なんだよ、いったい・・・
やっぱりソコでつまづくんだね~!
今回はそんな「yang」の使い方や訳し方をしっかりとやっていこう!
まず「yang」ってどんな意味を持っている?
英語でいう「that」や「who」や「which」と同じはたらきを持ってるよ!
たとえばね、「その男性は背が高いです。そして歌がうまいです」という文章があれば、「その背の高い男性は歌がうまいです」というようにつなげることができるでしょ?
「I have aunt.」
「She works in this hospital.」
関係代名詞の「who」でつなげるとさ、
I have aunt who works in this hospital.
にできる!ここまではオッケーラ!だね?
インドネシア語であれば「yang」だけでオッケーなのよ。
名詞を修飾する「yang」
めっちゃ簡単、見ればわかる!
Buku yang merah.
赤色の本。
- buku(本)
- merah(赤い)
まあ、名詞を修飾してるってこと。
Buku yang besar.
大きい本。
- buku(本)
- besar(大きい)
「~の人、~する人」の意味を持つyang
Yang belajar dengan saya itu pacar saya.
私と一緒に勉強してた人は、私の恋人です。
- belajar(勉強する)
- dengan~(~と)
- saya(私)
- itu(それ、その)
- pacar(恋人)
Di Jepang banyak yang belajar bahasa Inggris ya.
日本には英語を勉強する人がたくさんいます。
- di~(~に、~で)
- banyak(たくさん)
- bahasa Inggris(英語)
Banyak orang Indonesia yang suka orang Jepang.
多くのインドネシア人は日本人が好きです。
- banyak(たくさん)
- orang Indonesia(インドネシア人)
- suka(好き)
- orang Jepang(日本人)
Saya suka laki laki yang tinggi.
私は背の高い男の人が好きです。
- saya(私)
- suka(好き)
- laki laki(男)
- tinggi(背の高い)
Orang yang datang dari Indonesia itu pintar berenang.
インドネシアから来たその人は泳ぐのが上手です。
- orang(人)
- datang(来る)
- dari~(~から)
- pintar(賢い、上手な)
- berenang(泳ぐ)
Orang yang berisik di sekolah hari ini adalah teman saya.
今日学校で騒いでた人は私の友達です。
- orang(人)
- berisik(騒ぐ)
- di~(~で、~に)
- sekolah(学校)
- hari ini(今日)
- adalah~(~である)
- teman(友達)
「どちら」「~のほう」を表す「yang」
「どちら」も「~の方」もyangを使って表せるんだ。
Yang mana tas Anda?
あなたのカバンはどっちですか?
- yang mana(どっち)※mana(どこ)
- tas(かばん)
- Anda(あなた)
これは定番フレーズだからちゃんと覚えておきなよ!
じゃあ、それに対する答え方もyangを使ってみよう。
Yang merah itu harganya berapa ?
その赤い方の価格はいくらですか?
- merah(赤い)
- itu(それ、その)
- haruga(料金)
- berapa(いくら)
ちょっと変わったyangの用法
それだったら苦労するわけねーだろ!
次からはややこしいyangの用法を見ていくぞ!
「orang cantik」と「orang yang cantik」はどう違う?
やっぱりね。詳しく説明してやっからちゃんと聞きな!
Orang cantik.
美しい人。
- orang(人)
- cantik(美しい)
Orang yang cantik.
美しい人。
- orang(人)
- cantik(美しい)
- orang cantik=美しい人
- orang yang cantik=大勢の人の中の特に美しい人
「(両親)と(年を取った人)」「(トイレ)と(小さい部屋)」に気ぃ付けろ!
一緒に発音して覚えてみてね!
orang tua
親,両親
- orang(人)
- tua(年を取る)
じゃあ、次は「yang」を使ってみよう!
orang yang tua
年を取った人
- orang(人)
- tua(年を取る)
kamar kecil
トイレ
- kamar(部屋)
- kecil(小さい)
kamar yang kecil
小さい部屋
- kamar(部屋)
- kecil(小さい)
会話文で練習
Yang mana tas Anda ?
