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「agar」「supaya」「biar」「untuk」の違いを徹底解説!

これまで100回受けてきた質問で、「ハリさん、agar / supaya / biar、そしてuntukって同じ意味のように感じるけど違いはなんですか?」ってのがある。

そんなに聞かれるのかよ… ちょっと待てよ、確かに全部「~のために」って訳すし違いがイマイチ分からないな。
そうそう、この4つすべて、「目的や意図」を表す言葉、ただ、全く一緒か?って聞かれたらそんなこともなく、微妙な違いがある。

へー、そうなのかよ。
ハハハ、まあ、そこまでネイティブも気にしてないんだけどな。ただ、この違いを理解すると、もっと自然でネイティブらしくなってくるぞ。


Agar=Supaya

まず、AgarとSupayaはおんなじだ。どちらも「~するために」「~するように」という目的や意図を表す。

なんだーーーーい!おんなじやないかーーーーい。ハハハ。
ヒゲダンかよ。

髭男爵のこと「ヒゲダン」ってあんまり呼ばない気がしないんだけど…まあいいや。

同じって覚えたらいいんだね。

いや、なんというか、意味は同じだけども、ニュアンスは違うんだよね。

ほな、違うやないかーーーい。ほななんて言ってた?もっと詳しく教えてーな。うん。
ミルクボーイかよ。

読者さんがついてきてないから、早く解説して。
あ、そっか、

agarとsupaya共通点

「agar」と「supaya」は基本的に同じ意味で使われることが多いんだ。どちらも「~するために」「~するように」という目的や意図を表す。で、フォーマルな場面や文章でよく使われている。

  • 主に使われる場面:フォーマルな文章、会議、指示、ルールなど

ニュアンスの違い

ただ二つには若干のニュアンスの違いがある、まとめてみると以下の通りになる。

  • agar
    • もっとフォーマルで硬い印象。
    • 公的な場面や正式な文書で使われやすい。
    • 例:規則、法律、命令文、公式な依頼。
  • supaya
    • 少しカジュアルで柔らかい印象。
    • 口語表現や日常会話でも使われる。

例文で確認しよう

agar を使った例文(フォーマル)

1. Siswa diminta belajar lebih giat agar dapat mencapai nilai yang tinggi.

(生徒は一生懸命勉強して、高得点を取れるように求められています。)



2. Dia pergi lebih awal agar tidak terlambat.

(彼は遅れないように早めに出発しました。)


※siswa:生徒(大学生)、diminta:求められる、belajar:勉強する、lebih~:より~、giat:一生懸命に、dapat:できる、mencapai~:~を達成する、nilai:成績、得点、yang:関係代名詞、tinggi:高い、dia:彼、彼女、pergi:行く、awal:速い、早い、tidak~:~しない、terlambat:遅刻する

supayaを使った例文(少しカジュアル)

1. Saya berolahraga setiap pagi supaya tubuh saya sehat.

(私は健康な体のために毎朝運動しています。)



2. Matikan lampu supaya energi dapat digunakan lebih efisien.

(エネルギーをより効率的に使うために、電気を消してください。)


※berolahraga:運動する、setiap~:毎~、pagi:朝、tubuh:身体、sehat:健康な、matikan~:~を消す、lampu:電気、energi:エネルギー、digunakan:使う、利用する、efisien:効率的に


Biarについて

では、次にBiarについて、実は意味的には先ほどのAgarとSupayaと同じ。でもよりカジュアルな感じがある。

Biarはよりカジュアル

「biar」は「agar」や「supaya」のカジュアルバージョンと言える。日常会話や親しい間柄で使われて、「~のために」という目的を表すんだけど、親しみやすい言葉遣いになるな。

  • 主に使われる場面:家族、友人との会話など。

例文で確認しよう

biar を使った例文(カジュアル)

1. Aku tidur cepat biar besok nggak ngantuk.

(明日眠くならないように、早く寝るわ。)



