旅の初めから読まれる方は「 ジャカルタ旅行初日~2日目!ミレニアムホテルからタマン・ミニ・インドネシア インダーへ 」から読み進めてください。
もうこのタイトルの長さからどれだけ、一日の中に日程を詰め込むんだ?というほど忙しい日になりましたが、刺激的な一日にもなりました。
この日は風邪がひどくなってしまい、もう休みたいモードになった5日目、でもあと2日で帰ることになるので、我慢するしかない!あとちょっとの辛抱と言い聞かせながら、朝インドネシアの強力な薬を飲むとすっかりと元気になりました。(オソルベシ)
さささ、っと朝食を済ませてレッツゴー!バスの後ろに乗ると酔う可能性があるのと、空調が寒いのでジャケットを着て、しかも薬も飲んだので万全の状態で出発することができました。
まず向かう先は・・・
インドネシア芸術大学ISI(Institut Seni Indonesia) Yogyakarta
ここは、芸術大学なのですが、特に音楽に特化した芸術大学でたくさんの楽器があり、キャンパス内ではたくさんの学生がタバコを吸いながら楽器を弾いています。
名簿に記入すると、大きなスクリーンのあるホールに向かいます。
ここで、いろんな芸術に関する映像を見せられるけども誰一人聞いちゃあいない・・・まあ、みんな疲れているので寝てるかしゃべってるかでした。(僕もこの辺の記憶が飛んでしまっています。)
何やらふざけて終わると、次は楽器のある教室に向かいます。実際に体験できます。この音は、バリなどのレストランでも聞き覚えのあるかたが多いのではないでしょうか?
なかなか音を出すのが難しいですが、魅力的な音です。これらの楽器を gamelan(ガムラン) と言います。
楽譜らしきものですが、音符じゃないことにびっくり!そのほかにも様々な楽器があります。
こするものや、打楽器、鉄琴のようなものもありました。
みんな楽しそうにたたきまくっています。
帰りに、外で演奏している外国人に交じって僕の友達、ご存じアブドゥラ君は人の太鼓をたたきまくっていました。とても楽しそうでした。
kraton(クラトン) 王宮に行く
クラトンに到着するやいなや、物売りが大量に寄ってきます。アブドゥラは笛やコマなどを買って喜んでいました。
建築はジャカルタではあまり見ないような感じです。ただ、そこまで豪華な感じではないですが、今でもジョグジャカルタ州の王族の方が今も住んでいる場所です。だから、いわば人の家に入っていくような感じです。
入場料:12,500ルピアとカメラ持ち込み料1,000ルピア。
青空と建物と緑がマッチしていて、非常に雰囲気がいいです。
先ほどみた楽器も置いています。
このような建物が点在しています。
広い大学の中庭ような印象を受けました。
細かい芸術の技術の高さがうかがえます。
白い建物はかなり多いです。
何もないのに楽しそうな陽気なご存じアブドゥラ君
屋根の内側にはきれいな装飾とシャンデリアがあります。
おそらく金が使われています。
日陰で記念撮影!
博物館らしきところもあります
博物館の中に入ると、歴史的な遺物もたくさんあります。
競馬の有名騎手の手袋と写真
なんと「 味の素 」があります。
バティック調のミトン
おしゃれな食器類
家庭用品や、食器などがたくさん並べられています。
耳のとがった人。
おそらく軍の偉い人の服だと思います。
役職を表すメダルでしょうか?
日本の神様のような感じで後光がさしている絵が描かれたツボ
完全に日本人です。この地域と日本の交流がありました。
次に向かった先は「銀細工工房」
実はジョグジャカルタという場所は「銀細工」で栄えた町でもあります。今、空港の免税店に行っても銀細工がありますが、あんなに精巧なものを全部手作りで作っているということで非常に驚きました。
(空港のお土産屋さんで見つけたボロブドゥール遺跡の銀細工、これがすべて手作りなんて想像できますか!!これで確か2万円ぐらい)
早速中に入ってみましょう。
中に入ると女性の方が、銀細工の作り方について説明をしてくれます。
このようにすべて職人の手作りであることが分かります。
日本語でこの銀の工房を説明してくれているカードもあるけれどもイマイチ分からなかった・・・
(グーグル翻訳を使うとこんな感じになりますよね。)
そしてさらに奥に入ると、実際に職人さんたちが銀で作品を作っています。いろんな質問をしたり実際に体験させていただくことができました。
(横に並んで10人ぐらいが作業をしています)
この人が手に持っているのは銀の針金。これを細かく曲げたり切ったりして、組み合わせていくのです。
まずは細かいパーツに分けて、あとで組み合わせていきます。
そして部屋の奥に進んでいくと、アクセサリーではなく、大きな銀細工の作品を作っている現場が見れます。高温の炎でカタチを整えていくので非常に部屋は暑いです。
中で商品販売も行っています
そして、別の部屋に行くとそこはショップになっていてたくさんの銀細工を買うことができます。
価格はアクセサリー類で日本円で2000~5000円程度、大きい置物になると2~5万円程度です。でも、この細かさを見ればそこまで高いとは感じません。
(こんなに立体的なものもあります!何日かかるんだ!?)
