インドネシア語が聞き取れない悩みってありますよね。
聞き取れないと会話についてけないし、へこみます。
人によって何が聞き取れないのかは違っていて、会話で話されるカジュアルな表現がニガテだったり、ちょっと専門的な言い方だと接辞が外れた言い方がニガテだったり、あるいは、ニュースのような専門用語などが多く固い文章のリスニングがニガテだったり、いろんな方がいます。
今回はレベル別にリスニングを鍛える方法をお伝えします。
で、
インドネシア語学習の中で、「読解」「文法」「単語」「作文」「リスニング」と5項目あるとすれば、僕は一番力を入れるべきものはリスニングだと思っております。
リスニングは、聞くことはもちろんなのですが、しっかりと何を話されているかを確認し、一つ一つの文章をかみしめていけば、語彙は増えるし、自然とインドネシア人の話し方やイントネーションがわかるし、文法力もついていきます。
リスニングは1分間聞き続けていれば、それなりの文章量になりますので、長文を読むぐらいの文章量はすぐに消化できます。
だから、かける時間に対して、効果が最も高い学習方法がリスニングだと思います。
ただ、リスニング教材って探すのは大変です。
そこで、レベル別に僕がおすすめする教材を紹介しますので、ぜひ役立ててください。
\未経験者はフレーズ集から/
未経験者なのですが、ほんとーーーーーに申し訳ないのですが、リスニングができません。
知っている単語が少ない状態でいくら聞いても、呪文を聞いているのと同じで全然リスニング力は上がりません。
なので、未経験者がいくらインドネシア語を聞き流そうが、意味がありません。
というわけで、以前にも紹介した、おすすめフレーズ集、「3パターンで決める日常インドネシア語会話ネイティブ表現」「男と女のインドネシア語」などから始めるといいです。
まず、目でしっかりと日本語とインドネシア語を読んで意味を理解した上で初めてCDを聞く、そのCDのモノマネをする。
これだけで十分です。
変に文法とか、語順とか考えなくていいです。大事なのはモノマネです。
フレーズ集を買わなくてもジャパネシアで無料の音声付の記事は大量にありますので、一から順番に読んで、文章の意味を理解し、発音をマネすることをやってみてください。
【18禁】下ネタ満載!インドネシア語の口説き文句大全で、以前にも話しましたが、自分の身の回りのフレーズから聞いて、言えるまで覚えていきましょう。
\初級者はクラスインターナショナル/
初心者にピッタリなのが「Klas Internasional:クラスインターナショナル」です。
多国籍の俳優がインドネシア語を話します。
比較的簡単なインドネシア語で、ゆっくりと話すので初心者でもわかる部分が多いです。
でも、一人ですべて理解できるかといえばそんなことはありません。
わからないところがきっと出てきます。
僕はリスニングでわからない部分は動画のURLとわからなかった、箇所の秒数などをメモしておき、オンラインで先生に一緒に見てもらい、「ここって何言ってる?」と聞きます。
チャットボックスなどでメモしてもらってしっかりと確認しましょう。
何言ってるかわからない、と思っていても、先生に聞いてみたら意外に自分が知ってる単語だったり、文字で書かれていたら全然理解できるケースが結構あります。
ちょっと手間がかかりますが、こういった地道な作業をしていくと、自分の脳みその中で、インドネシア語のレパートリーが増えていきます。
すると次同じような文章に出くわした際には、きっと前よりも楽に聞き取れるはずです。
\インドネシア語のまま理解する?/
よくインドネシア語をインドネシア語のまま理解するようにしよう!
日本語にいちいち変換しないようにしよう!
というアドバイスがあるじゃないですか。
あれは一部その通りで、一部そうじゃない、って思います。
初めて聞く文章に関しては、インドネシア語以外の外国語、日本人の場合は日本語を手掛かりに、意味を理解する必要があります。
例えば、
今日からインドネシア語を学んだ人は、
Terima kasihを「ありがとう」と別の言語(この場合は日本語)に変換して、手掛かりにし理解する。
ということです。
ただ、毎日勉強し、普段からインドネシア人に合っていれば、Teirma kasihを「ありがとう」と日本語に変換する作業がなくとも、Terima kasih を Terima kasihのまま受け取ることができるようになります。
これがリスニングにおいて、「インドネシア語をインドネシア語のまま理解する」ということです。
つまり、何回も聞いたり、話したりしたうえでようやく実現できることです。
まだ、学習期間が短い場合、「インドネシア語をインドネシア語のまま理解する」なんて不可能です。
しっかりと「量」をこなす、たくさん聞いて、たくさん確認し、「インドネシア語をインドネシア語のまま理解する」までは頑張らないといけません。
ただ、勉強が習慣になればきっとすんなりと理解できるインドネシア語が増えてくるはずなので頑張りましょう!
