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インドネシア語の中級者に向かう人へ…

Hari
Hari

今回は初級から中級に向かおうとする人向けにちょっと話してみようと思う。

Taiki
Taiki

何を話すの?円安?

Hari
Hari

ちがうわい!引き続き、高い集中力を持って勉強を続けるために必要な考え方だ。

Taiki
Taiki

もう、そういうの多いな…

Hari
Hari

でも、需要があるんだ、仕方ないだろ。まあ、いくらいい車でもガソリンがなければ走らないように、高いモチベーションがなければ、継続的に効果的な学習をすることはとっても難しくなってしまう。

Taiki
Taiki

なるほど、じゃあ、もっと効果的な学習をするために、そのガソリンを入れないとな。

Hari
Hari

そうだ。そのガソリンを自分で注げるようになれば、そして少ないガソリンの時にも安定して走り続けることができればそれは長期的に見ると大きく距離を稼げるってわけだ。

Taiki
Taiki

なるほど!早く教えてくれ。

Hari
Hari

了解。今日は厳しいことをいうかもしれんが、語学以外にも活きてくることだから、最後まで読んでおくように。

中級まで来た段階の他者承認の扱い方

Hari
Hari

正直、インドネシア語で中級レベルに達する人は、学習者の中でもごくわずかだ。

基本的に、初級段階をクリアした段階で、勉強をやめてしまう人が多い。

Taiki
Taiki

それはなんで?もっと楽しい世界が待ってるかもしれないのに。

Hari
Hari

その理由はまず、企業から例えば3か月のまとまったレッスンをやるように命令されたり、あるいは3~6か月ぐらい経てば、次は学校側がやることがなくなったり、講師のスキル的にその生徒を教える技術が足りなくなってくることが多いからなんだ。

Taiki
Taiki

たしかに、それはあるかも。それ以降も頑張りたいって人はどうすりゃいいのさ。

Hari
Hari

そこで大事になってくるのは内発的動機づけだ。

Taiki
Taiki

自分でやる気を出すってこと?

Hari
Hari

まあ半分正解で半分間違い。自分で自分のことを動かすというと、なんだか、頑張って勉強する感じがするが、実際は、そんなことをしていると勉強自体がいやになって、やがては離れてしまうだろう。だからこそ自然に勉強に進める真の動機を常に意識する必要がある半分間違いって理由は、やる気は必要かもしれんが、あまり頼りになるものでもないからなんだ。腐った根っこのようなやる気にしがみついていても、結局は持たない。

Taiki
Taiki

勉強なんて大変なことが多いんだし、中級レベルに達するともっと大変に感じることも多いからなあ。

Hari
Hari

そう、そして、中級レベルぐらいになって、ある程度話し出したら、みんなから褒められたり、検定で合格したり、ある程度、目に見える成果が出てくる。

Taiki
Taiki

ほう、いいことじゃん。

Hari
Hari

ただ、これがアダになることがよくある。こういった他者からの承認や、外部の成果により自分を測る物差しができると、やがて他人と比べることが当たり前の状態になる。残念ながらこれがいい方向に向かうことはほとんどない。

Taiki
Taiki

なんで?もっと頑張ろう!ってならないの?

Hari
Hari

頑張ろうってなる、あるいは頑張ろうってなり続けることができればいいわけだが、人間はそんなに強くできていない。

Taiki
Taiki

結局ガソリン切れしちゃうと?

Hari
Hari

そう、結構いばらの道になる。語学学習が勝負の世界のようになってしまうから。本来の学習を始めたきっかけや目的と離れだしたときに、軸がぶれて、苦しい学習が始まってしまうわけだ。

Taiki
Taiki

なるほど、それを解消するにはどうすればいいの?

Hari
Hari

だからこそ内発的動機づけが必要ってわけ。そもそも自分はなんで勉強を始めたのか、その言葉を使って何をしたいのか。つまり、何かを証明するために勉強をするってことをやめる勇気を持つことだ。

Taiki
Taiki

それは勇気がいることかも、だって、証明した結果、自分のアイデンティティというものが確立されるかもしれないしさ。インドネシア語ができる自分ってカッケーみたいな。それの何が悪いのさ。

Hari
Hari

まあ、その人がそれがいいのであればいいのだけど、そういった人間はビビリになってくるし、能力は伸ばしにくい。

頭でっかち、足ガリガリ

Hari
Hari

何かを証明しないといけないと感じている人は、総じてビビリになる。

Taiki
Taiki

その理由は?

