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「以上」は lebih dari ではない——過労死白書をインドネシア語で伝える|省庁名・年度・数字の定訳

「以上」は lebih dari ではない——過労死白書をインドネシア語で伝える。省庁名・年度・数字の定訳

日→イ JAPANESIA
「以上」は atau lebih、「超」は lebih dari。
省庁名・年度・数字は、定訳で書く。
日本政府は10月9日、2026年版の「過労死等防止対策白書」を閣議決定しました。医師や看護師など、医療で働く人の精神障害の労災認定が、10年ほどで約3.6倍に増えたという分析です。10月1日からは、客などからの行き過ぎた言動(カスハラ)を防ぐ措置が、すべての事業主の義務になりました。このニュースを、インドネシア語に訳す練習です。
訳例(添削前)は49点。骨格はだいたい取れていますが、厚生労働省を kementerian umum transportasi, kerja、閣議を rapat birokrasi、25年度を fiksi 25(フィクション)と訳すなど、省庁名と制度語で大きく失点し、「10月1日から」も抜けました。
過労死や労災の仕組みを知らなくても読めるよう、背景をゼロから解説し、訳例の赤ペン60か所をまとめて見てから、1文ずつ直していきます。
背景をゼロから(過労死・労災・カスハラ) 赤ペンをまとめて見る 1文ずつ添削 模範訳(全文) 図解13点
今日のねらい:日→イのニュース訳で点が削られる3つの場所

①省庁名・法律名・制度語——厚生労働省=Kementerian Kesehatan, Tenaga Kerja, dan Kesejahteraan、閣議=sidang kabinet、年度=tahun fiskal、労災認定=diakui sebagai penyakit akibat kerja。字面から組み立てると、別の省・別の会議になります。

②数字の表記——1.082(桁区切りはピリオド)、2012–2023(en ダッシュ)、以上=atau lebih/超=lebih dari、小さな数は文字(dua・tujuh)。最後に数字だけを拾って確かめます。

③主語と述語——「〜したところ」「〜によれば」を直訳すると、主語のない文になります。Hasil analisis … menunjukkan bahwa …、Menurut …, jumlah … mencapai … と、主語と述語を先に立ててから肉付けします。「とされる」「指摘された」の伝聞も落としません。

BACKGROUND背景を、ゼロから

訳す前に、5つの問いを押さえておくと、使う語が自然に決まります。

数字で見る、このニュース
記事の第2・5・6・7文に出てくる数字です。
医療の認定(年度平均)約3.6倍2012〜14年度の16.3件 → 2021〜23年度の59.3件
2025年度の精神障害の労災認定1082人7年連続で過去最多。請求は4958件(前年度比1178件増)
認定のきっかけで最多222件上司などからのパワハラ。次いでカスハラとセクハラが127件ずつ
カスハラ防止の義務化10月1日2026年10月1日から全事業主に。改正労働施策総合推進法の施行
図1:医療の「約3.6倍」は白書の分析(第2文)、1082人と4958件は7月の集計(第5・6文)、10月1日は法律の施行日(第7文)。記事の数字は、出どころが3つに分かれています。
Q1「過労死」と「過労死白書」って何?

過労死(かろうし)は、働きすぎが原因で亡くなることを言う日本語で、英語の辞書にも karoshi として載っています。2014年に成立した過労死等防止対策推進法は、「過労死等」を次の3つと定めています。①仕事の過重な負荷による脳や心臓の病気での死亡、②仕事の強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺、③(命は落とさなくても)これらの脳・心臓の病気や精神障害。「等」がつくのは、③も含めるからです。

法律は2014年11月に施行され、毎年11月は「過労死等防止啓発月間」になりました。過労死白書は、この法律にもとづいて政府が毎年国会に出す報告で、2026年版は11回目。10月9日の閣議で決定されました。閣議は、首相とすべての大臣が集まる内閣の会議で、政府の正式な決定はここで行われます。インドネシア語では sidang kabinet。訳例の rapat birokrasi(官僚の会議)では、別の会議になってしまいます(閣議のしくみは、防災庁の発足を伝える記事でも解説しています)。

白書は、長時間労働やストレスが問題になりやすい8つの業種(自動車運転、教職員、IT、外食、医療、建設、メディア、芸術・芸能)を「重点業種」として、くわしく分析しています。

Q2労災認定って何?——精神障害は、どう認められる?