\中級レベル/
では、次に中級レベルのリスニング、これは「Harinya Japanesia」がおすすめです。
ジャパネシア講師のHariさんが、いろんなインドネシアの土地を散歩したり、その週にあった出来事を話します。
インドネシア語検定などでは、単純な言語能力以外に、文化背景だったり、宗教・地理などの事前知識がないと解けない問題もあります、Harinya Japanesiaは、そういった文化やインドネシア人の国民性に関してもカバーしているのでぜひ聞いてください。
動画を聞いたらインドネシア語と日本語の字幕も出ていますのですんなり理解もできますし、10分ほど話した後には、その動画内で出てきた単語や文法に関するHariの解説もあるので、毎回あらたな知識が手に入るようになっています。
こちらはジャパネシアのオンライン学校ジャパネシアライブカレッジ(JLC)の教材ですが、無料でもいくつかの動画を公開していますので、ぜひのぞいてみてください。
Harinya Japanesia↓
https://japanesia.net/jlc/lessons/harinya-ke-80-2/
JLC会員さまは「キックジャパネシア」と一緒に毎週習慣として「Harinya Japanesia」を聞いている方が多いです。
検定D/C級あたりを目指す方はこの2つをやってください。その上で過去問を必ず解いておきましょう。
リスニングだけでなく、語彙、文法、あるいは日常会話など総合的に学ぶにはおすすめです。
\上級レベル/
上級レベルの方はPodCastのBBC Indonesiaがおすすめです。
https://www.bbc.com/indonesia/podcasts/p02pc9v6
BBC News indonesiaは月曜日~金曜日アップされます。
15分間のポッドキャストですが、実質話しているのは13分ぐらいです。(途中に間奏のようなものが入ります。)
で、最初の10分ぐらいは3つの大きなニュースを話します。
BBC News indonesiaのいいところは、国内外のニュースを流すことです。インドネシアだけではなく、その他の国のことも話します。
毎日ニュースの分野も変わるので、幅広いインドネシア語を聞くことができます。
残りの5分は「特集」です。
「特集」はBBCの記者が独自に調査したニュースですが、例えば、
海外インドネシア人労働者の実態だったり、珍しい動物に関してだったり、様々なトピックがあります。
BBC News indonesiaは上級レベルでなかなかハードルが高いのですが、最初は先生と一緒に聞いてもらって、聞き取れないところはチャットで文字にしてもらうのがいいです。
時間はかかりますが、聞き取れない部分は放置していても聞き取れるようにはならないので、時間をかけて、すべてを理解できたうえで何度も聞き取るようにしましょう。
※JLCにはBBC News indonesiaの文字お越しもあります。(難しい単語の意味も確認できますのでおすすめです)
参考「https://japanesia.net/jlc/lessons/dunia-pagi-ini-bbc-indonesia-jumat-26-maret-2021/」
ここまでが初級から上級のおすすめ教材です。
聞いて、わからない部分は確認して、わかったら、その上で何度も聞いてください。
リスニングはなんといっても「量」が大切です。
「量」といっても、ただ聞き流すだけじゃなくて「わからない部分」をきちんと確認する習慣を持つことが大事です。
分からなかったものを確認しなければ、ずっと意味が理解できるようにはなりません。
分からなかった部分があったとしてもしっかり意味を確認し、その上で何度も聞き返す。
そして、慣れてきた際にやってほしいのが「シャドーイング」です。
音声を聞いて、ちょっと遅れて自分もマネして話すというものです。
最初は原稿などを見ながらでOK、で、慣れると原稿を見ずにシャドーイングできるようになります。
シャドーイングはきもちいいので、ずっとやりがちですが、あまり意味を考えずに聞き流してしまいがちですので、ちゃんと意味が取れているかを確認しましょうね!
ほかにもおすすめ教材があればぜひ教えてくださいね!