まずはPikirの意味
それを踏まえて以下の例文を見てみよう。
1.理論的な意見
Saya pikir ide ini sangat bagus untuk bisnis kita.
→「私はこのアイデアは私たちのビジネスにとても良いと思います。」
(自分の考えや論理的な判断を述べている)
2. 熟考した上での発言
Saya pikir dia akan setuju dengan rencana ini.
→「彼女はこの計画に賛成すると思います。」
(状況を考慮した上での予測)
3. 議論や意見交換での使用
Menurut saya, lebih baik kita tunda proyek ini.
Saya pikir waktunya belum tepat.
→「私の意見では、このプロジェクトを延期した方がいいと思います。
時期がまだ適切ではないと考えます。」
(思考や意見に重きを置く表現。フォーマルな場面や論理的な議論でよく使われる。)
※ide:アイデア、sangat~:とても~、bagus:よい、素晴らしい、untuk~:~のために、bisnis:ビジネス、kita:私たち
akan~:~するだろう、setuju:賛成する、dengan~:~に、rencana:計画
menurut~:~と思う、~的には、lebih baik:より良い、waktunya:時間は、belum~:まだ~ない、tepat:適切な
「saya kira」のニュアンスと使用場面
主な特徴
- 推測や仮定の表現
- 正確ではない情報や感覚的な予測を伝えるときに使われる。
- 自分の意見よりも、状況や他者の行動についての予測に使われやすい。
- 「私は〜と思った」のニュアンス
- 日本語の「〜と思ったけど」「〜だろうと思う」に近い。
1. 推測的な発言
Saya kira dia sudah pulang.
→「彼女はもう帰ったと思っていました。」
(確信がなく、状況から推測している)
2. 仮定的な状況
Saya kira hujan akan berhenti sore ini.
→「私は雨が今日の夕方には止む気がするな。」
(直感に基づく推測)
3. 実際と異なる仮定
Saya kira kamu sudah makan tadi.
→「もうさっき食べてたかと思ったよ。」
(実際は違っていた)
※sudah~:すでに~した、pulang:替える、hujan:雨、berhenti:止む、停まる、sore:夕方、ini:この、makan:食べる、tadi:さっき
Kiraの使用シチュエーションを要約すると…
- 推測や直感に基づく表現。
- フォーマル・インフォーマル問わず使えるが、日常会話での軽い仮定や推測で多用される。
「saya pikir」と「saya kira」の違いを比較
特徴 | saya pikir | saya kira |
---|---|---|
基本的な意味 | 熟考や論理に基づく意見 | 推測や仮定に基づく予測 |
ニュアンス | 論理的、慎重、確信を伴う場合が多い | 感覚的、推測的、仮定的 |
使用場面 | 意見交換や議論、計画の提示(フォーマルな仕事の場面が多い) | 日常会話、推測や直感を伝える場合(カジュアルな日常会話の場面が多い) |
例文 | Saya pikir ini solusi terbaik.(これが最善の策だと思います。) | Saya kira dia sudah selesai.(彼は完了してるものと思ってた。) |
対応する日本語 | 「私は考えるに」「〜と思う」 | 「〜と思ったけど」「〜だろうと思う」 |
A. フォーマルな場面
Pikir
Saya pikir keputusan ini adalah langkah yang tepat.
→「この決定は適切な一歩だと考えます。」
(論理的でフォーマルな表現、何か確信や根拠があって言ってる)
Kira
Saya kira rapat hari ini akan selesai lebih cepat.
→「今日の会議はもっと早く終わるだろうと思いました。」
(推測的な表現でなんとなくそう思って言ってる)
※keputusan:決定 (原型:putus:切る、決断する)、adalah:~である、langkah:一歩、ステップ、yang:関係代名詞、tepat:適切な、rapat:会議、hari ini:今日、selesai:終わる、lebih~:より~、cepat:速い、早い
B. 日常会話
Pikir
Saya pikir kamu seharusnya bicara langsung dengan dia.
→「君は直接彼と話すべきだと思う。」
(アドバイスや意見|そうした方が良い結果になるという確信)
Kira
Saya kira kamu lagi sibuk, makanya aku nggak ganggu.
→「君が忙しいと思ったから、邪魔しなかったよ。」
(実際と異なる推測)
※seharusnya:すべきである、bicara:話す、langsung:直接、dengan~:~と、dia:彼、lagi~:~である、~中である、sibuk:忙しい、nggak~:~しない、ganggu:邪魔する
C. 感覚的な判断と論理的な判断の違い
Pikir
Saya pikir harga ini terlalu mahal.
→「この値段は高すぎると思う。」
(自分の価値観や判断に基づく意見)
Kira
Saya kira barang ini sedang diskon.
→「この商品がセール中だと思ってた。」
(セール中だと推測したが、実際は違ったかもしれない)
※harga:値段、ini:この、terlalu~:あまりに~すぎる、mahal:値段が高い、barang:もの、商品、sedang~:~中、diskon:ディスカウント
見分け方と学習方法
ポイント
- 「思考」か「推測」かを意識する
- 自分の知識や経験に基づいた意見なら「saya pikir」。
- 状況からの推測や仮定なら「saya kira」。
- 確信度の違い
- 確信を持って伝えるなら「saya pikir」。
- 不確かな場合や仮説(なんとなく)的な場合は「saya kira」。
- 実際に使い分ける練習
日常会話で以下のように練習すると使い方が身につきます。- Saya pikir kamu akan suka film ini.
→「君はこの映画を好きになると思う。(例えばホラー好きの人にホラー映画を紹介する)」 - Saya kira film ini akan seru, tapi ternyata biasa saja.
→「この映画が面白いと思ったけど、実際は普通だった。」
- Saya pikir kamu akan suka film ini.
まとめ
- saya pikirは「考える」「熟考する」というニュアンスで、論理的・慎重な意見表現。
- saya kiraは「〜と思った」「推測する」というニュアンスで、感覚的・仮定的な場面で使われる。
- 使い分けのコツは「確信の度合い」や「発言の背景」に注目すること。
あ、こういう時にはSaya kira…(私は…って気がする)って使えるね。そうそう、土曜日のそのレッスンはニケン講師と僕(タイキ)とペアで行ってます。
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