Hari
Hari

すべての問題が片付かなければ前に進まないからだ。

Taiki
Taiki

ほうほう、それは間違うのが怖いんじゃないの?

Hari
Hari

そうとも言える、インドネシア語を始めたばっかりの、いわば赤ちゃん状態の人は転びながら歩き方を覚えていった。それが、だんだんと転ぶことを恐れるようになってしまう。転んで覚えていた事実を忘れてしまうか、避けてしまうんだ。

Taiki
Taiki

それは?転んだら恥ずかしいからじゃないのかな。

Hari
Hari

そうだな、自分を証明しなきゃいけない人にとって転ぶことは、苦痛なんだ。そういった人は自分よりも偉い人、賢そうに見える人、より上にいる人、ようするに自分の足で今まで歩いてきた人の表層だけを借りてきて、そのまま自分のアイデンティティとしてしまう傾向にあり、自分の足で歩くことを忘れてしまうことがある。

Taiki
Taiki

なるほど、今まで転ぶことでうまくいってたのに、そのことを忘れてしまう…そうらないために必要なことは?

Hari
Hari

借り物の価値観で生きるのをやめることだ。自分がインドネシア語を学ぶ理由は、内発的なことでなければならない。他人が作った理由や価値観で勉強をするのではなく、自分がこうなりたい、こうしたいをもっと意識しておけばいい。

Taiki
Taiki

もし借り物の価値観で生きてると?

Hari
Hari

頭ばかり大きくなり、歩く経験が不足していく。その結果、頭でっかちで、足はガリガリ、結果もっと転びやすいニンゲンになってしまうんだ。それなのにプライドばかりが高くなり、どんどん挑戦することが少なくなってしまう。

Taiki
Taiki

そっかー、それは長期的に見て人生のマイナスの何物でもないな。そうなってしまった、あるいは、そうなりつつある、ってことに気づいた人はどうすればいいの、まだ間に合うよね。

Hari
Hari

もちろん、その修正にこそ、人間的成長がある。そういった人に使える特効薬は「全力で引き返す」ことだ。

悪い習慣・考え方を思いっきりやめる

Taiki
Taiki

まあ、そんなことできたら苦労しないんだけどさ、もっと具体的に教えてよ。

Hari
Hari

つまりだな、悪い習慣、考え方に気づくかどうかが第一段階、その後、それをやめるかどうかが第二段階。この第二段階で引き返すスピードをフルスロットルを出せるかどうかが今度の人生の質を上げてくれることになる。

Taiki
Taiki

例えば、勉強中にスマホをいじるとか、失敗を恐れる姿勢とか、そういった悪い習慣・考え方に気づいた時点で、スパっとやめるってこと?

Hari
Hari

そう、ここのツメが甘い人が多いんだ。気づいてるけども、いろんな言い訳で自分を許してしまう。さぼった自分を正当化してラクしようとしたりするのが人間。だからこそ、気づいた段階で全力であるべき自分に還ることが重要なんだ。

Taiki
Taiki

あるべき自分ってのは本来自分が一番よく分かってるかもね。失敗を恐れない!とか、めちゃくちゃ当たり前のことを言ってるし100人中100人がその通り!っていうような考え方だもん。

Hari
Hari

そう、そういった当たり前をこなしていくとどうなるか、どんどん当たり前のレベルが上がっていく。良い習慣を続ければ、より質を上げたくなる、それを継続していくことで、その人は周りから見たら異常なほどにストイックに見えたりすることもあるだろう。

Taiki
Taiki

ああ、確かに、アスリートの方とか、そんな感じがあるかも。でも僕とはレベルが違うとも思っちゃうな。

Hari
Hari

もちろん、アスリートほど、自分に負荷をかけられる人も少ないし、多くのファンの期待の中で自分を律していく必要はないかもしれない。しかし彼らだって最初はただの子供だったんだ。さぼったこともあっただろうし、「嫌だな」「しんどいな~」といって適当な練習をしたことが昔はあったはずだ。

Taiki
Taiki

確かにそうだな、習慣の織り成すものって時間がたつにつれて大きくなるんだな。細かい修正であるべき目標に立ち返り、質を上げ続けた人のうわべだけを見て、自分には無理っていうのも違うってことに気づいたよ。

Hari
Hari

そう、そして、いい習慣を強固にすること、これと真逆のことをしてきた人はそれはそれで恐ろしい未来を迎えることになる。

音のない崩壊

Hari
Hari

悪い習慣により悪いことが起こる。それは当然のこと。しかし、そこにはドラマのような派手演出や、泣きじゃくるようなこともない。悪い習慣を続けた人がは、気づかぬうちに病のようにむしばまれていく。それが、どうしようもなくなった時、ついに、目の前に現れる。しかも音もなく…

