まず最初に伝えたいこと。
インドネシア語は必ず習得しよう。
これは、ただ単に僕がインドネシアが好きだから、あるいは、こういったブログを運営しているからではなくて、ちゃんとした理由があるからです。
ンドネシアの2023年の推定人口は約2.8億人であり、経済成長率は5.3%に達しています。
で、人口ピラミッドを見ても若者が非常に多いんです。
ちなみに、日本の人口ピラミッドはこんな感じ。
全く違いますよね。人口は日本の倍以上。若者が多いことを考えると、この先10年~20年と経つと、どんどんインドネシア経済が拡大し、日本経済が縮小しそうな感じで、なんとなく「ヤベー!」となりますよね。
成長率はものすごいです。
それに加え、東西に長く伸びたインドネシアは、世界第3位の排他的経済水域を持っています。
そんな国の言語ができればどんなに良いことがあるのか。
まずは、簡単にメリットを見ていきましょう。
- 収入が増える
- 仕事が手に入る
- 希少性が高まる
- 友達が増える
- 誰もやっていないような仕事ができる
などなど、様々です。
僕は、インドネシアに住む日本人、特にビジネスマンを中心に、いろんな方から今までのインドネシアについて、これからのインドネシアについて尋ねてきました。
「インドネシアはこれから伸びるよ」という意見もあれば、「インドネシアは終わった」というような悲観的な意見もあります。
これはもちろん、その方が行っている事業の形態・種類、さらには、時代の流れや、事業立ち上げ時の国の制度なども大きくかかわっていることは間違いありません。
インドネシアへ進出する企業は後を絶ちませんし、中には大きく成功を収める会社があるけれども、その多くは、「撤退」しています。
しかも、現在インドネシアで会社を作る場合には、莫大なお金が必要になります。
ただこれは「カイシャ」における話、
多くの人が、それほどのお金を使ってインドネシアで会社を作ることもなければ、もっと個人的な目標達成のために、インドネシア語を勉強することになります。
ジャパネシアでは、「 なぜあなたはインドネシア語を勉強しますか? 」というアンケートを取ったことがあります。
みなさんこう答えてくれました。
- 職場の人と会話をしたい
- 生活をもっと安全に、そしてインドネシアを楽しめるように
- インドネシア関係の仕事をしたい
- もっと自分の価値を高めたい。感じたい
- 住んでるのに話せないと恥ずかしいから
- インドネシア(人)が好きだから
といったものが大半です。
インドネシア語の公用語、インドネシア語を話せるだけで需要が高まることは間違いないです。
今回はその、インドネシア語話者の需要の高さに焦点を絞り、しゃべれることのメリットを述べていきます。動画にもとっています。
まず、「インドネシア語」について基本知識
インドネシア語ができる人、周りにいますか?
きっとそんなにいないはずです。
「インドネシアって何語?アルファベット?」
初対面の人に僕の活動を説明すると必ず聞く質問。それだけ馴染みがないんですよね。
その理由はインドネシア語が難しいからじゃないの?と感じるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
実は日常会話レベルであれば、 2~3か月ちゃんと勉強すれば十分にできる ようになります。
いわば、日本人にとって親しみやすいんですよね。
英語のような動詞の変化がない
do ⇒ does ⇒ did ⇒ doing
こういった動詞の変化はインドネシア語にはありません。
過去でも未来でも現在完了でも、動詞の形は変わらない。
その代わりに、
sekarang=今、besok=明日、kemarin=昨日
などの時制を表す言葉を使えば、文章の時制は(動詞を変化させなくても)決まっちゃうんです。
外来語が多い
そして、日本でも日常的に当たり前に使っている外来語がインドネシア語にも存在するので、意外に早く覚えることができるんです。
しかも、日本語と同じような意味を持つインドネシア語もあるよ。
例えばこんなやつ
- Suka=好き
- Sudah=すでに
- Karaoke=カラオケ
- Yakuza=ヤクザ
- Manga=漫画
このような外来語は、すんなり覚えることができるし、万が一インドネシア語が出てこなくても英語を使えば通じることがしばしばあります。
その点、その他の言語と比べてかなりとっつきやすい言語であることは間違いないですね。
ビジネスチャンスが広がる
ビジネスチャンスって難しい言い方ですね。
ビジネスチャンスは、単純に言えば、 お金を得るチャンスが増える ということです。
もちろん、インドネシアで、あるいはインドネシア関連の会社への就職を考えている人は有利になります。
そして、インドネシア語を仕事につなげたいのですが、どうすれば・・・という質問を僕自身はよく受け付けているので、まずはそのことについて話させてください。
これを見てください。
今現在、日本には多くのインドネシア人観光客が来ています。
2016年の実際の人数は271,000人でグラフ通りです。
コロナがあったものの、2023年の観光客数はコロナ後に回復しております。
冬に北海道に行っても多くのインドネシア人に出会いますし、春には桜を見てるインドネシア人観光客に出くわします。
これはどの国よりも激しい伸び率です。
その中で僕ら学習者が何かお金を得る手段を考えるなら何ができるのか、をちょっと考えてみました。
ムスリム対応
日本に住んでいて、彼らに向けた、 ハラール料理(イスラム法上で食べることが許されている食材や料理)を出しているお店 も増えていますし、フェイスブックを見れば日本で観光ガイドができるインドネシア人を募集している会社をよく見かけます。実際にインドネシア語が話せる方はそういったところでお小遣い稼ぎをしています。
インドネシアへ行けば、いたるところにMusolaと呼ばれる礼拝所があり、天井を見ればKiblatと呼ばれるメッカの方角を示した矢印があり、ムスリムはそれを見て、その方角通りにお祈りをします。
日本でこういったのを見たことある人はまだ少ないんじゃないでしょうか?
