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【病気対策】インドネシアへ旅行前にやるべき予防接種7選

インドネシアへ旅行、あるいは赴任する前にやっておくべき予防接種を紹介します。

予防接種の種類は全部やろうとするとものすごい数になります。

だから、

今回はやっておくべき予防接種をまとめて紹介していきます。

 

厚生労働省検疫所で推薦しているものと、それに加えて危ないからやっておいたほうが良い予防接種を7つ集めました。

 

コロナウイルスに関しては、現段階では予防が難しいですが(バリ島などでは日本人を含めて病気が疑われる人は入国拒否されています。)

推奨されている予防接種
  1. A型肝炎
  2. B型肝炎
  3. 破傷風
  4. 狂犬病
  5. 日本脳炎
  6. 麻しん
  7. 腸チフス

この7つとなります。

理想を言えば、この7つの予防接種をすべて受けておきたいです。

ただ、これは理想です。インドネシアへ行く人の中ですべてを受けている人はあまりいません。

 

なぜかって?

 

まず、これらの任意の予防接種は保険適用外で、すべて受けると10万円ほどかかります。会社などが負担してくれない場合には全額自己負担となってしまいます。

で、予防接種によっては複数回受けなければならないので、僕みたいな注射嫌いはもう立ち直れないほどの精神的ダメージを受けることになります。

 

では、どうすればいいか?

 

というわけで、この予防接種との付き合い方を考えてみました。

もちろん、大前提としては全部受けておいた方が病気を避けれます。けれども、現実的にそれはムリ!という人向けに参考になるように、インドネシアへ行った経験談からどの予防接種がどれぐらいの重要度があるのか、そして病気を避ける方法は予防接種以外にあるのではないか、ということを踏まえてまとめてみたので参考にしてみてください。

 

A型肝炎

A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)感染による疾患である。 一過性の急性肝炎が主症状であり、治癒後に強い免疫が残さ れる。 HAVは糞便中に排泄され、糞口感染で伝播するので、 患者の発生は衛生環境に影響されやすい。 A型肝炎は発展途上国では蔓延しているが、先進国では上下水道などの整備により感染者は激減している。

かんたんに言えば?

  • 食べ物とか飲み物によって感染して、急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐する症状がでます。子供とか高齢者によく発症するよ。
重要度
インドネシアに行く日本人がよく発症する
(4.0)
感染経路
食べ物・飲み物・糞便
潜伏期間
14日〜28日間
症状
発熱、だるさ、吐き気、嘔吐、黄疸(皮膚・体の組織が黄色になる症状)
治療方法
安静にするだけ
予防接種費用
約8,000円
何回注射する?
3回
 初回受けた2〜4週間後に2回目、3回目は6ヶ月後(追加接種:5年)

 

B型肝炎

B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)が血液・体液を介して感染して起きる肝臓の病気です。 HBVは感染した時期、感染したときの健康状態によって、一過性の感染に終わるもの(一過性感染)とほぼ生涯にわたり感染が継続するもの(持続感染)とに大別されます。

かんたんに言えば?

  • 性行為とか、タトゥーを入れる時にウイルスが入ったりしてなる病気。日本でも100万人以上の感染者がいて、そのほとんどは60歳以上の高齢者。でも最近は、若い人も性行為によりこのB型肝炎になる人が増えてるよ。慢性なのと急性なのがある。HIV感染を避けるためにも性行為の際は必ず避妊具を。
重要度
高齢者と遊びたい若者は特に
(3.0)
感染経路
血液、体液、性行為や不衛生な医療行為から
潜伏期間
30日〜180日(平均75日)
症状
褐色尿、激しい倦怠感、嘔吐、腹痛、黄疸(皮膚・体の組織が黄色になる症状)
治療方法
急性 なし(十分な休養と栄養補給のみ)