仕事が原因のけがや病気は労働災害(労災)と呼ばれ、国の労災保険から治療費や休業中の給付が出ます。本人や遺族が労働基準監督署に請求し、国が「仕事が原因だ」と認めると労災認定(支給決定)になります(図2)。インドネシア語では、病気なら diakui sebagai penyakit akibat kerja(業務による病気と認められる)、事故なら kecelakaan kerja です。

うつ病などの精神障害は、発病前の出来事(パワハラ、仕事量の大きな変化、悲惨な事故の体験など)が、どれだけ強いストレスだったかを、国の認定基準に照らして判断します。2023年9月の改正で、顧客や取引先などからの著しい迷惑行為、いわゆるカスハラが、判断の材料に加わりました。

統計は年度(4月〜翌年3月)で数えます。インドネシアの会計年度は1〜12月の暦年と同じなので、年度は tahun fiskal と訳し分けます。厚生労働省が2026年7月15日に発表した2025年度の集計では、精神障害の請求が4958件(前年度より1178件増)、認定が1082人で、7年連続で過去最多。認定のきっかけになった出来事は、上司などからのパワハラが222件でいちばん多く、カスハラとセクハラが127件ずつで続きます(図3)。業種別では「医療、福祉」が292件で最も多くなっています。

労災認定の流れ——「請求」と「認定」は別の数字
第5文の1082人は認定(支給決定)、第6文の4958件は請求の件数です。
1発病仕事のストレスなどで、うつ病などの精神障害を発病する。
2請求本人や遺族が、労働基準監督署に労災保険の給付を請求する。2025年度は4958件。pengajuan klaim・第6文
3調査と判断発病前の出来事(パワハラ、仕事量の大きな変化、悲惨な事故の体験など)が、どれだけ強いストレスだったかを、国の認定基準に照らして判断する。
4労災認定(支給決定)仕事が原因と認められると、労災保険から治療費や休業中の給付が出る。2025年度は1082人。diakui sebagai penyakit akibat kerja・第5文
図2:「労災認定」は、請求を受けて国が「仕事が原因」と認めること。インドネシア語では diakui sebagai penyakit akibat kerja と、受け身で言います。
2025年度の認定、きっかけになった出来事(上位)
厚生労働省の集計(2026年7月15日)。第6文の「出来事別」は、この分け方のことです。
上司などからのパワハラ
222件
顧客などからの著しい迷惑行為(カスハラ)
127件
セクシュアルハラスメント
127件
仕事の内容・量の大きな変化
113件
図3:第6文の「出来事別では」は、この棒グラフの分け方のこと。訳例は「異なる原因(Penyebab yang berbeda)」と訳していました。
Q3なぜ医療で増えたの?——白書の分析

白書は、2012〜2023年度の精神障害の認定事案を3年度ずつに区切り、1年度あたりの平均件数を業種ごとに比べました。医療(医師・看護師など)は、2012〜14年度の平均16.3件が、2018〜20年度に30.7件、2021〜23年度には59.3件と、約3.6倍になっています(図4)。

医療のきっかけとして突出していたのは、「悲惨な事故や災害を体験、目撃した」こと。命に関わる場面に向き合う仕事ならではの負担です。さらに、患者やその家族などからの著しい迷惑行為(カスハラ)も目立ったとされます。厚生労働省の担当者は、ストレスにさらされやすい医療の現場で、上司とのトラブルやカスハラが増えていることが一因の可能性があるとみています。

医療以外では、建設業(2021〜23年度の平均57.3件)と、タクシーやバスなどの自動車運転従事者(同45.3件)でも大きく増えました。背景として目立ったのは、2週間以上休日のない連続勤務と、1カ月80時間以上の時間外労働。どちらも、精神障害の認定基準に、強いストレスになる出来事として挙げられている項目です。

医療・建設・運転——3年度ごとの平均で見ると
精神障害で労災と認められた件数の、1年度あたりの平均です(白書の分析。2015〜17年度は省略。自動車運転従事者はタクシー・バスなど)。
医療(医師・看護師など)の推移
2012〜14年度
16.3件
2018〜20年度
30.7件
2021〜23年度
59.3件
2021〜23年度の業種別
医療
59.3件
建設業
57.3件
自動車運転従事者
45.3件
図4:第2文は医療の「16.3件 → 59.3件」、第4文は建設と運転の話です。増えたのは件数の「年度平均」なので、rata-rata jumlah kasus per tahun と訳します。
Q4カスハラって何?——10月1日から、何が変わった?

カスハラ(カスタマーハラスメント)は、客や取引先などからの、行き過ぎた要求や暴言・脅しなどの言動のことです。改正された法律は、①顧客などの言動で、②社会通念上許される範囲を超え、③働く人の就業環境を害するもの、の3つがそろったものをカスハラとしています。正当なクレームは、カスハラではありません(図6)。

根拠になった法律は労働施策総合推進法です。2020年6月から(中小企業は2022年4月から)パワハラを防ぐ措置を企業に義務づけたことから、「パワハラ防止法」とも呼ばれます。2025年6月11日に公布された改正法で、2026年10月1日から、カスハラを防ぐ措置も、すべての事業主の義務になりました(図5)。

事業主に求められるのは、従業員を守る方針を明確にして周知すること、相談窓口を設けること、被害が起きたら心身をケアし、事実を確かめ、再発を防ぐこと、などです。記事の第8文の「悪質な事案への対処方針をあらかじめ定めておく」も、その1つです。

