ダイビングって、ゆったりと海で泳いでお魚と戯れるもの。
なんて思っていましたが、実際はそんなことありません。僕は正直に述べようと思います。
- しんどい
- くるしい
- 吐きそう
まあ、こんな感じです。
まあ、ひっさしぶりにこんなキツイ思いをしました。なんか学生時代の部活の練習を思い出しました。
信じられないぐらいしんどかったんです。
そんな、バリの地獄の経験を語って行こうと思います。
僕がインドネシアへ行ってすぐの時、Shuさんが言ったのです。
この誘いにすぐに飛びついて、とても大変な思いをしました。でも今ではよかったと思います。
ダイビングライセンスの種類
ライセンスの種類はたくさんあります。
今回取得したのはOWD(オープンダイバーコース)というもので、このライセンスを取得すれば、18mまで潜ることができます。
ダイビング会社によって取得できるライセンスに多少は違いがあるみたいですが、今回はバリ島で有名なパパスダイブセンターでライセンスを取得することにしました。
パパスダイブセンターのHP
運転免許と同じで「学科」があって、
その後に実技「潜る」という感じです。
結構分厚いテキスト
意外にちゃんとみんな勉強したねすよ!ほんとに!
左からShuさん夫妻、バリでパン屋をやってる人見さん、僕
学科の後にテストです。75%以上とならないと合格できません。
久しぶりに受験勉強みたいなことをしたので、かなり体力が消耗されました。
プールでの練習
テストに合格すると、すぐに海!というわけではなくプールでダイビングに必要なことを学んでいきます。
- マスクに水が入った場合にその水を抜く練習
- 自分のボンベの空気がなくなった時にバディに空気をもらう練習
- 水中で一定に態勢と高さを保つ練習
- 空気なしで長い距離を泳ぐ練習
- 水中でのジェスチャーでの意思疎通
などなど、結局3時間ぐらい練習した気がします。ものすごくしんどく、この時点ですでに死にかけました。
まずはプールで泳ぎます。
ウエットスーツ着用完了
一番深いところで5mぐらいだったかな?
初めての時はものすごく耳が痛くなります。だから「耳抜き」の方法を覚えないといけません。
鼻をつまんで強め息を吐けばいいのですが最初はなかなかうまくいかず、鼓膜が破れるかと思うほど痛かったです。
空気ボンベは、空気をものすごく圧縮していれており、小さいですがとても重たく、これで実は1時間以上は余裕で持ちます。
男性の方が肺活量が多いので、空気の減りは早く、女性は減りが遅くなりがちなんだとか。
水の中では、物や人は大きく、そして近く見えます。何もかも届きそうで届かない。
音は空気中よりも水の方が伝わるスピードが速いです。音は全方向から響いてくる感じがするのでどこから音が出ているかを水中で理解するのは難しいです。
休憩中の人見さん。
プールでこんなにしんどいのか、と挫折しかけました。
翌日サヌールビーチへ
昨日疲れが半端なく残っていましたが、翌日早朝、バスに乗ってサヌールの海へ潜る予定です。
腹ごしらえを先にしていきます。酔い止めを、インストラクターの中村さんから頂き、一応準備万端です。
沖までは、このような小舟に乗っていきます。
出発!
全然底が見えず憂鬱でしかありません。
インストラクターの中村さんが準備をしてくれています。
いざ、海にて初ダイブ!
サヌールの海は「味噌汁」の中にいるみたい。1~2m先までしか見えず、めちゃくちゃ怖かったです。ロープを伝って水深8mほどの海底まで進んでいくのですが、結局ロープしか見えずに慎重に奥の奥に進んでいきます。写真取れるどころじゃない。
30分ほど、海底を歩き回ると、かろうじて魚が見えたり、海底遺跡が見えたりしましたが、とにかく頭が痛くなって、吐きそうになり、なんとか船へ戻ることができました。
船へ戻った瞬間は、ヨロヨロ歩きになって、さっき食べたハンバーガーを全部吐いてしまいました。マジ死ぬかと思ったー。
インストラクターの中村さん、超優しくて、なんとかサヌールの透明度の低い海でも潜ることができました。ほんとに中村さんじゃなければ、ダイビング辞めていました。笑
本当にありがとうございます!
3日目(最終日)はパダンバイへ
次の日は、サヌールから一時間ほどのパダンバイという海へやってきました。
確実に、サヌールの海と比べて、水がきれいで、底まで透けて見えていたのでちょっとテンションが上がりました。
準備してダイビングします。
手前の方がこの日アシスタントをしてくださった、日本語が上手なスガタさん。教えるだけではなく写真も撮ってくださいました。
とても透明度が高くキレイです。
初心者なはずなのに、天才的ダイビングセンスで泳ぎまわるチホさん。
やっと海中でみんなで記念撮影ができました。
最終日になって初めてダイビングがちょっと楽しいかも!と思えたのは、ほんとーによかったです。
「サンゴとか魚とかあるでしょ、そういうの!」
と思われるかもしれませんが、興味があったのは最初だけでそこまで見てないです。潜ることに必死!でもサンゴと魚はめっちゃキレイですよ。そりゃ!