慢性 インターフェロンや抗ウイルス薬の摂取

予防接種費用
約8,000円~10,000円/1回
何回注射する?
3回
初回受けた4週間後に2回目、3回目は20〜24週後

 

破傷風

破傷風は、破傷風菌(Clostridium tetani )が産生する毒素のひとつである神経毒素(破傷風毒 素)により強直性痙攣をひき起こす感染症である。破傷風菌は芽胞の形で土壌中に広く常在し、 創傷部位から体内に侵入する。侵入した芽胞は感染部位で発芽・増殖して破傷風毒素を産生する。破傷風の特徴的な症状である強直性痙攣は破傷風毒素が主な原因であり、潜伏期間(3 ~21 日)の後に局所(痙笑、開口障害、嚥下困難など)から始まり、全身(呼吸困難や後弓反張など)に 移行し、重篤な患者では呼吸筋の麻痺により窒息死することがある。近年、1 年間に約40 人の患 者(致命率:約30%)が報告されているが、これらの患者の95%以上が30 才以上の成人であった。

かんたんに言えば?

  • 土の中に存在する破傷風菌が傷口や、口に入って発症する病気。筋肉の痙攣を起こしたり、場合によっては呼吸困難になっちゃう。死亡する可能性もある。
重要度
農業など・土を触る方
(4.0)
感染経路
傷口から感染・糞便で汚染された土壌から
潜伏期間
3日〜21日間
症状
顔がひきつる、筋肉のけいれん、呼吸困難からの死亡
治療方法
血清、抗菌剤
予防接種費用
約7,000円/1回
何回注射する?
1回
少児定期予防接種(3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日せき)後、10年は持続するけれどもインドネシアへ行く前には追加接種をしておくことが望ましい。

 

狂犬病

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狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入、および極め て稀ではあるが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症である。

かんたんに言えば

  • 犬(または猫やコウモリ)にかまれたりひっかかれたりするとなる病気。
重要度
特にバリへ行く人
(4.0)
感染経路
噛まれる、擦り傷から
潜伏期間
30日〜90日間
症状
発熱、傷の痛み、火傷したような痛み、脳と脊髄に炎症からの死亡
治療方法
1.噛まれた場合の早い処置、2.狂犬病ワクチン、3.免疫グロブリンの投与
予防接種費用
約15,000円/1回
何回注射する?
3回
初回受けたら4週間後に2回目、3回目は6ヶ月〜12か月後
バリ島は狂犬病のリスクが高い
インドネシアの中でも狂犬病発症率が特に高いのがバリ島です。バリ島では2008年~2015年に151人の方が亡くなっています。

 

そして、バリ島にはビーチにも普通の街の道にも野犬がたくさんいます。なのでむやみに近づいたりしないようにしましょう。そしてバリ島には、モンキーフォレストやウルワツなどにたくさんサルがいて、結構狂暴なのでサルにも十分に注意しましょう。

 

日本脳炎

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主にコガタアカイエカによって媒介され、日本脳炎ウイルスによっておこるウイルス感染症であり、ヒトに重篤な急性脳炎をおこす。日本脳炎ウイルスはフラビウイルス科に属するウイルスで、1935 年ヒトの感染脳から初めて分離された。

かんたんに言えば?

  • 蚊を媒介してなる病気。日本脳炎ウイルスに感染した場合、およそ1000人に1人が日本脳炎を発症し、発症した方の20~40%が亡くなってしまうといわれています。また、生存者の45~70%に精神障害などの後遺症が残ってしまいます。
重要度
発症の可能性は他に紹介した病気より低い
(2.0)
感染経路
蚊に刺されることから
潜伏期間
6~16日
症状
発熱と頭痛または症状が現れない。発症すると高熱、頭痛、項部硬直、見当識障害、昏睡、痙攣発作、痙性麻痺、死亡
治療方法
1.噛まれた場合の早い処置、2.狂犬病ワクチン、3.免疫グロブリンの投与
予防接種費用
約7,000円/1回
何回注射する?
3回
初回受けたら1〜4週間後に2回目、3回目は1年後。(追加接種:4〜5年)

 

麻しん

麻疹は麻疹ウイルス(Paramyxovirus科Morbillivirus属)によって引き起こされる感染症であり、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路を示し、その感染力は極めて強い。麻疹に対して免疫を持たない者が感染した場合、典型的な臨床経過としては10~12日間の潜伏期を経て発症し、カタル期(2~4日間)、発疹期(3~5日間)、回復期へと至る。

かんたんに言えば?