年表——過労死を防ぐ法律から、カスハラの義務化まで
濃い丸が、この記事の前後の動きです。
2001年1月厚生省と労働省が統合し、厚生労働省にインドネシア語の省名に Kesehatan(保健)と Tenaga Kerja(労働)が並ぶのは、このため。
2014年過労死等防止対策推進法が成立(11月施行)毎年11月は「過労死等防止啓発月間」に。
2016年初めての過労死白書以後、毎年国会に報告。2026年版で11回目。
2020年6月パワハラを防ぐ措置が大企業の義務に2022年4月からは中小企業も。
2023年9月精神障害の労災認定基準を改正顧客などからの著しい迷惑行為(カスハラ)を、判断の材料に加えた。
2025年6月11日改正労働施策総合推進法が公布カスハラを防ぐ措置を、すべての事業主の義務に。
2026年7月15日2025年度の労災補償状況を公表精神障害の認定1082人、請求4958件(第5・6文)。
10月1日カスハラを防ぐ措置が義務に改正法の施行(第7文)。
10月9日2026年版の白書を閣議決定医療業界の認定が約3.6倍に(第1・2文)。
図5:第7文の芯は「10月1日から」。訳例はこの日付を落とし、前からある義務のように読める文にしていました。
カスハラとは——改正法の3つの要件と、事業主の措置
3つがそろったものがカスハラです。2026年10月1日から、防ぐ措置がすべての事業主の義務になりました。
1
顧客などの言動perilaku pelanggan dan pihak lain(訳の例)客や取引先、施設の利用者など、外部の人の言動であること。
たとえば患者や家族、店の客、取引先の担当者
2
社会通念上、許される範囲を超えるmelampaui batas kewajaran(訳の例)要求の中身や、その手段・態様が、ふつうに考えて許される範囲を超えていること。
たとえば暴言、脅し、土下座の要求。正当なクレームは当たらない
3
働く人の就業環境を害するmerusak lingkungan kerja(訳の例)その言動で、働く人が心身の苦痛を受けたり、仕事に支障が出たりすること。
たとえば怖くて窓口に立てない、休職に追い込まれる
事業主に求められる措置——第8文が挙げているのは、上の段の3つ
方針を明確にして、社内に周知するmemperjelas kebijakan相談窓口を設けるmembenahi sistem konsultasi悪質な事案への対処方針を、あらかじめ定めるmenetapkan terlebih dahulu pedoman penanganan被害が起きたら、心身をケアし、事実を確かめる再発を防ぐ
図6:カスハラは日本語の略語なので、インドネシア語では英語の customer harassment を斜体で書き、pelecehan oleh pelanggan と説明を添えます。
Q5インドネシア語では、どう言う?——制度の語の定訳

厚生労働省は、2001年に厚生省と労働省が一緒になってできた省です。インドネシア語では、保健・労働・福祉の3つを並べて Kementerian Kesehatan, Tenaga Kerja, dan Kesejahteraan(英語名 Ministry of Health, Labour and Welfare)と言います。

インドネシアにも労災保険があります。社会保険を運営する BPJS Ketenagakerjaan の JKK(Jaminan Kecelakaan Kerja=労災保険)が、仕事中の事故(kecelakaan kerja)と、業務による病気(penyakit akibat kerja)を補償します。2019年の大統領規則(Perpres 7/2019)は、精神障害も業務による病気に含めていて、医師が「仕事が原因」と診断すれば請求できます。

パワハラやカスハラのような日本語の略語は、そのままでは通じません。英語の power harassment、customer harassment を斜体で書きます。過労死は、そのまま karoshi で通じます(図7)。

制度の語の定訳——字面から作らない
訳例は、省名や会議の名前を字面から組み立て、別の省・別の会議にしてしまいました。
厚生労働省Kementerian Kesehatan, Tenaga Kerja, dan Kesejahteraan保健・労働・福祉の3つを並べる。省名は大文字第5文
閣議(決定)(disahkan dalam) sidang kabinetbirokrasi は「官僚機構」第1文
年度tahun fiskal25年度=tahun fiskal 2025第2・5・6文
労災認定diakui sebagai penyakit akibat kerja事故なら kecelakaan kerja見出し・第2・5文
過労死karoshi説明するなら kematian akibat kerja berlebihan見出し・第1文
時間外労働/休日lembur/hari liburcuti は「休暇」第4文
パワハラ/カスハラpower harassment/customer harassment英語を斜体で第3・6・7文
医療機関fasilitas pelayanan kesehataninstansi は官公庁第9文
図7:どれも「知っていれば一瞬、知らなければ大きく失点」する語です。下の重要語彙とあわせて、定訳ごと覚えます。
STEP 1原文を読んで、インドネシア語に訳す

目安は40分。見出しと出典の行も訳します。番号は、あとの添削と対応しています。

Terjemahkan artikel berikut ke dalam bahasa Indonesia.
医療現場で精神障害の労災認定3倍超 過労死白書

1政府は9日、過労死や過労自殺の現状と国の対策をまとめた2026年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。212~23年度の精神障害の労災認定事案を3年度ごとに区切って分析したところ、医師や看護師など医療業界の認定件数は年度平均で16.3件から59.3件へと約3.6倍に急増していた。3要因としては「悲惨な事故や災害を体験、目撃した」が突出しており、患者などからの著しい迷惑行為、いわゆるカスタマーハラスメント(カスハラ)も目立ったとされる。