2度目のプランバナン寺院へGO!
(夕日が傾きかけて非常に幻想的なプランバナン寺院)
そして、銀細工工房では最後はおのおの行動します、お土産を買う人は買ったり、銀細工づくりを体験したい人は体験して、終わるとプランバナン寺院に向かいます。
昨日もプランバナン寺院に入ったのだけれども、時間が遅くて入れなかったので、今回は実際に中に入ることができます。
近くに来ると迫力のある遺跡です。このプランバナン寺院群はインドネシアにあるユネスコの世界遺産の一つに登録されているもので、観光客も多いです。
1500年代に大きな地震があったらしく、それで壊れてしまった部分は今なお修復作業が行われています。これが建てられたのは西暦900年当たりと言われており、もうすでに1000年以上の歴史を数えます。
当たり前のことを言ってしまい申し訳ないですが、昔の人はすごい!!笑
よくボロブドゥール遺跡と比較されることが多いこのプランバナン寺院なのですがボロブドゥール遺跡が仏教遺跡なのに対して、このプランバナン寺院はヒンドゥー教の遺跡です。
2007年から日本も修復に協力
そして、このプランバナン寺院は2007年に起きたジャワ島中部の大きな地震により、被害を受けてしまいました。
そこでインドネシア政府の要請により、日本人が修復のために協力することになります。日本はインドネシアに文化財修復機材を購入するための資金を供与しています。
2007年から修復作業を行っているにも関わらず、まだ終わっていないということはかなり大きな被害を受けている可能性もあります。あるいは世界遺産なので、非常に慎重に修復作業を行っているのかもしれませんね。
(にしても、ド迫力!)
(こちらは修復中の痕跡が右側に見て取れます)
(遺跡の周りにはこのような作りかけ?あるいは壊れたような遺跡が大量にあります)
(本当にただブロックを組み合わせているだけなんですよね)
(もちろん、観光地なので、たくさんの物売りがいます)
(友達のエジプトからやってきたアブドゥラ君はまた何かを買って喜んでいました)
(昼に薬を飲んだので、少しテンションがおかしくなってしまいました)
(足を高く上げてカンフーごっこをしているのがご存じアブドゥラ君です)
(最後はプランバナン寺院で記念撮影。この時の掛け声も1,2、3「トォンゴ・トォンゴ」でした。分からない方は初めから読んでみてね。)
晩御飯はBukit bintangで!
(僕のアイパッドじゃ、写真撮っても真っ暗だったので、写真借りてきました)
Bukit bintangは直訳すると「星の丘」です。その名の通り、標高の高いところまで登っていった先にあるレストランでジョグジャカルタの夜の街並みが一望できて、夜空の星と、町の光がキラキラしていてとても素敵な場所です。
景色は最高ですが、料理は普通でした、そしてこのレストランの標高が高く寒かったので風邪が悪化してしまいました・・・
そんな中帰りのバスの中ではカラオケ大会が始まり、どうやら、国ごとに順番に歌っていっているようで、「うわ~やばい展開だぞ・・・」と思っていたら案の定、「ジャパン」と聞こえてきた。
タイキ・タイキと名指しで呼びかけが起こるので、仕方なく「上を向いて歩こう」を歌いました。知ってる人も多かったみたいで、うれしくなりましたが、みんなの体力の多さに驚いた。それとも僕がおっさんになったのか?
帰るとマリオボロ通りに出発!
