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インドネシア・ジャカルタで起業後ビジネスに成功【室野秀】

2015年の3月、僕は、初めてインドネシアのジャカルタに行くことになりました。

 

インドネシアの首都がジャカルタであることとか、言語は何か、なんて全然分からない状態で、知り合いに紹介された人が、室野秀さんだったのですが、当時、すでに、ジャカルタでいくつもの事業を展開しており、ジャカルタの起業家で彼の名前を知らない人はいないのでは?というほどの有名人でした。

 

しかも、当時の年齢28歳、

 

そもそも、なんでそんな人生を送っているのか?ということが気になって、インドネシアに会いに行ったのが、僕と室野さんが、そして僕がインドネシアと出会ったキッカケとなります。

 

そこから、一緒にバリや、バングラデシュなど、一緒に旅行したり、日本に帰ってくると、一緒に銭湯に行ったり、ジャカルタでは奥さんのおいしい手料理をいただいたり、ジャカルタ生活のコツなどを教えていただき、本当にお世話になっている先輩です。

 

そして、2016年の10月29日のバリでの結婚式にも参加させていただきました。

 

バリ島に先輩の結婚式+バリのいろんな観光スポットに行ってきた!

 

室野さんは、世界中を飛び回っているので、普段どこにいるのかは分からないのですが、、、

 

今回、たまたま日本に帰ってくるということで、一緒に焼肉を食べに行きました。

 

なので、せっかくだから、インタビューしてジャパネシアを読んでくれている人に、インドネシアに住んで、ビジネスで成功している人のリアルな声を聞いて、シェアしたいと、聞いてみたところ、心よくOKしてくれました。

 

もちろん、インドネシア語もペラペラ、スタッフともインドネシア語で会話していますし、インドネシア人との専属運転手とも楽しそうに話しています。

 

独特のインドネシア語勉強法、インドネシアビジネスのこと、勇気、努力、ハプニング、、、

 

面白いインタビューになりましたので、楽しんで読んでみてください。

siki

TAIKI
室野さん、よろしくお願いしまーす!
室野さん
よろしく~!
TAIKI
室野さん、そもそも、なんで、インドネシアに住んで、しかも起業しようと思ったんですか?
室野さん
もともと、日本で正社員やってて、ある程度満足してたんだけども、なんとなくもっと自分の可能性が活かしきれてないって思いが芽生えてきて、それがだんだん大きくなって、気づいたら、仕事辞めて、バリに来ちゃってたって感じかな~?
TAIKI
それは思いきりましたね!笑、最初バリだったんですね、バリに何しに行ったんですか?
室野さん
いや~、何もすることなくってさ、とりあえずバカンスしてた。
TAIKI
お金とか、コネというか、そういうのなかったんですか?
室野さん
お金もコネもなかったよ。だから貯金を崩して、半年間バリに住んでた。

だからニートだよニート!笑

TAIKI
・・・ですよね?!笑

でどうするんですか!仕事もお金もなくて、ニート生活。不安じゃないんですか?

室野さん
超不安!

さすがにやばいから真剣に調べてみたら、バリ島=日本でいう沖縄、じゃあ東京は・・・「ジャカルタ」ってことが分かって、ビジネスするんであれば、ここに行かないとダメだろ!ってことでジャカルタに来たんだよ。それが5年前

いざジャカルタへ

ここまでインタビューをしただけでも、ぶっ飛んでいて、決断の早さにひいていたのですが、決めたことはキチンとやりきる室野さんはとにかくスゴっとため息が漏れます・・・

 

ここから、今の室野さんを作ったジャカルタ生活が始まるわけです。

 

TAIKI
ジャカルタにビジネスしに来たと言っても、バリからジャカルタに来ただけですよね?どこ住むんですか?
室野さん
最初はお金ないけどホテル暮らし、でもたまたまバリで出会った社長がいてさ、その人がジャカルタに住んでいる人を紹介してくれたから、その人と一緒に家を探す唯一のジャカルタでの予定はあって、それで賃貸住宅に住むことは決まった。
TAIKI
賃貸ですか?コスとか安いところにしなかったのですか?
MEMO
※コス=インドネシアの安い宿泊施設。長期滞在も可能で、月3~5万円程度でテレビ・エアコン・冷蔵庫・家具付きのところに1か月泊まれる宿泊施設で、日本人駐在員もよく利用する。
室野さん
いや、今だったら絶対そうするけどさ。笑