4医療以外では、建設業やタクシー・バスなどの自動車運転従事者で認定の増加が著しく、2週間以上休日のない連続勤務や1カ月80時間以上の時間外労働が背景にあると指摘された。5厚生労働省が7月に公表した集計によれば、25年度に精神障害で労災認定された人は1082人と7年連続で過去最多を更新した。6出来事別では上司などからのパワーハラスメントが222件で最も多く、請求件数も前年度比1178件増の4958件に上った。

7こうした状況を踏まえ、改正労働施策総合推進法に基づき、10月1日から全ての事業主にカスハラ防止のための措置が義務付けられた。8企業には方針の明確化や相談体制の整備に加え、悪質な事案への対処方針をあらかじめ定めておくことが求められる。9過重労働やハラスメントによる心身の不調を未然に防ぐ職場づくりは、医療機関に限らず、あらゆる業種で喫緊の課題となっている。

Disadur dari 共同通信・厚生労働省資料(2026年10月)
STEP 2訳例に、赤ペンをまとめて入れる

この記事を訳した例に、赤ペンをまとめて入れました。目安は49点/100。骨格はだいたい取れていて、Pada tanggal 9、小数点のコンマ、melonjak、mengalami atau menyaksikan なども正しく使えています。崩れたのは、省庁名と制度語、数字の表記、主語のない文です。まずは全体を眺めて、どんな間違いが多いかを見てください。

波線=直すところ∧=訳が抜けているところ①=下の一覧の番号(文ごと)
訳例(添削前)
Lebih dari 3 Kali Lipat① Pengakuan Kecelakaan Pekerjaan② Gangguan Jiwa di Lapangan Kesehatan③ ④Buku Putih Kematian Kerja Berlebihan⑤

1Pada tanggal 9, pemerintah menyusun① “buku putih② penanggulangan pencegahan③ kematian kerja berlebihan dsb④” edisi 2026 dalam rapat birokrasi⑤ yang merangkum⑥ kondisi kematian kerja berlebihan atau bunuh diri karena kerja berlebihan saat ini⑦ dan penanganan negara. 2Ketika menganalisis① kasus pengakuan kecelakaan kerja dari gangguan jiwa selama tahun② 2012-2023③ dengan memisahkan setiap 3 tahun④, kasusnya dalam industri kesehatan seperti dokter dan perawat⑤ melonjak sekitar 3,6 kali lipat, yaitu rata-rata 16,3 kasus hingga⑥ 59,3 kasus per tahun. 3Faktor yang menonjol① adalah “mengalami atau menyaksikan kecelakaan dan bencana yang tragis” dan② tingkah laku yang sangat mengganggu dari pasien dan lain lain③, notabene④ “Kashara” yaitu pelecehan dari pelanggan⑤ pun menonjol⑥.

4Selain bidang kesehatan, kasus pengakuan kecelakaan kerja dari industri konstruksi dan pekerja menyetir mobil① seperti taksi dan bus pun melonjak naik② dan hal itu ditunjukkan ada latar belakang③ kerja lebih dari 2 minggu④ beruntun tanpa cuti⑤ dan kerja di luar jam kerja lebih dari⑥ 80 jam dalam sebulan. 5Menurut rekapitulasi yang dirilis oleh kementerian umum transportasi, kerja① pada bulan Juli, mencatat② 1082③ orang yang diakui kecelakaan kerja dari gangguan jiwa pada fiksi 25④ memecahkan rekor terbanyak⑤ 7 tahun⑥ berturut-turut. 6Penyebab yang berbeda① yang paling banyak adalah pelecehan ancaman② dari atasan∧③ sebanyak 222 kasus dan④ kasus pengajuan pun meningkat 1178⑤ kasus dibandingkan tahun lalu⑥ dan mencapai⑦ 4958⑧ kasus.

7Menyusul① situasi seperti ini,∧② berdasarkan hukum mendorong revisi kebijakan pekerjaan③, pemerintah mewajibkan seluruh pelaku usaha untuk menangani pencegahan④ pelecehan pelanggan. 8Pelaku usaha① diminta membentuk② kebijakan penanganan kasus jahat③ sebelumnya④ selain kejelasan kebijakan serta pembenahan⑤ sistem konsultasi. 9Pembuatan tempat kerja① yang dapat mencegah gangguan mental② yang disebabkan oleh kerja berlebihan dan pelecehan telah menjadi masalah mendesak di berbagai industri③ bukan hanya④ di instansi kesehatan⑤∧⑥

∧①(出典の行は訳されていない)
赤ペン一覧(60か所)