マリオボロ通りというのは、ジョグジャカルタの中心街の繁華街で、夜になっても出店などで活気づいて、ローカルの雰囲気だけれども一つの観光名所でもあります。
全員参加する必要はなかったのだけれども、僕は、薬局に行って風邪薬が欲しかったので、それを目的に買いに行こうと思ったのです。
人数は全員で10人程度、約三分の一の人が参加することになりました。もちろん、陽気なエジプトから来た友達、アブドゥラ君も参加しています。
アブドゥラ君は、ジャカルタにいたときからプールに入りたい、と言っていたが、夜になると肌寒くなるジョグジャカルタでも屋外プールに俺は入りたいんだ。タイキ!一緒に行こうといっていたが、風邪ひいたからごめんと断るとさみしそうだったが、代わりにマリオボロ通りで買い物できるとなりとても嬉しそうだった。
マリオボロ通りには市場のようなかんじで、ぎっしりとお土産(キーホルダー、時計、服)屋さんがひしめき合っています。
どれも低価格で非常に手が出しやすいです。
あるバティックのお店に立ち寄ると面白いバティックがありました。
バティックにマンチェスターユナイテッドのロゴが!なんだこのセンスは。
買い物行くんだからお金持って来いよ!と頭の中で思いつつも、一つの不安がよぎった。
「もしかしてお金取られたのか?」と思ったからだ。というのも、今回の旅では、一人約20000円のお小遣いが支給される。そして、今までに、買い物の時間を与えられたのはジャカルタで行ったタムリンシティというモールでの2時間だけなのである。
三日目のジョコウィとの会食に行くにあたって、フォーマルな服を着なければならなかった、36人のうち3人フォーマルな服を持っていなかったのだがそのうちの2人が僕とアブドゥラだった。そして一緒にタムリンシティにフォーマルな服を買いに行ったのだが、ズボン750円、バティック2000円しか使っていないので、そんなにお金がなくなるはずはないのである。
で、結局アブドゥラに、「お金なくした?盗られた?」と聞いてみると、「全部使った」と言うのである。
まさか!!と思ったものの、よくよく考えると、「その可能性はあり得るな」ということに気が付き始めた。
先ほども言ったように、僕とアブドゥラはタムリンシティでは一緒に買い物をしていた、でも彼はインドネシア語の数字には弱いらしく、値段を言われても理解していない。値段を聞いておいて、言われるとぽけーーとした顔をしているのである。
でも、彼は陽気な性格だから、誰に対してでも「イニ ブラパ?」=「これいくら?」と聞いては、僕に「タイキ!ドルだといくらなの?」と聞いてくる。だから何度も説明していた。それで僕が高いと感じたら店員に「マハル」=「値段が高い」と言って彼の代わりに値段交渉をしてあげてた。
このやりとりに味を占めたのか、それからと言うもの、気に入ったものがあれば、というよりも目に入ったものすべてに「イニ ブラパ?」=「これいくら?」と聞くようになった。そして、数字が聞き取ることができず、安いか高いかも理解してないのに、とりあえず「マハル」と言っては必ず目を付けたものは買ってくるのである。
行く場所行く場所で、笛を吹いていたり、竹とんぼのようなおもちゃを買ってきたり、一人で遊んでは、子供のようにはしゃいでいた。さらにはどこでも買えるようなブルーのタンクトップやズボンも買っていた。それもお土産ではなく自分で使うためである。
あるときにはバスに乗ったときに、クリスマスケーキが入る大きさの箱を持って「お菓子買って来たんだ!」と嬉しそうに話すのである。
結局、夜はもう22時を回っていて、換金所なんて開いてるわけない。と思っていやのだが、彼の思いは通じたのか、奇跡的に開いている換金所が見つかり、その後また、マリオボロ通りに「イニ ブラパ?」「マハル」のアブドゥラの陽気なが響き渡ったことは言うまでもない。
僕はますます、アブドゥラは面白い奴だな。と思った。
まとめ
この日は、朝から晩までいろんなところに回らせていただき、刺激的な日になりました。疲れもピークですが、旅の残りが少なくなってくるとだんだんとさみしくなってきました。
最初は、少しよそよそしかったけどみんなと行動を共にするうちに打ち解けてきて楽しくなった5日目。
いよいよ、次の日はボロブドゥール遺跡とムラピ山。最高にエキサイティングな一日になりました!
>> 続きの記事はこちらから