2. Biar aku saja yang menyelesaikan tugas ini.

(この仕事は私がやるよ。)


※aku:私、tidur:寝る、cepat:速い、早い、besok:明日、nggak~:~しない、ngantuk:眠たい、~saja:~が(強調)、menyelesaikan~:~を終わらせる、tugas:仕事、ini:この


Biarはちょい「特殊」

Biar aku saja yang menyelesaikan tugas ini.(この仕事は私がやるよ。)って急に何?「~するために」って意味が含まれてない気がするけど。
ハハハ、そうだろ。biarはほかにも「~させる」「~することを許す」というニュアンスで使われることもあるんだ。その点でbiarはちょっと特殊だと言える。

ほうほう。
つまり、2の例文のBiar aku saja yang menyelesaikan tugas ini.(この仕事は私がやるよ。)は直訳的には「私にこの仕事をさせて(許可)」といったニュアンスがある。

へーそうなのかよ。じゃあ、supayaとagarとは同じとは言えないか…
いや、そんなこともない。本来は「~させる」「~することを許す」みたいな意味合いが発展して、「~するために」って訳がしっくり来てるわけだから意味的にはagarとsupayaとさほど違わないと考えてもいいじゃないか。ちょっと以下にまとめてみたから見てみよう。

  • Biarについて
  • 許可・譲歩のニュアンスも含む。
    「~させる」「~することを許す」という意味で使われる場合もあります。
    例:Biar dia pergi sendiri.(彼を一人で行かせてあげて。)
  • 命令の緩和
    命令を柔らかく伝えるニュアンスが出せます。
    例:Biar cepat, kamu harus jalan sekarang.(早くするために、今すぐ行きなさい。)
場合によって「~させる」と訳したり「~するために」と訳せるのがBiarってことだ。


Untukについて

とりあえず、supaya=agar=biarって感じで同じような意味で「~するために」でOKじゃん。これってもうほぼ「untuk~:~するために」と変わんないんじゃない?
ああ、そこは明確に違う。

え、そうなのかよ…

名詞や動詞の目的を示す

「untuk」は「~のために」という目的を表すんだが、名詞や動詞を目的として直接つなげるのが特徴だ。他の3つ(agar, supaya, biar)は主語+動詞の形を取ることができるのに対し、「untuk」はそれができず、後ろにすぐ目的を表す言葉が入るんだ。

んーー、どうゆーこと?
まあ例文を見ればわかる。


Untukの例文

以下はuntukが名詞を目的にする、あるいは動詞を目的にする例文だ。それぞれの違いに注目して読んでみよう。

untukが名詞を目的にする場合

1. Hadiah ini untuk kamu.

(このプレゼントは君のためだよ。)



2. Dia bekerja keras untuk keluarganya.

(彼は家族のために一生懸命働いています。)


※hadiah:プレゼント、ini:この、kamu:君、dia:彼、彼女、bekerja:働く、keras:一生懸命、keluarganya:彼の家族

動詞を目的にした場合

1. Saya belajar bahasa Indonesia untuk bepergian ke sana.

(私はインドネシアに行くためにインドネシア語を勉強しています。)



2. Dia makan buah-buahan untuk menjaga kesehatan.

(彼は健康を維持するために果物を食べます。)


※belajar:勉強する、bahasa Indonesia:インドネシア語、bepergian:行く、ke~:~へ、sana:そこ、makan:食べる、buah-buahan:果物(複数形)、menjaga:維持する、kesehatan:健康(原型:sehat:健康な)


名詞や動詞の目的を明確にするのに便利なのがUntukだな。文法もシンプルで、初心者でも使いやすいと言えるな。

ほうほう、でもやっぱり、「AgarとSupayaとBiar」と「Untuk」も訳としては「~のため」だし、全くおんなじじゃん。
確かに、「untuk」は「~のために」という目的を表す、さっきの例文のように名詞や動詞を目的として直接つなげるのが特徴だな。ただ他の3つ(agar, supaya, biar)は主語+動詞の形を取ることができるのに対し、「untuk」は目的語を直接取っている。