それぞれ、訳例の語と何がいけないかを示し、右に直しを書いています。くわしい理由は、STEP 3 で1文ずつ説明します。

訳例の語と、何がいけないか直し
見出し赤ペン5か所
①
Lebih dari 3 Kali Lipat述語がなく、名詞が並ぶだけ
… Melonjak Lebih dari Tiga Kali Lipat
②
Kecelakaan Pekerjaan定型は kecelakaan kerja。精神障害は penyakit akibat kerja
sebagai Penyakit Akibat Kerja
③
di Lapangan Kesehatan「現場」を lapangan とするのは直訳
di Sektor Medis
④
(全角スペース)区切りは全角スペースでなくコロン
Buku Putih Karoshi:(前に出す)
⑤
Kematian Kerja Berlebihanakibat が抜けている
Karoshi(kematian akibat kerja berlebihan)
1第1文赤ペン7か所
①
menyusunmenyusun(作成した)では「決定」が出ない
mengesahkan
②
“buku putih白書の題名は固有名詞。大文字で
Buku Putih …
③
penanggulangan pencegahanpenanggulangan と pencegahan は意味が重なる
Langkah Pencegahan
④
dsbdsb はピリオドが必要(dsb.)
dan Sejenisnya
⑤
rapat birokrasi閣議は sidang/rapat kabinet。birokrasi は官僚機構
sidang kabinet
⑥
yang merangkumyang merangkum が rapat に係ってしまう
(語順を変えて)Buku Putih … yang merangkum
⑦
saat ini「現状」の terkini が抜けている
kondisi terkini
2第2文赤ペン6か所
①
Ketika menganalisis「分析する」主語がない
Hasil analisis … menunjukkan bahwa
②
selama tahun年度は tahun fiskal
pada tahun fiskal
③
2012-2023期間はハイフンでなく en ダッシュ
2012–2023
④
memisahkan setiap 3 tahun3年度ごと=per tiga tahun fiskal
yang dikelompokkan per tiga tahun fiskal
⑤
industri kesehatan seperti dokter dan perawat業界の例として医師を挙げる形になり、論理がずれる
di sektor medis, termasuk dokter dan perawat,
⑥
16,3 kasus hingga増加は dari … menjadi …(hingga は「〜まで」)
dari 16,3 kasus menjadi 59,3 kasus
3第3文赤ペン6か所
①
menonjol「突出(最も)」と「目立った(〜も)」の差が消える
paling menonjol
②
danadalah X dan Y … pun menonjol で文が崩れる
, sementara
③
dan lain lainハイフンが必要(lain-lain)
dan pihak lain
④
notabenenotabene は「実は・ちなみに」
yang dikenal sebagai
⑤
“Kashara” yaitu pelecehan dari pelangganカスハラは通じない。英語を斜体で
customer harassment (pelecehan oleh pelanggan)
⑥
pun menonjol「とされる」が訳抜け(dilaporkan)
juga dilaporkan cukup mencolok
4第4文赤ペン6か所
①
pekerja menyetir mobil自動車運転従事者=pengemudi kendaraan bermotor
pengemudi kendaraan bermotor
②
melonjak naikmelonjak naik は意味の重複
peningkatan … juga mencolok
③
hal itu ditunjukkan ada latar belakang文法が成り立たない。dilatarbelakangi oleh を使う
Hal itu dinilai dilatarbelakangi antara lain oleh
④
lebih dari 2 minggu以上=atau lebih(lebih dari は「超」)。2 は dua
selama dua minggu atau lebih
⑤
cuti休日は hari libur(cuti は休暇)
hari libur
⑥
kerja di luar jam kerja lebih dari時間外労働は lembur。以上=atau lebih
lembur … atau lebih
5第5文赤ペン6か所
①
kementerian umum transportasi, kerja省名の誤訳(重大)。省名は大文字
Kementerian Kesehatan, Tenaga Kerja, dan Kesejahteraan
②
mencatat「Menurut …, mencatat …」は主語がない
jumlah pekerja … mencapai
③
1082数字はピリオドで区切る(1.082)
1.082
④
fiksi 25fiksi は「フィクション」。25年度は tahun fiskal 2025
tahun fiskal 2025
⑤
terbanyak過去最多は rekor tertinggi
tertinggi
⑥
7 tahun7 tahun は tujuh tahun
selama tujuh tahun
6第6文赤ペン8か所
①
Penyebab yang berbeda「異なる原因」で誤訳
Berdasarkan jenis peristiwa pemicunya
②
pelecehan ancamanパワハラを脅迫的な嫌がらせとすると別物
power harassment
③
∧ 訳が抜けている「など」が抜けている
dan pihak lain
④
dandan … dan のつなぎ方は避ける
, sementara
⑤
11781.178 と区切る
1.178
⑥
dibandingkan tahun lalu前年度は tahun fiskal sebelumnya
dari tahun fiskal sebelumnya
⑦
dan mencapai増加は naik … menjadi … でまとめる
menjadi
⑧
49584.958 と区切る
4.958
7第7文赤ペン4か所
①
Menyusulmenyusul は「〜に続いて」。「踏まえ」なら menyikapi
Menyikapi
②
∧ 訳が抜けている「10月1日から」が訳抜け(重大)
sejak 1 Oktober
③
hukum mendorong revisi kebijakan pekerjaan「改正」+「労働施策総合推進法」を読み違えている
revisi Undang-Undang Promosi Komprehensif Kebijakan Ketenagakerjaan
④
menangani pencegahanmengambil langkah pencegahan
mengambil langkah pencegahan
8第8文赤ペン5か所
①
Pelaku usaha企業は perusahaan
Perusahaan
②
membentuk動詞(membentuk)と名詞(kejelasan)が混在
memperjelas … membenahi … menetapkan
③
kasus jahat犯罪事件のように聞こえる
kasus yang tergolong berat
④
sebelumnyaあらかじめは terlebih dahulu(sebelumnya は「以前に」)
terlebih dahulu
⑤
selain kejelasan kebijakan serta pembenahan「に加え」は tidak hanya … tetapi juga
tidak hanya …, tetapi juga …
9第9文赤ペン6か所
①
Pembuatan tempat kerja「職場の建設」に聞こえる
Penciptaan lingkungan kerja
②
gangguan mental「心身」の「身」が抜けている
gangguan fisik dan mental
③
berbagai industri「あらゆる」は semua(berbagai は「さまざまな」)
semua sektor usaha
④
bukan hanyabukan hanya は melainkan juga と対にする
tidak hanya …, tetapi juga …
⑤
instansi kesehataninstansi は主に官公庁を指す
fasilitas pelayanan kesehatan
⑥
∧ 訳が抜けている文末のピリオドが抜けている
.
出典の行赤ペン1か所
①
∧ 訳が抜けている出典の行も訳す
Disadur dari Kyodo News dan dokumen …
49点の内訳——省庁名と制度語で崩れた
骨格はだいたい取れています。点を落としたのは、固有名詞と制度語の誤訳、数字の表記、主語のない文です。
正確さ省名・閣議・出来事別の誤訳/fiksi(フィクション)/「10月1日から」「とされる」「心身」の訳抜け
26/50
表現の自然さ主語のない文(第2・5文)/dan の連続(第6文)/述語のない見出し/melonjak naik の重複
14/30
語彙・表記桁区切り(1082)・en ダッシュ・以上と超/小さな数は文字で/大文字・ハイフン・ピリオド
9/20
良い点:骨格はだいたい取れている。Pada tanggal 9、小数点のコンマ(3,6・16,3・59,3)、melonjak、mengalami atau menyaksikan、pelaku usaha、masalah mendesak は◯
図8:正確さの失点の多くは、省庁名と制度語です。定訳を知っているかどうかだけで決まる失点なので、覚えれば確実に取り返せます。
大きく削られた5つ