あなたのカバンはどっち?
- yang mana(どっち)
- tas(カバン)
- Anda(あなた)
Tas yang besar ya.
大きいほうのカバンだよ。
- tas(カバン)
- besar(大きい)
Tapi, kenapa tas ini sangat besar?
でもなんでこのかばんこんなに大きいの?
- tapi(でも、しかし)
- kenapa(なぜ)
- sangat(とても)
- besar(大きい)
Karena teman saya yang datang kemarin dari Indonesia membawanya untuk saya.
なぜなら昨日インドネシアから来た私の友達が私のために持ってきたからです。
- karena~(なぜなら~だから)※英語のbecauseと同じ意味)
- datang(来る)
- kemarin(昨日)
- dari~(~から)
- membawa(持っていく)
- untuk(~のために)
Dalam tas ini ada apa ?
このカバンの中には何があるの?
- dalam(~の中)
- tas(カバン)
- ini(これ、この)
- ada(ある)
- apa(何が)
Rahasia ! Karena di dalam tas ini ada DVD yang tidak boleh ditonton ! Aduh !
秘密!なぜなら、見てはいけないDVDが入ってるから。しまった!
- rahasia(秘密)
- tidak boleh~(~してはいけない、ダメ)
- ditonton(見られる)※DVDが主語なので受身形になっています、原型:tonton(見る)
Apasih ? DVD apa ?
何なの?何のDVD?
- apasih(なんだって!?)
- apa(何)
Bukan DVD ya, buku yang tidak boleh saya baca.
DVDじゃないよ、読んではいけない本だよ。
- bukan~(~ではない)
- buku(本)
- baca(読む)
Yangについての仕上げ
Yangの前に何が省略されているかわからない
名詞 + Yangの形になるよ~って話はしたよね。
で、実際、インドネシア語の記事を読んでいると、「名詞」部分はよく省略されてるのさ。ここまではOK
主語+動詞を名詞につなぐパターン
Minuman yang saya minum tidak enak.
私が飲んだドリンクはまずい。
- minuman:ドリンク、飲み物 ※minum(飲む)に接尾辞-anがついて名詞になっています。
- saya:私
- minum:飲む
- tidak~:~ない
- enak:おいしい
Minuman yang saya minum tidak enak.
(主語)私が飲んだドリンクは(述語)まずい
という文章になるわけ。
他でもない~だ(強調のYang)
例えば、
私はヤンティです。
っていうよりも、
私がヤンティです。
っていう方が、より自分のことをちょっと偉そうに、というか強調して言っているニュアンスがあるだろ?
Saya yang menyanyi.
(他でもなく)私が歌った
- saya:私
- menyanyi:歌う
次のレッスンはこちら▼
インドネシア語の「-nya」の意味と使い方を例文で学ぶ
学びの場を設けて下さって感謝しています。
Apa yang ~の文章の作り方が解りません。
語順、動詞の変化、等です。
宜しくお願いします。
どうも、初めまして。時々JAPANESIAで記事を書いています、ハリと申します。
Apa yang ~ が気になりますので、説明をしてみます。
Apa yang ~ の文章の構文は普通の文章と少し違いますから、文型の形で理解していくといいかもしれないですね。
まず、こういう文型があります。
① Apa yang + 2人称/3人称 + 動詞
Apa yang dia makan?
彼が食べるものは何。
普通の形式>Dia makan apa?(彼は何を食べる?)
Apa yang Ibu minum?
おばさんが飲むものは何。
普通の形式>Ibu minum apa?
Apa yang kamu bawa?
君は何を持つのか。
普通の形式>Kamu bawa apa?
Apa yang Bapak tulis?
おじさんが書くものは何。
普通の形式>Bapak tulis apa?