大事なのは絶対にパニックにならないことです。パニックになって、急に水面へ上がると、ダメみたい。
水の中にいると身体の中に窒素が溜まるそうで、一気に、水面に上がると、その体内の窒素が身体の中で膨張して細胞を傷つけるんだとか。
それ以外にも急上昇すると、肺も気圧の変化で膨張し、破裂する危険も高まるので、パニックにだけはなるな!と念を押されました。
とにかく絶対にパニックになるな!と念を押されたので、それだけ意識していました。
チンアナゴや、クマノミ、その他カラフルな魚がいましたが、一番頭に残ってるのはパニックにならないことです。笑
ライセンス取得
パダンバイの海で3本潜った後に、やっと免許がもらえました。といっても3日でとれたんで早いです。(2日で取得したい場合は要相談らしいです。)
これは90日間の一時的なライセンスカードです。1~2か月したら自分の住所あてに、ちゃんとしたライセンスカードが届くようです。
本当にきつくて挫折しそうでしたが、もらったらやっぱりうれしい!
今回お世話になったPAPAS DIVE CENTERのステッカーももらいました。
これは、なんだったっけ?
潜った海の温度とか、何分潜ったとか、そういった記録を残すノートです。頭くらくらで何書いてるか分かりません。
終わって思うこと
最初、僕はダイビングなんて泳げれば誰でもできるものでしょ。と思っていました。
というのも、だれでも楽しそうにダイビングを楽しんでそうな印象があったからです。
でも、それは間違い。唯一楽しかったのは、最終日、パダンバイのきれいな海で潜った1本目だけです。
その日は3本潜っていますが、2本目、3本目となってくるとだいぶ疲れてきて、苦しくなり、頭が痛くなってきます。
ただ、少し楽しめる余裕が出てきたのは大きな収穫でした。
もちろん、まだ初心者なので、練習と経験を積めばもっと楽しめるはずです。
今回取得したライセンスで基本的には、世界のいろんな海でダイビングができるようになったので、これから旅行先で気が向いたら潜ってみたいと思います。
なお、今回は、ウミガメには出会うことはできませんでした。
もっと潜れるようになれば、マンタやマンボーにとかに出会うことができるみたい。
インストラクターの中村さんが「 マンボーは深いところにいることが多くて水深20~50mぐらいかな~? 」と言ってたので、まあ、僕はいいや。笑
でも、海の世界は、怖いながらも神秘的でした。しんどかったけどやってよかったと思います。
みなさんもやってみたらいかが?
しんどいよー!でもたのしいよー!
いつも楽しく拝見させていただいています。
ダイビングの楽しさに目覚めて頂けたようで何よりです。
私もダイビングしていますので、どこかの海で会えたら素敵ですね!
なお、
ゴーグル->マスク
酸素->空気
です。酸素100%吸うと、マジ死にますから(笑)
Osadaさん
ありがとうございます。
酸素じゃないんですか?笑
修正します!
いつも楽しくインドネシア語の学習意欲を高めていただいています。
私は、夫婦でバリ島でのダイビングを年2回ぐらい楽しんでいて、
それがきっかけでインドネシア語を学び始めました。
ダイビングは、主人の趣味で私も最初は「つらい!」が実感でした(笑)。
でも、慣れると楽しいです!
コツは、ブランクを1年以上開けずにコツコツ潜ることと、
深い呼吸を心がけること。
特に深い呼吸は精神的に落ち着くだけでなく、
ガス交換がうまくいくことで頭痛の予防にもなります。
(インストラクター資格を持っている主人談。)
なので、ぜひぜひまた潜ってみてください。
ちなみに、バリ島ならパタンバイもきれいで大好きですが、
トランベンもいろんな生き物がいて楽しいですよ。
みちこさん
ありがとうございます。
ご夫婦でダイビングいいですね。
僕は一人だと絶対に挫折していました。笑
アドバイスめっちゃ役に立ちます!!
いろんな海に潜ってみたいですね~!
苦しいながらも楽しめたようでなによりです。
ダイビング、私もします。
ここ20年ほど、毎年バリに通ってます。
英語でもよいのですが、やはり地元の言語を使って
コミュニケーションしたくなったので、遅ればせ
ながらインドネシア語の勉強に取り掛かりこちらの
HPへたどり着きました。
Papasのオーナー(Uさん)も何度かお世話になりました。
(今は別のショップ使ってますが)
昨年はアグン山の噴火もあって、レンベに行きましたが、
少し落ち着いているようなので今年は行きたいなぁ。
ありがとうございます、しのさん
20年すげーー。笑
海でお会いできれば最高ですね。
またジャパネシアに寄ってくださいね!