  • いわゆる「はしか」です。麻しんウイルスによっておこる、感染力がたいへん強く命にかかわる合併症を引き起こすことも多い病気です。
重要度
予防接種を2回接種していない人(20~30代に多い)または接種歴が不明な人はかかるかも
(3.0)
感染経路
空気感染や、咳で飛んだツバから
潜伏期間
10~12日間
症状
39~40℃の高熱、風邪に似た症状、肺炎や脳炎などの合併症になる可能性になる
治療方法
特になし
予防接種費用
約7,000~9,000円/1回
何回注射する?
2回
1歳になったら1回、小学校入学前の1年間にもう1回、これをやってない人はやっておいたらいい

 

腸チフス

腸チフスはチフス菌(Salmonella Typhi)、パラチフスはパラチフスA菌(Salmonella Paratyphi A)の感染によっておこる全身性疾患です。近年の我が国における患者発生数は、環境衛生の向上により減少してきていますが、東アジア、東南アジア、インド亜大陸、中東、東欧、中南米、アフリカなどで流行しており、海外旅行者の感染例が増加しています。

かんたんに言えば?

  • インドネシアに行く日本人の多くが苦しんできた病気。高熱、頭痛、全身のだるさなどの症状が出る。
重要度
日本人がインドネシアでよく感染している
(5.0)
感染経路
患者や保菌者の便に汚染された食品や水から
潜伏期間
2週間前後
症状
39~40℃の高熱、下痢または便秘、場合によっては腸出血
治療方法
フルオロキノロン系の抗生物質
予防接種費用
約12,000円/1回
何回注射する?
1回

 

その他の知っておきたいこと

デング熱には予防接種がない?

毎年20人~40人もいるんですよ。デング熱にかかる日本人。

だから、インドネシアで病気=デング熱!という公式が思い浮かぶ方も多いですが、デング熱に対抗する予防接種はありません。なのでとにかく免疫を上げること(下げないこと)が大切です。

なので、栄養を考えた食事を取ったり、それができない場合はサプリを飲んだりして、十分な睡眠を取りましょう。

 

鳥インフルエンザ(H5N1)について

インドネシアでは毎年鳥インフルエンザによる死者が出ています。H5N1タイプはとても死亡率が高いです。生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らないことが大切です。

 

食事について

これは当たり前ですが、野菜や肉、魚を調理する際にはしっかりと洗うこと。そして水道水は絶対に飲まないこと。

 

インドネシアへ持って行きたいもの

インドネシアへ持って行きたいのはまずは薬。風邪薬や胃腸薬などはよく使います。

そして、蚊よけのための長袖シャツ、長袖ズボンなどは持って行きましょう。

そして、外食時に消毒できるように消毒液などがあれば安心ですね。

 

歯の治療は日本でやろう

そして、虫歯や親知らずなどで困った場合、インドネシアで治療を行うと保険適用外のためにかなり値段がかかります。

ですので、歯の検査やできる治療は日本にいる間に終わらせておくほうが良いでしょう。

 

おわりに

予防接種に関して言えば、あなたの職場や住む場所、あるいは仕事内容に応じて決めておけばいいと思います。

今回紹介したものをすべて受けるのも負担がかかりますしね。

病気の予防は予防接種以外にもたくさんあります、そして予防接種をしたからと言ってその病気を100%発症しないことはありません。

普段から健康に気を付けってくださいね。

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