※ Apa yang ~ 形式と普通の形式を見ますと、各形式で協調する部分、つまり焦点が当てられる部分が違うことが分かると思います。
※ Apa yang ~ 形式の焦点は、動詞の対象になるものです。
※ 一方、普通の形式の焦点は、主語が行う行為です。
※ また、日本語訳も少し不自然なところがあるかと思いますが、その訳は、意味のイメージとして参考にしてください。
※ 今回、テンスつまり時制は無視してください。
まず、この文型を見て、理解を確認しましょう。確認出来たら、また次の文型にいきたいと思います。
よろしくお願いします。
Bukan DVD ya, buku yang tidak boleh saya baca(この記事内).とか
他にも alamat dan no.telepon yang bisa saya hubungi という文があるのですが
yangの後は、yang+助動詞+主語+動詞 になるのですか?
普通の文は、主語+助動詞+動詞 ですよね?
Terimah kashi.
ガリコさん、
どうも、初めまして。JAPANESIAで時々記事を書いています、ハリと申します。
ガリコさんが理解した通り、この Yang の構文は普通の構文と違います。
前回、Apa yang ~というのを文型の形で説明してみましたが、Yang + 助動詞も決まった塊、つまりペアとして理解したり、覚えたりしてもいいかと思います。
例文をいくつか見てみましょう。
イスラム教の人が自分が食べられるおにぎりについて話す時:
Onigiri yang bisa saya makan adalah Shake dan Tuna Mayo.
私が食べられるおにぎりは、鮭とツナマヨです。
漢字を勉強している人が自分が読める感じについて話す時:
Kanji yang bisa saya baca adalah 勉強 dan 読む
私が読める漢字は、「勉強」と「読む」です。
別の助動詞を使ってみましょう。
Komik yang sering saya baca adalah Dragon Ball dan One piece.
私が頻繁に(よく)読んでいるのは、『ドラゴンボール』と『ワンピース』です。
Teh yang suka saya minum adalah Gogo no kocha.
私がよく飲んでいるお茶は「午後の紅茶」です。
上記の例文を見てみますと、…Yang+助動詞…adalah…という構文が殆どですね。これは、Yang+助動詞 の構文によく使われるパターンで、この構文は、普通の構文と違うという考え方はいいと思います。
上記の例文を「普通の構文」に変えてみましょう。
※ Onigiri yang bisa saya makan adalah Shake dan Tuna Mayo.
Saya bisa makan Onigiri Shake dan Tuna Mayo.
※ Kanji yang bisa saya baca adalah 勉強 dan 読む
Saya bisa baca Kanji 勉強 dan 読む.
※ Komik yang sering saya baca adalah Dragon Ball dan One piece.
Saya sering baca komik Dragon ball dan One piece.
※ Teh yang suka saya minum adalah Gogo no kocha.
Saya suka minum Teh Gogo no kocha.
普通の構文にしてみると、文自体の焦点が変わるので、全体的なニュアンスも変わります。
まずはこんな感じです。まだ疑問が残っていると思いますので、それをコメントとして是非書いてください。
よろしくお願いします。
すっごくよくわかりました。Hariさん、天才。Terimah Kasih Banya!
ガリコさん、
お返事をありがとうございます。
よかったです。また分からないことがあったら、いつでもどうぞ ^^
ガリコです。いつもお世話になります。
上記の質問の答えは、どこでみればいいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
ガリコです。度々すみません。
[ジャパネシア (https://japanesia.net) の購読をスタートしました。今後、新しい投稿のメール告知を送信します。]
というメールをいただきました。これで少しお待ちすれば良いですか?
Terimah Kasih.