逃げ続けた、言い訳し続けたツケを支払う時は一括払いだ。

ただ、その時に対処できる体力がサボってきた人にあるのか。

今までさぼってきた自分に正面から向き合う時が生きていると必ずやってきてしまう。

これは語学学習でもそう、今持っている習慣が、悪いように作用するのか、より良い未来を作るものなのか。これは今からでも十分に修正ができる。

Taiki
Taiki

悪い習慣によって取りこぼしてしまったことは目に見えない。超コワイじゃん…

Hari
Hari

そうだな。ただ、気づいたオマエは対処可能だ。しっかりとポテンシャルを伸ばし続けるためにここらでもう一度気を引き締めておいておくれ。

Taiki
Taiki

たかが「語学学習」って思ってたけど、考え方も変わってくるんだな~。

Hari
Hari

そうそう、それが普通のことだ。付き合ってた恋人が結婚して、時間がたつと、見方が変わってくるだろ。そういったことが言語にも起こってくる。出会った言語を学んでいけばいずれは「相棒」のような感覚になってくる。

Taiki
Taiki

なるほど、面白い。

Hari
Hari

せっかく出会ったインドネシア語、出会いがあれば別れがあるわけだが、その出会いを永遠にするか一時にするかは自分次第。これから中級を目指すにあたり、大変なこともあるだろうが、この出会いをよりいい出会いに変えるためにここから出会ったころの気持ちを思い出してインドネシア語といい付き合い方をしてもらうことを願う。

Taiki
Taiki

ああ、この先、勉強してていいことあるかな…

Hari
Hari

ははは、しばらく外国語を勉強してる人に浮かんでくる疑問ランキング第一位だな、オトナはすぐ何かいいことがあるかどうかを考えてしまう。コレも悪い癖だ。子供は遊びが将来につながるか考えない、その場その場で100パーセント全力だ。その結果、その一日の充実感は異常なほど高かっただろ。

Taiki
Taiki

確かに、朝から晩まで虫取りして、帰ってきて、寝るときの充実感… あの感覚はいつ以来感じていないんだろ。あれほど熱中して何かをしたってわけじゃないのに、なんだか夜は寝れないし、なんでなんだろ?

Hari
Hari

それは年じゃないか?

Taiki
Taiki

おい!

Hari
Hari

ハハハ、嘘だって、それは昼をちゃんと生きてなかっただけだろ。

Taiki
Taiki

昼生きてなければ夜死んでるだろ!

Hari
Hari

オマエは本当に文脈を読み取る力がねえな、生きるって呼吸するだけじゃないだろ、本来の自分が人生で大事にしたい価値観に沿って生きることをほんとの「生きる」って言うんだよ。

Taiki
Taiki

ああ、ムズカシイ… ほんとに生きなきゃいけないのか。

Hari
Hari

子供を心から愛する親が、子供をただの投資対象としては見ないだろ?自分におきかえて、自分に対して何かをするときはなぜか将来のメリットばかりを考えてしまう。語学をやるメリットは自分からつかみに行くこともできるが、待ってても十分に享受できるもの。それを心から深く感じることさえできていれば、今日の日を楽しみながら、きっと未来でいいことがあるはず。語学という相棒に愛情を注げば、きっとそいつはいろんなプレゼントをくれるはず。それは今じゃない、10月の誕生日プレゼントを2月にねだってんじゃねーよ!

Taiki
Taiki

なるほど、じゃあ10月までガマンだ!

Hari
Hari

いやいや、物分かり悪すぎる!ガマンではなく、期待もせずに、今をしっかりと生き抜くこと。これだけで十分すぎるぐらいの満足感は得られるから。

Taiki
Taiki

ジョーダンだって、ハリも俺に期待しすぎんなよ~

Hari
Hari

じゃかましい!ハナから期待してねえわ!じゃあ、今までコツコツやってきたように、それは変えずに、この先もコツコツ行けばいい。まだまだ振り返るには早いぞ。さあ、次のレッスンだ!

次のレッスンはこちら▼

インドネシア語|接頭辞Ber-大全集

1 COMMENT

井手健太郎

なんのためにインドネシア語の勉強してるのかなぁとはよく思う。
なぜ勉強を始めたか思い出すのは大切ですね。

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