①厚生労働省 → kementerian umum transportasi, kerja(第5文)。省名の誤訳は、1つで大きく点を失います。

②閣議 → rapat birokrasi(第1文)。閣議は sidang kabinet。

③25年度 → fiksi 25(第5文)。fiksi は「フィクション」。年度は tahun fiskal 2025。

④出来事別 → Penyebab yang berbeda(第6文)。「異なる原因」になってしまいます。

⑤「10月1日から」の訳抜け(第7文)。いつから義務になったかが、文の芯です。

ほかに、「以上」を lebih dari(第4文)、桁区切りのピリオド抜け(1082・1178・4958)、日本語の語順を引きずった主語のない文(第2・5文)が、くり返し出ています。

数字の書き方——ピリオド・コンマ・ダッシュ
インドネシア語は、桁区切りがピリオド、小数点がコンマ。日本語の書き方とは逆です。
原文訳例正しい書き方
1082人
1082桁区切りがない
1.082 orang4桁以上はピリオドで区切る
1178件増の4958件
1178/4958同じく桁区切りがない
naik 1.178 … menjadi 4.9581,178 と書くと小数に読まれる
12~23年度
tahun 2012-2023ハイフンと「年」
tahun fiskal 2012–2023範囲は en ダッシュ
16.3件・59.3件・約3.6倍
16,3/59,3/3,6そのままで正しい
16,3/59,3/3,6小数点はコンマ
25年度
fiksi 25fiksi=フィクション
tahun fiskal 2025年は省略しない
2週間・7年連続・3年度ごと
2/7/3小さな数を数字で
dua/tujuh/tiga1〜2語で言える数は文字で
図9:数字の誤りは、どれも1字か1語。最後に数字だけを原文と照らし合わせる時間を取れば防げます。
「以上」と「超」——atau lebih と lebih dari
境目の数(80)を含むかどうかが違います。訳例は「以上」を2回とも lebih dari にしていました。
〜以上80 jam atau lebih
787980818283
80を含む(80か、それより多い)。第4文の「2週間以上」「80時間以上」はこちら:dua minggu atau lebih/80 jam atau lebih。
〜超(〜を超える)lebih dari 80 jam
787980818283
80を含まない(80より多い)。見出しの「3倍超」はこちら:lebih dari tiga kali lipat。
図10:日本語の「以上」は境目を含み、「超」は含みません。インドネシア語では、atau lebih と lebih dari で書き分けます。
STEP 31文ずつ、訳し直す

ここからは見出しと9つの文、出典の行を1つずつ、原文 → 訳例(添削前)→ 修正案 → 直すところの順に並べています。赤い丸数字は、STEP 2 の一覧と同じ番号(文ごと)です。修正案のマーカーは、書き換えた箇所です。