Yang の使い方がだいぶわかってきました(^^)。ところで、以下の文
Banyak orang Indonesia yang suka orang Jepang. は
「多くのインドネシア人は日本人が好きです。」と訳されていますが、この yang がイマイチしっくりきません。私は上の文を「日本人を好きな多くのインドネシア人」と訳して「あれ、述語は?」と思ってしまいました。
上の文と、yang のない Banyak orang Indonesia suka orang Jepang. の違いは何でしょうか? また、「日本人を好きな多くのインドネシア人」と言いたい時はインドネシア語でどう言いますか? アドバイスをいただければ幸いです。
丸山さん、どうも、ジャパネシアのハリです。
ご質問ありがとうございます。
「多くのインドネシア人は日本人が好きです。」という和訳はどっちかというと意訳だと思いますので、インドネシア語の元の構文と少しは違うところが出てきます。
「Banyak orang Indonesia yang suka orang Jepang.」は会話的な文書で、元の構文はこうだと思います。>>「Orang Indonesia yang suka orang Jepang ada banyak.」です。しかし、会話では、「Banyak orang Indonesia yang suka orang Jepang.」という構文も認められます。
また、Yangのない「Banyak orang Indonesia suka orang Jepang. 」も同じ意味を表しています。Yangの役割は日本人が好きなインドネシア人と他の外国人が好きなインドネシア人と区別することだと思います。基本的にインドネシア人は外国人が好きだと思いますが、Yangを入れることで、「日本人が好きなインドネシア人も多いですよ。」というニュアンスを出せるということです。
そして、この文書ですが、「日本人を好きな多くのインドネシア人」例えばこんな感じの日本語文書の場合:
「日本人を好きな多くのインドネシア人は日本語ができます。」
「Orang Indonesia yang suka orang Jepang, kebanyakan bisa bahasa Jepang.」
になるかなと思います。つまり、「日本人を好きなインドネシア人はほとんど日本語ができます。」と同じです。
もし他の例文があったら、是非教えてください。たくさんあった方が確認しやすいですね。
ハリさん、早速丁寧なご説明を有難うございます! なるほど、よくわかりました。
ちなみに、これまで私が出くわした同様の構文はすべて banyak や sedikit など、主語を修飾する単語が付いているような気がします。そのことも何か関係があるのでしょうかね? たとえば、以下のような文です。
特定の人だけこのクラスに参加できます。
Hanya orang-orang tertentu yang dapat mengikuti kelas ini.
ほんの少数の人々がその式典に参加しました。
Hanya sedikit orang yang hadir pada upacara itu.
日本には英語を勉強する人がたくさんいます。
Di Jepang banyak yang belajar bahasa Inggris ya.
Terima kasih banyak!!
丸山さん、お返事をありがとうございます。
その通りです。Yangは単語を修飾する役割もあります。日本語の場合動詞をそのまま名詞とかにくっつけることで、名詞を修飾することができますが、インドネシア語はそのままくっつけることができず、クッションが必要です。そのクッションの役割を果たすのはYangです。
「orang yang hadir pada upacara itu.」
その式典に参加した人
「orang yang belajar bahasa Inggris」
英語を勉強する人
この文書ですが、「Hanya orang-orang tertentu yang dapat mengikuti kelas ini.」
私からすると「このクラスに参加できるのは、特定の人だけだ」というように訳して、Yangは「のは」のところで、「人」の代わりに出ています。
この文書も同じです。「Hanya sedikit orang yang hadir pada upacara itu.」。私から訳すとこうです。「その式典に参加した人はほんの少数です。」
そう訳すと、「参加した人」「Orang yang hadir」の関係性が分かると思います。
ハリさん、ご説明有難うございます。なるほど。
「このクラスに参加できるのは、特定の人だけだ。」
「その式典に参加した人はほんの少数です。」
というハリさんの訳だと、私にとって腑に落ちる感じがします。
言葉は生きていて、(特に会話の場合)正式な文法から外れるような表現も多々ありますから、それらも楽しみながら学んでいきたいと思います。
それにしても、私の質問にすぐに、しかも丁寧に回答してくださったのは感激でした!
今後ともよろしくお願いします。
丸山さん!お返事をありがとうございます。
よかったです。
また他にあったら、いつでもご質問ください。
お待ちしております!