インドネシア語の動詞といえばMe-動詞。
といわれても難しいですよね。ちょっと予習したい人はこちらを先に見ておいてください。
例えば、「makan:食べる」という単語にMe-をつけると「memakan」となります。
まあ、このMe-がついた形を「Me動詞」と呼んでます。
makanが「語幹」といって、元になる言葉なんですけど、語幹の先頭の文字、Makanで言う、Mの文字の場合は頭にMe-がつく、というルールがあります。
この先頭の文字によって接頭辞Me-の付き方が変わります。このような変化は別動画で紹介してるので覚えておいてください。
で、
makanとmemakan、実は、意味が一緒です。(ナンデヤネン!)
じゃあ、何が違うか…
実際はほぼ同じですが、meが付いた方がよりフォーマルで、書き言葉などではよくつかわれます。
ただ、このMe-動詞、日常会話では結構崩れた形でつかわれたり、教科書通りの使われ方をしないので、結構混乱をもたらします。
そんな「変な」使われ方を見ていきましょう。
名詞にme-がつくパターン
まず、最初に紹介するのは、名詞にme-が付くパターンです。
名詞にme-がつくってのは、たぶん、文法的(教科書的)には正しくない気もしますね。
でも、インドネシア人は当たり前のようにしゃべっている。
というわけで例を見ていきましょう。
これにme-がつくとmengopiとなります。
これがさらに崩れて、ngopiとなります。
そして意味も変わります。
kopi:コーヒー 名詞 ⇒ngopi:コーヒーを飲む 動詞
Ngopi yuk!(コーヒー飲みに行こう!)というフレーズは使うし、聞きます。※yuk(さあ~しよう)
これにme-がつくとmengafeとなりますが、実際にはこの形は使われておらず、「ngafe(ンガフェ)」となります。
意味としては「pergi ke kafe:カフェに行く」
でも、だと長いから短くしてngafeにするんだよ。
kafe:カフェ 名詞 ⇒ngafe:カフェに行く 動詞
これどうなりますか?
ngeteh(ングテェ)になります。
ngetehで「お茶を飲む」という意味になります。
teh:お茶 名詞⇒ngeteh:お茶を飲む 動詞
じゃあ、kantor:会社
これはngantor(ンガントル)になります。
ngantor:会社に行く = pergi ke kantorといった意味だ。ちょっと例文を作ってみた。
kantor:会社 名詞⇒ngantor:会社に行く 動詞
nge / nの使い分け、me-動詞の変化の仕方を覚えておかないと難しいけど、勉強したり、インドネシア人としゃべっていればきっと慣れてきます。なので、あまり真剣にやらない方がいいですがちょっと練習してみよう。
動詞にMe-が付く際のカジュアル系
動詞につく場合もこのようなme-のカジュアル化が行われる。
例えば、ambil(アンビ(ル)):取る、もらう、という意味の単語。
普通にme-をつけるとmengambilという形になります。
例文を見ましょう。
この文章をカジュアルにする際、
mengambilは「ngambil(ンガンビル)」となり、ほかの単語ももっとカジュアルにできるぞ!
例文で見てみよう!
mengambil フォーマル⇒ngambil カジュアル
これに接頭辞me-をつけると
membantu(ムンバントゥ):手伝う
となります。
さらに、カジュアルにするとngebantu(ングバントゥ)となります。
まずはmembantuの例文を見ましょう。
という文章、これはまだフォーマルな形だと言えるな。
よりカジュアルにすると…
membantu フォーマル⇒ngebantu カジュアル
obrol(オブロ(ル))は「おしゃべりする」という意味の動詞。
me-をつけるとmengobrol(ムンオブロル)という形。かなりフォーマルです。
mengobrol(ムンオブロル)というフォーマルな形が崩れると
ngobrol(ンゴブロル)となるぞ。
mengobrol フォーマル⇒ngobrol カジュアル
mencukur(剃る)⇒nyukur
memotong(切る)⇒motong
menghapus(消す)⇒Ngapus / Apus
memarut(「大根などを」おろす、すりつぶす)⇒marut
一見したところ、難しいですが、me-動詞の変化が頭に入っていれば自然と使えるようになるはずです。
今日のことをまとめたのでぜひご覧ください!
次のレッスンはこちら▼
(保存版)頻出単語「Biasa」の使い方大全集