見出し赤ペン5か所
原文
医療現場で精神障害の労災認定3倍超 過労死白書
訳例(添削前)
Lebih dari 3 Kali Lipat① Pengakuan Kecelakaan Pekerjaan② Gangguan Jiwa di Lapangan Kesehatan③ ④Buku Putih Kematian Kerja Berlebihan⑤
修正案
Buku Putih Karoshi: Pengakuan Gangguan Jiwa sebagai Penyakit Akibat Kerja di Sektor Medis Melonjak Lebih dari Tiga Kali Lipat
ここが良い
「3倍超」を Lebih dari 3 Kali Lipat と、数量の言い方は正しく取れています。lebih dari(〜を超える)は「超」にぴったりの語です(「以上」とは違います。図10)。
直すところ
①見出しにも述語を立てます。訳例は「3倍超・認定・精神障害・医療現場」と名詞を並べただけで、何が起きたのかを言う動詞がありません。インドネシア語の見出しは、主語(Pengakuan Gangguan Jiwa …)+動詞(Melonjak=急増する)の短い文にします。見出しの小さな数は、文字で Tiga と書きます。
②「労災」の定型は kecelakaan kerja。kecelakaan pekerjaan とは言いません。さらに、精神障害は事故ではなく仕事が原因の病気なので、penyakit akibat kerja(業務上の疾病)がぴったりです。インドネシアの制度でも、仕事中の事故(kecelakaan kerja)と並んで、業務による病気(penyakit akibat kerja)が労災保険の対象になっています(背景Q5)。
③「医療現場」は sektor medis。lapangan は「広場・グラウンド・(作業の)現地」。「現場」を字面どおりに置き換えると、「医療の分野」という意味が出ません。記事が言っているのは医療という業界なので、sektor medis(医療分野)とします。
④2つの見出しは、コロン(:)でつなぎます。日本語の見出しは全角スペースで区切りますが、インドネシア語では全角スペースを使いません。話題の名前(過労死白書)を先に出して Buku Putih Karoshi: と続けると、インドネシアの新聞の見出しらしくなります。
⑤「過労死」は kematian akibat kerja berlebihan。kematian kerja berlebihan だと「過剰な仕事の死」で、原因をつなぐ akibat(〜による)が抜けています。白書の名前としては、日本発の語 karoshi がそのまま使えます。英語の辞書にも載る語です(背景Q1)。
第1文赤ペン7か所
原文
政府は9日、過労死や過労自殺の現状と国の対策をまとめた2026年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。
訳例(添削前)
Pada tanggal 9, pemerintah menyusun① “buku putih② penanggulangan pencegahan③ kematian kerja berlebihan dsb④” edisi 2026 dalam rapat birokrasi⑤ yang merangkum⑥ kondisi kematian kerja berlebihan atau bunuh diri karena kerja berlebihan saat ini⑦ dan penanganan negara.
修正案
Pada tanggal 9, pemerintah mengesahkan dalam sidang kabinet Buku Putih Langkah Pencegahan Karoshi dan Sejenisnya Edisi 2026 yang merangkum kondisi terkini kematian dan bunuh diri akibat kerja berlebihan serta langkah penanggulangan yang ditempuh negara.
ここが良い
◯「Pada tanggal 9」は、そのままで正しい書き方です。日付だけの「9日」は、インドネシアの新聞でも pada tanggal 9 と書きます。
直すところ
①「閣議決定した」は mengesahkan dalam sidang kabinet。menyusun は「(文書を)作成する・まとめる」で、閣議で決定したという意味が出ません。mengesahkan(正式に承認する)か menyetujui(承認する)を使います。
②白書の題名は、固有名詞として大文字で書きます。Buku Putih Langkah Pencegahan Karoshi dan Sejenisnya Edisi 2026。題名を引用符で囲む必要もありません。中身の「過労死」は、見出しの⑤と同じく karoshi にします。
③penanggulangan と pencegahan を重ねない。どちらも「対策・防止」の意味を持ち、並べると重複します。「防止対策」は langkah pencegahan(防止の措置)で足ります。
④略語 dsb にはピリオドが要ります(dsb.)。dsb. は dan sebagainya(など)の略です。ただ、題名の中の「等」は略語にせず、dan Sejenisnya(およびその類いのもの)と書くと題名らしくなります。
⑤「閣議」は sidang kabinet(rapat kabinet)。kabinet=内閣。birokrasi は「官僚機構・お役所仕事」のことで、閣議の意味にはなりません。閣議は、首相とすべての大臣が集まる内閣の会議で、政府の正式な決定はここで行われます(背景Q1)。
⑥yang は、すぐ前の名詞に係ります。訳例の語順では「dalam rapat birokrasi yang merangkum …」となり、まとめたのが「会議」になってしまいます。dalam sidang kabinet を動詞のすぐ後ろに移し、Buku Putih … yang merangkum … と、白書の直後に yang を置きます。
⑦「現状」は kondisi terkini。文の終わりの saat ini(現在)は、すぐ前の bunuh diri karena kerja berlebihan に係って読めてしまいます。「現状」は kondisi の直後に terkini(最新の)を置いて、kondisi terkini とします。