そのころはそんな知識すらなかったし、そのジャカルタに住んでる人以外、頼る人いないからその方が紹介してくれた賃貸にするしかなかったんだよ。ジャカルタの賃貸は一年間先払い+敷金だから、一気に80万以上先に払ったんだよ!だから全財産も50万切っちゃって、、、

TAIKI
想像するだけでも胃が痛くなる・・・

と、とにかく家は決まったんですね。でもそれ以外の予定はなかったわけですよね?

室野さん
そうそう、さっきのバリで出会った社長が、インドネシア語の勉強をしとけって言ってたから、辞書持って外に出て、インドネシア人に話しかけまくってた。その人からは「何かいいビジネスあればお金は心配せずにやってみろ」って言われてたけど、しばらくの間生活するのが必死でインドネシア語の勉強ばかりを頑張ってたよ。
TAIKI
今ではインドネシア語ペラペラですけど、そんな背景があったんですね。

でも実際インドネシア語は話せるものなんですか?っていうか、話し相手になってくれるんですか?

室野さん
最初は話せなかったけど、3か月ぐらいすると言ってることも分かるようになったし、言いたいこともいえるようになった。インドネシア人は、そこらへんに暇している人も多いし、日本人と話すの珍しいから喜んで話してくれたよ。

しかも、バリとは違ってインドネシア語しか話せない人ばかりだから、本当にいい練習になるよね。

ビジネス開始

日本で会社を辞めて、バリに行って、ジャカルタに行って、目まぐるしく環境は変わっているけども、なかなかビジネスを始めることができない。というか、手がかりすらつかめない状態。お金もない、今後の予定もない中で自力でインドネシア語をマスターしていった室野さん、どう考えても、ここから、今の室野さんが想像できない・・・

 

おいしい焼肉を食べながら僕のインタビューは続きます。

 

TAIKI
言い方が悪いかもですが・・・この段階では、室野さんは、「ジャカルタに長期滞在している無職の若者」ってわけですよね。

この後どうなっていくんですか?

室野さん
そうそう、やばいよね!

でも、インドネシア人には日本語を学びたいって人も多いし、そこで思いついたのが日本語学校をやるのはどうかな?ってこと。

TAIKI
おお、いよいよ何かが動き出すんですね!
室野さん
いろいろ日本語学校について調べてみると、ふと、そういえば語学学校ではないけど、家の近くのモールにパソコン教室があったな~って思いついて、そこに行ってみようって気軽に思ったのさ。

料金についてそこのスタッフに聞いたけど、そのころはまだインドネシア語が下手だから、全く通じないわけ。笑

TAIKI
ジャカルタはインドネシア語できないとホント不便ですよね・・・
室野さん
一応、アイムジャパニーズってことだけ伝えると、そのスタッフが誰か連れてきた。

日本語ペラペラな大きなインドネシア人、あまりに日本語がうまくて最初日本人と思ったほど。笑

TAIKI
おお!で、どうなったんですか?
室野さん
俺もびっくりしちゃって!こんなに日本語が上手なインドネシア人なんて出会ったことなかったし、久しぶりに日本語話せた喜びで、「よければ一緒にお茶しません?」って勢いで誘っちゃったんだよ。笑

そしたらその人、そのパソコン教室の前にあるデッカイオフィスの社長だったんだよ。

それが今のビジネスパートナー。

TAIKI
急展開ですね!!それでその人と、ビジネスが始まるわけですね!
室野さん
いや、その頃はまだ出会っただけ、

さっきバリで出会った社長に「いいビジネスがあれば心配すんなって言われてた」って言ったでしょ?