ああ、確かに、そこは違う!
そうそう、逆に言えばそれぐらいの差しかないってことさ。


まとめ:使い分け表

単語意味用途フォーマル度使用例
agar~するために公式文書や命令高いKita harus bekerja sama agar proyek ini berhasil.
(このプロジェクトが成功するために我々は協力しなければならない。)
supaya~するように会話・日常表現中程度Supaya sehat, kamu harus makan teratur.
(健康でいるために、君は規則正しく食事をしなければなりません。)
biar~のためにカジュアルな会話低いBuka jendela biar udara bisa masuk.(空気が入るように、窓を開けなさい。)
untuk~のために/~するために名詞や動詞と直接つなげて目的を示すどちらも可Saya bekerja untuk masa depan.
(将来のために働きます。)

agar / supaya / biar の場合、後ろに「主語+動詞」が付くことができるが、主語がなくともagar / supaya / biarの後ろに直接動詞が来てもOK。untukは後ろに「主語+動詞」は不可。

例文

Supaya tidak lupa, tolong tulis di buku catatanmu.(〇)
(忘れないように、ノートに書いてください。)

Saya belajar keras agar lulus ujian.(〇)
(私は試験に合格するために一生懸命勉強します。)

Aku makan banyak biar nggak cepat lapar.(〇)
(早くお腹が空かないようにたくさん食べます。)


実践練習問題

じゃあ、問題を作ったから、次の文に今回学んだ内容を踏まえた上で最も適切な語を入れてみよう。(agar, supaya, biar, untuk)

答え:agar
→ 「agar」はフォーマルなニュアンスがあり、プロジェクトの進行など公的な文脈に適しています。

(訳:このプロジェクトはクライアントが結果に満足するように期限内に完了する必要があります。)

※proyek:プロジェクト、ini:この、harus~:~しなければならない、tepat:ちょうど、waktu:時間、klien:クライアント、merasa:感じる、puas:満足する、dengan~:~に、hasilnya:その結果

正解:supaya
→ 日常的な努力や希望を表す文では「supaya」が自然です。柔らかい印象を与えます。akuを使ってるのもカジュアルな感じ。

(訳:私は良い成績を取れるように毎日一生懸命勉強しています。)

※aku:私、belajar:勉強する、giat:一生懸命に、setiap hari:毎日、bisa~:~できる、mendapatkan~:~を得る、nilai:成績、bagus:良い

正解:biar
→ 親しい間柄やカジュアルな場面で使われる「biar」が適しています。会話文としても自然です。

(訳:新鮮な空気が部屋に入るように窓を開けてください。)

tolong~:~してください、buka:開ける、jendela:窓、udara:空気、segar:新鮮な、masuk:入る、ke~:~に、dalam:中、ruangan:部屋

正解:untuk
→ 「untuk」は名詞や動詞を直接目的語に取る場合に使われます。「kesehatan keluarga saya」(家族の健康)を目的にする表現に合います。

(訳:家族の健康を維持するために果物を買いました。)

membeli~:~を買う、buah-buahan:果物、menjaga~:~を維持する、kesehatan:健康、keluarga:家族、saya:私

正解:untuk
→ この文も「menghemat」(節約する)という動詞を目的語に取るため「untuk」が適しています。

(訳:電気を節約するために寝る前にライトを消してください。)

matikan~:~を消す、lampu:電気、sebelum~:~する前に、tidur:寝る、menghemat:節約する、energi:エネルギー、listrik:電気

もちろん今回の正解はあくまでも今日の内容を踏まえた上の内容だから別に、supayaとagarを入れ替えても正解っちゃー正解だ。質問があったら聞いてくれよ。

次のレッスンはこちら▼

日常会話で使いたい表現(インドネシア語カジュアル単語)

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