ほかに:kematian kerja berlebihan atau bunuh diri karena kerja berlebihan → kematian dan bunuh diri akibat kerja berlebihan(akibat で1回にまとめる)/penanganan negara → langkah penanggulangan yang ditempuh negara(国が講じた対策)。
第2文赤ペン6か所
原文
12~23年度の精神障害の労災認定事案を3年度ごとに区切って分析したところ、医師や看護師など医療業界の認定件数は年度平均で16.3件から59.3件へと約3.6倍に急増していた。
訳例(添削前)
Ketika menganalisis① kasus pengakuan kecelakaan kerja dari gangguan jiwa selama tahun② 2012-2023③ dengan memisahkan setiap 3 tahun④, kasusnya dalam industri kesehatan seperti dokter dan perawat⑤ melonjak sekitar 3,6 kali lipat, yaitu rata-rata 16,3 kasus hingga⑥ 59,3 kasus per tahun.
修正案
Hasil analisis terhadap kasus gangguan jiwa yang diakui sebagai penyakit akibat kerja pada tahun fiskal 2012–2023, yang dikelompokkan per tiga tahun fiskal, menunjukkan bahwa rata-rata jumlah kasus per tahun di sektor medis, termasuk dokter dan perawat, melonjak sekitar 3,6 kali lipat dari 16,3 kasus menjadi 59,3 kasus.
ここが良い
◯ 小数点のコンマ(3,6・16,3・59,3)と melonjak(急増する)は、正しく使えています。インドネシア語では、小数点がコンマ、桁区切りがピリオドです(図9)。
直すところ
①Ketika menganalisis … には、分析する主語がありません。「〜を分析したところ」を「分析したとき(ketika)」と直訳すると、後半の主語(kasusnya)が分析したように読めてしまいます。Hasil analisis … menunjukkan bahwa …(分析の結果は〜を示している)と、「結果」を主語に立てます(図11)。
②「年度」は tahun fiskal。日本の年度は4月から翌年3月まで。インドネシアの会計年度は1〜12月の暦年と同じなので、tahun だけだと暦年に読まれます(背景Q2)。
③期間は en ダッシュ(–)でつなぎます。ハイフン(-)は語をつなぐ記号(rata-rata)です。「〜から〜まで」の範囲には、少し長い en ダッシュ(–)を使います(図9)。
④「3年度ごとに区切って」は dikelompokkan per tiga tahun fiskal。memisahkan は「切り離す・分ける」で、3年度ずつまとめて集計したという意味が出ません。dikelompokkan(グループにまとめられた)を使い、ここでも「年度」は tahun fiskal、小さな数は文字で tiga と書きます。
⑤seperti は「〜のような(例)」。industri … seperti dokter だと「医師のような業界」と、業界の例として医師を挙げる形になり、論理がずれます。「医師や看護師など医療業界」は、業界に医師・看護師が含まれるという意味なので、termasuk(〜を含む)を使います。
⑥増減は dari … menjadi …(〜から〜に)。hingga は「〜まで」で、16.3〜59.3件という範囲の意味になります。変化の前と後は、dari X menjadi Y で表します。
ほかに:kasus pengakuan kecelakaan kerja dari gangguan jiwa → kasus gangguan jiwa yang diakui sebagai penyakit akibat kerja(労災と認められた精神障害の事案。見出しの②と同じ)。
主語と述語を先に立てる——第2文と第5文
日本語の「〜したところ」「〜によれば」は、主語がなくても文になります。インドネシア語では、まず主語と述語を決めてから肉付けします。
✕ 第2文の訳例:「〜したとき」で始めて、主語がない
Ketika menganalisis …分析したとき(だれが?)
kasusnya … melonjak …件数が急増した
◯ 修正案:「分析の結果」を主語に立てる
Hasil analisis …主語(分析の結果は)
menunjukkan bahwa述語(〜を示している)
rata-rata jumlah kasus … melonjak …示された中身
✕ 第5文の訳例:「〜によれば」のあと、主語がない
Menurut rekapitulasi …,集計によれば
mencatat 1082 orang …記録した(だれが?)
◯ 修正案:「人数」を主語に立てる
Menurut rekapitulasi …,集計によれば
jumlah pekerja …主語(人数は)
mencapai 1.082 orang述語(〜に達した)
図11:主語のない文は、日本語の語順をそのまま写したときに生まれます。「何が・どうした」を先に決めると、文が崩れません。
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第3文以降の添削と、模範訳をまとめて収録しています。あわせて収録しているのは次の内容です。

  • 「突出」と「目立つ」、「とされる」——強さと伝聞の訳し分け(第3文)
  • 「以上」と「超」、hari libur と lembur——第4文
  • 厚生労働省・fiksi 25・1.082——いちばん大きな失点の第5文
  • 「出来事別」と dan … dan——第6文
  • 「改正」+「労働施策総合推進法」——法律名の切れ目(第7文・図12)
  • 表記の見直し12と、提出前の5分(図13)
  • 模範訳(全文)、重要語彙13、背景メモ、次に狙う3点
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