たまたま日本人もインドネシア人もやってくる2日間の縁日に祭りがあって、そこでその社長にお金出してもらって小さなたこ焼き屋をやることにした。これが初めてのビジネス。

TAIKI
たこ焼き屋・・・どうだったんですか?
室野さん
めっちゃ売れた。家庭用コンロで焼き続けて1800個売れた。

でも、途中でタコが足りなくなって、スーパーで高いタコを買いまくってたら、売れば売るほど赤字になっちゃって・・・商売としては失敗かな。

でも、楽しかった。こんなに人気だったらイケる!って思って、そのあとは実際にお店を作って、言葉もつたないけどスタッフを雇って、始めることにしたんだよ。

TAIKI
いよいよ本格的にスタートってわけですね!
室野さん
そうそう、でも蓋を開けてみたら、スタッフに売り上げをごまかされたり、勝手にソースを水で薄められちゃったりとかして、縁日ほどの売り上げも上がらず・・・結局、半年で倒産しちゃったんだよ。
TAIKI
うわ~、それはへこみますよね・・・
室野さん
まあね、とはいっても少ないお金、小さいお店だったけど、社長になっていろんなことを勉強できた。大事なのは失敗した次のこと。

へこんでる余裕とか時間なんかなかったよね。

それプラスお金がなかった。笑

TAIKI
なるほど、前向きに次のことを考えたんですね。でも、「儲けが出ない+倒産」、ということでかなり生活は厳しかったんじゃないですか?
室野さん
そうだね、もう全財産は10万もなかったし、住んでた賃貸も一年間の前払いしてたけど、その1年も経っちゃったからさ、家もないよね。笑
TAIKI
絶望的ですね・・・
室野さん
でも、そんな時に救世主って現れるもんで、今のビジネスパートナーで、さっき話した日本語ペラペラのインドネシア人社長の家が、一部屋余っているということで、住まわしてくれることになったんだよ!

こんなに素敵で優しい人がいるのか、と涙が出るほどうれしかったよ。

TAIKI
素敵な話ですね・・・、でも、また白紙の状態・・・それからどうなるのですか?

美容サロンを展開

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室野さん
実は、たこ焼き屋を開いたとき、それと同時期に脱毛サロンも開いたんだよね。うまくいく感じはあったけど、お金出してくれてたバリで出会った社長が怪しい話を持ち掛けてお金の集めてるのを知って、すぐにその脱毛サロンからは離れちゃったんだよね、

その脱毛サロンをもう一度まっさらな状態で、インドネシア人社長とやろうって話になったんだよ。

TAIKI
なるほど!

でも、なんで、脱毛サロンだったんですか?

室野さん
インドネシアに長いこと住んでたら分かるけどさ、体毛とかの伸びるスピードが早いじゃんか?

インドネシアに住んでる日本人もこのこと言ってるし、まだ、日本の脱毛サロンの技術もインドネシアに来ていない・・・

だったら自分でやっちゃおうって思ったのがキッカケ。うまくいくと思ったしね。

もちろん感覚だけじゃなくてインドネシアの市場が伸びていて、富裕層が増えてくると美容にもお金をかける人は増えることは予想できたからね。

TAIKI
ほうほう・・・それが今の脱毛サロンの事業のキッカケだったんですね~

この脱毛サロンが今ではジャカルタに住んでいる人が頻繁に足を運ぶグランドインドネシアモールにも入っている有名脱毛サロンです。

 

貯金がなくなったり、倒産を経験したり、ホームレスになりかけたりした経験をしながらも、くじけず、ジャカルタという大都市にくらいついた結果、様々な事業を成功させ、事業展開をし、年商1億円規模の社長にまでなりました、今ではサロン以外にもラーメン屋、インドネシア版ライザップのフィットネスクラブ、など11店舗経営を展開している室野さん。(詳しくは室野秀オフィシャルHPをご覧ください。)

インドネシアでのビジネスの成功のコツ

ジャパネシアを読んでる人には、インドネシア、ジャカルタとかバリなどで起業をしたいという方もいるので、そんな方のために成功のコツ、失敗のリスクについてお話もうかがってきました。