まだまだ、ムスリムに対応した企業やサービスというものは日本にはまだまだ少ないですので、北海道あたりでムスリム対応をした民泊ビジネスを始めたらなかなか面白いと思います。冬には雪を見に来るインドネシア人がたくさんいるのでね。
桜の季節にツアーを組んであげてもいいかもしれません。
もし、あなたがインドネシアの情報を全く知らず、さらには、言語もままならない状況でインドネシアへ行った時、日本語対応してくれる人が一人でもいればどれほどありがたいか。ちょっと高いお金を払ってもいいからお願いしたいと考えるんじゃないでしょうか?
現在の日本語教育を受けれるインドネシア人のほとんどは、インドネシア語、あるいは英語で日本語を学んでいます。
しかし、インドネシア人の中には、英語が話せない人も大勢いますし、日本人からインドネシア語で日本語を学べたら嬉しいと思っている人はたくさんいるので、確実に需要はあると言えます。
まず1つ目、日本語教育分野の需要はかなり増えています。
インドネシア語を学ぶ日本人に比べて、日本語を学ぶインドネシア人はめちゃくちゃ多いです。
インドネシア人の学習目的は様々で、多いのは、日本のアニメ・マンガ・日本の歌を聞いて学び始めたり、日本で働きたいから勉強をしている方も多いですし、今なお増えている印象です。
日本政府も積極的に海外からの労働者を受け入れていますし、海外での日本語教育を推し進めるために「日本語パートナーズ」といった海外での日本語教育のサポートや文化交流なども積極的に行っています。
ただ、インドネシアにおける日本語教育にはまだまだ課題もあって、
先生不足、先生のレベルが低かったり、日本語学校などは都市部に集中していて、地方では日本語教育にアクセスできない生徒さんがたくさんいるという現状もあります。
ジャパネシアの読者さまでも、そういった問題意識をもって日本語教師になられたという方が結構いるようで、インドネシアと日本がもっと近くなるように頑張ってほしいなとおもいます。
特に求められているものは、飲食、ホテル業、介護士といったところで、Japanesiaでも、インドネシア人日本語学習者に向けたレッスンを行う学校を運営しています。名前は「JAPANESIABLE(ジャパネシアブル)」といいます。
教員としての在り方なども話しているので気になる方はご覧になってください。
その他メディア掲載
インドネシア向けに日本の情報発信
今は、誰でも簡単にブログやSNSで情報発信をできるような時代になってきました。
でも、ほとんどは 日本人が日本人に向けた情報発信 です。
インドネシア人と話してみると分かるのは、日本好きがとにかく多いということ。それなのに、日本の情報発信をインドネシア語で行っているメディアはまだまだ少ないです。
JKT48の元メンバーの仲川遥香さんはじめ、ミュージシャンの加藤ひろあきさん、吉本所属のインドネシア住みます芸人のみなさんはインドネシアのテレビに出て活躍し、SNS上では何万人ものインドネシア人のフォロアーを持っていることからも、注目度の高さが分かります。
インドネシア人はとにかく日本のことが知りたい、でも、情報が少ないから分からないことが多い!
僕がインドネシアから日本へ帰ると「頼むから日本の写真を送って!」とお願いされるのもそういうことでしょう。
現段階では、競合・ライバル不在の市場がたくさんあります、つまり場合によっては早い者勝ちのポジションも存在するということです。
LPK
最近はLPKという外国人技能実習生の受け入れも盛んです。
2020年以降、爆増している印象で、ジャパネシアで学んでいる人の中でも、LPKをご自身で立ち上げたり、あるいは所属されている方がおり、勢いを感じます。
中でも、インドネシアを含め、東南アジア諸国から看護師や介護士を呼ぼうとする動きがみられます。
そのほかにも、飲食、ホテル業界もこのような動きがあります。
もちろん、日本にやってくる人材は、日本語がある程度できなければならないし、ビザの問題がありますが、そういった問題に対処することができれば、大きなビジネスになることは間違いないと思われます。
もちろん様々なプロセスがあるのですが、そのプロセスの一つでも担うことができれば、非常に良い人材になることでしょう。そのためにはインドネシア語・インドネシアの文化を多少なりとも知っていることが大切です。
この凸凹をなんとかしよう
インドネシア語を話せる日本人はまだまだ少ない。それなのにインドネシア人はどんどん日本にやってきている。
そして日本の漫画・俳優・アイドルに興味を持っているインドネシア人は年々増えていくばかり。
インドネシア語が話せる日本人の需要が上がっている、そしてその勢いは今後しばらくは増していくことはスグに想像できますよね。
だからこそ、そこに飛び込んだ人がトクする時代でもあるのです。英語が話せる人なんて今ではゴマンといますが、インドネシア語に関して言えば少なすぎるのが現状です。
もちろん、日本でもインドネシア人向けに対応が可能です。
供給者側にアピールできる検定
そして、最後に、あなたのインドネシア語レベルを客観的に測定する方法は、今のところは検定以外にない感じがします。
「私しゃべれます!」と自分で言っても誰も信用しないですし、実際にしゃべっているところをアピールするのも難しいので、今後インドネシア語を使って何かしたい!という方は検定を受けていてもいいかもしれません。
きっと、インドネシア語を勉強するあなたに、追い風が吹いてくるはずです。
みんな、追い風がきてから走り出すから風に乗れません。今から走っておきましょう!