画を用意しています。
苦手なインドネシア語リスニング対策・おすすめの教材Kelas Internasional
Kelas Internasionalはインドネシアでは毎日のように放送されていた番組で、いろんな国籍の学生がインドネシアの学校でひっちゃかめっちゃかするお話です。
インドネシア人以外の外国人もインドネシア語を使って会話しますので、ネイティブよりもスピードは遅く特徴的で、非常に聞き取りやすく、そして面白いコメディ番組です。
Ini Talk Show
元JKT48のはるごんさんも出ていたトークショー番組。歌あり、ダンスありのコメディ番組。
非常にスピード感があり難しく感じるものの、日本人も登場している回は日本人に合わせて比較的ゆっくり、あるいは何度も話してくれるので楽しんでみることができます。
すべてを理解するのは難しいですが、インドネシア語のリズムをつかむのにはもってこいです。
Kick Andy
Kick Andyは僕が良く聞いていたのですが、ホストのAndyさんの言葉が非常に聞き取りやすく、初心者であっても理解しやすいです。
内容はコメディではなく、有名人、あるいは成功者にインタビューするもので、Ini talk showよりもフォーマルな表現がよく使われます。
ちゃんと勉強したい人にはもってこいです。
Ricis Official
この方はユーチュバーなのですが、とにかく面白いしかわいいし、スピード感はものすごいあるのですがちゃんと聞き取れます。
なので、本当に短い時間、この動画を見るだけであっても十分に勉強になります。まず見てみて下さい。
最後に
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【保存版】日常会話でよく使う表現・構文・フレーズまとめ
いつもサイトを拝見させていただいてます。 私はインドネシア語検定B級を何回も挑戦してますが、未だに受かりません。 単語帳とかリスニングの上達方法は本当に参考になります。思わず一人で頷いてしまいました。 死ぬまでには受かりたいと思ってます(笑)
これからも楽しい記事を期待しています。
サイト見ていただきTerimakasih banyak !
とても嬉しいです!
B級難しいと思いますが、受かるといいですね!死ぬまでには大丈夫ですよ。笑
陰ながら応援しています。試験対策にはジャパネシアを使ってくださいね~!