 

これまでの室野さんのビジネスの詳しい事業展開とかは室野さんのオフィシャルHPに任せるとして・・・・

 

TAIKI
どうすればインドネシアでの事業はうまくいくものなんですか?
室野さん
まず、インドネシアには成功しやすいビジネスと、失敗しやすいビジネスの2種類があって、もちろん100%言い切れるわけではないけど、これからインドネシアに進出しようと思ってる会社とか、起業家がいるんだったら頭に入れておいてもらいたいよね。
TAIKI
教えてください!
室野さん
おっけー!

まず「失敗しやすい」ほうから、

  1. 裁量権がバイトに多いビジネス
  2. 技術や知識が盗まれるリスクのあるビジネス

この2つは、失敗する可能性は高い、たこ焼き屋は、裁量権のほとんどがインドネシア人スタッフだったから売り上げをごまかされたりして失敗した典型例

それと、これは日本でもそうだろうけど、真似されやすかったり、技術・知識が盗まれる場合は、長続きしないよね。

TAIKI
なるほど、室野さんが実際に、身をもって経験していることですね、納得です。

で・・・気になる成功しやすい方は、、、?

室野さん
成功しやすいのは
  1. 富裕層相手、駐在員の日本人をターゲットにしたビジネス
  2. 景気が良いからお金をかける人が多くなるであろう美容ビジネス
  3. 先進国、たとえば東京、シンガポールで成功しているものを持ち込んだビジネス

この3つだね!

TAIKI
まさしく脱毛サロンはこの3つのポイントを満たしてますね!
室野さん
そうそう、もしまだ、どの事業でインドネシアに進出しようか迷っているのであれば、意識してみるといいかもね。
TAIKI
なるほど、とても勉強になります。

でも、室野さん。そんなすごいことペラペラとしゃべっちゃっていいんですか?

室野さん
全く問題ないよ。今でも僕に会いに来てくれる人には、情報とか、人脈とか惜しみなく提供してるよ。実際、何人かの日本人は会社を辞めてまで僕に会いに来てくれて、今ではジャカルタで社長やってるしね。

僕もお金もコネも何もないところからはじまったわけだけど、今ではたくさんの仲間に囲まれて幸せにジャカルタで暮らしてる。そんな仲間が一人でも増えてくれればうれしいもん。今までたくさんの恩を与えてもらったから、これからは新たにインドネシアで頑張りたい人に同じようにしてあげたいしね。

TAIKI
とても素晴らしいですね!!感動!!

でも、実際、室野さんみたいな勇気というか、新しい世界に飛び込むのって難しいと思うんですよ。実際、そのように日本人がインドネシアで起業してると聞くと、なんか遠い世界のように感じる人も多いと思うんですよ~。そんな人に最後エールというか、なんか言葉もらっていいですか?

室野さん
みんな最初はそうだよ。笑

でも、覚悟さえ決めれば、なんとでもなる。だから覚悟を決めて一歩踏み出すことかな。

TAIKI

室野さん、ありがとうございました~

まとめ

今回はかなり突っ込んだお話も快く気さくに答えていただきました。

 

日本人にとってはジャカルタに住むってだけでも大変なのに、脱サラし、後戻りできない状況を作って、何度も挑戦し、失敗してきた、でもあきらめず成功をつかみ取った生き様はきっとこのインタビューを見た人の心に迫るものがあると思います。

 

そして、インドネシア語は知らない人に話しかけるという、なかなか勇気のいるやり方で一気に習得したとのこと。

 

ジャパネシア読んでる人、一緒に見習おうね~!

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最後に記念撮影して、お別れをしました~

 

おいしい焼肉、ゴチになりました!!

 

shu
室野秀(むろのしゅう)

1986年生まれ。明治学院大学卒業後、人材派遣や広告の営業職を経てインドネシアで起業。インドネシア在住歴5年。5年でインドネシア国内で人気店舗を11店舗経営。

公式ホームページ https://murono.jp/

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