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スラバヤのテロについて

 

今回のインドネシア・スラバヤのテロについてAyaがまとめています。

最新情報や、対策について書いています。

何か情報をお持ちの方は記事下のコメント欄より情報提供をお願いします。

5月13日(日)
スラバヤにて3件の自爆テロ

スラバヤの3箇所の教会で自爆テロ
一家6人による犯行
①息子2人(15歳、17最)…聖母マリア・カトリック教会
②母親と娘2人(8歳、12歳)…ディポネゴロ・インドネシア・キリスト教会
③父親1人…ペンテコステ教会

7人が死亡、43人が負傷。犯人はすべて死亡。

5月14日(月)
スラバヤの警察で爆発テロ

自爆テロとみられる

スラバヤの場所


ジャワ島の東にある、インドネシア第2の都市と言われています。

人口は約300万人で、ジャカルタから飛行機で1時間半ぐらい、バリ島からは飛行機で2時間ぐらい場所にあります。

 

なぜ、テロが起こっているの?

今月17日よりイスラム教の「ラマダン」がスタートします。

 

ラマダンとは…

ラマダンはイスラム教を信仰している人の「断食」の期間です。

以前、ジャパネシアでも紹介したことががありましたがラマダン前後はインドネシアでは結構ナイーブな時期で、この時期に事件が起こりやすくなっています。今回もまさしくこの「ラマダン」前の犯行です。

 

犯行前に犯人を捕まえることができないの?

これだけラマダン前後は危ない!と言われているのであれば、犯行前に犯人を捕まえればいいと思う方もいると思います。

ですが、インドネシアでは事前にテロや犯行を「計画」したことに罰則をしたり、計画者を逮捕することはできないルールになっています。

つまり、「実行犯」でなければ捕まえることができないのです。

 

教会が狙われたタイミング「なぜ日曜日なのか」

クリスチャン(カトリック、プロテスタント共に)は日曜日の午前中は教会に行くことが習慣です。

私もたくさんのクリスチャンの友人がいますが、毎週日曜日の午前中は教会に行き、お祈りをしています。

人が多く集まるタイミングを狙った可能性が高いと言われています。

 

インドネシアと宗教の関係

ここで、インドネシアでの宗教事情を少しご紹介します。

インドネシアでは主に5つの宗教を信仰しています。

  1. イスラム教(ムスリム)
  2. ヒンドゥー(バリヒンドゥーなど)
  3. プロテスタント(クリスチャン)
  4. カトリック(クリスチャン)
  5. 仏教

日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、生活の一部として宗教が絡んでいます。

毎日のお祈りや、結婚式なの冠婚葬祭、季節ごとの行事は宗教ごとの決まりに沿って行うことがほとんどです。
なので、ラマダンはムスリムの人の行事、クリスマスはクリスチャンの人の行事と区別されていることが多いです。

そして今回、事件を起こしたとされるのは「ムスリム」の人と言われています。

5分で分かる!インドネシアの宗教事情のあれこれ

 

はたしてムスリムの人はすべて悪なのか?

私がインドネシアで知り合った人たちは、宗教関係なくみんないい人ばかり。それぞれ信仰している宗教は違いますが、お互い尊重し合っている印象のほうが強いです。

バリ島では、ヒンドゥー教のお祭りの際には、ムスリムの人が会場の警護を手伝っていたりする場面にも遭遇することもあります。

インドネシアの人口約90%の宗教「イスラム教」に迫る!

 

今回のような騒動は誰が起こしているの?

一部の過激な思想の人が起こしているという印象です。

テロを起こしたといわれる家族も以前シリア(イスラム国)に渡航し、インドネシアに帰国したという情報もあります。

ですが、先ほども言った通り、インドネシアではテロなどを「計画」などに関して人を捕まえることができないというルールもあり、「シリアに行った」からと言って、人をつかまえることができないのです。

 

テロに注意するのは、今の時期だけ?

現在、ラマダン前の時期。

ラマダン前後はインドネシア人も「気を付けないといけない」という意識が高まっているようです。
ただ、インドネシアでの生活は「日本とは違う」のが事実。

海外に旅行に行く方や、海外で生活している人は体感していると思うのですが、日本ほど安全な国はないということ。
常に「安全」に生活できるように備えておくことが必要です。

 

テロを避けるには

今言えることは、人が多く集まるところは避けるということ。

また、今回起きているテロに関していうと教会や警察なども狙われる対象になっているのでさけたほうがいいかもしれません。

ラマダン時期のこの時期は特に、このことを頭に入れておきましょう。

 

バリ島など他の地域に住んでいる人の反応は?

バリ島にいる友人などもフェイスブックなどで情報を共有しているようです。

バリ島ではまだ実際にテロは起こっていませんが可能性は0とは言えません。

現在、バリ島でも警察がテロに関する警戒を強めています。
教会などのパトロールも行っているようです。

 

情報に惑わされないで

アグン山のときもそうですが、デマに惑わされず一度冷静になって情報を見ることが大切になってきています。

結果、風評被害につながる可能性もあります。

私もそうですが、たくさんある情報の中から正しいものを見極めることはなかなか難しいです。

普段から、正しい情報を取捨選択する力、自分の身を守ることをしっかりと意識しておくことが大切になってくるかと思います。

 

最後に

今回、事件を起こした家族の写真などもネットなどで出回っていますが、子供たちもまだ小さく、とても犯行を起こしそうには見えませんでした。小さな子供たちが事件を起こしていると思うと私も胸が痛みます。

ジャパネシアをご覧いただいている人たちはきっと「インドネシア」が好きだったり、興味があったり…何かと接点があるかと思います。

今回のテロだけではなく、宗教のことや文化のこと、「理解する」ことはなかなか簡単ではないと思いますが、「こういう世界(考え)がある」ということだけでも、知っておく方がいいでしょう。

 

最新情報はインスタグラムより

こちらはインドネシア語ですが、最新情報を随時アップしているインスタグラムのアカウントです。

https://www.instagram.com/jeg.bali/

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