自然・食・アートの街「バンドン」を遊べ！おすすめ観光スポット大全

はじめましてジャパネシアのみなさん！

おー、はじめましてー！

いや、タイキはええって。ジャパネシアの読者さんにあいさつしてるんだから、黙ってて。

え？グサ。。。

僕はRingだ。今日はぜひとも「伝えたいこと！」があるんだ。

伝えたいこと？

ジャパネシアの精鋭をもってしても、スンダのパラダイス、バンドンはまだ未開拓と聞いて、急いで紹介しにやってきたんだよ！

あー、バンドン！

えーっと、どんな都市だったっけ？

おい！バンドンはインドネシアの大都市だよ。ちょっとバンドンについて説明するね。

バンドン（Bandung）はジャカルタから150km程離れた、西ジャワ州の州都だね。

西ジャワ州にはスンダ人が多く住んでいて、ここバンドンも、もちろんスンダ人だらけ。

普段の生活ではスンダ語が話されているんだ。

えー、インドネシア語通じないの？

もちろん通じるよ！インドネシア語を頑張って勉強しているジャパネシア読者のあなたは、バンドンで彼らが話していることが聞き取れなくても落ち込む必要はないよ。それたぶんスンダ語だからね。

へー、スンダ語も学んでみたいな。バンドンってどんな歴史があるの？

バンドンは、蘭領東インド時代に、その高地故の住みやすさから、オランダ人によって開発されて生まれた都市なんだ。

えー、そうだったんだ！

気温もジャカルタと違い、基本的に25度前後、朝晩には20度を下回ることも珍しくなく、とても過ごしやすい気候と言えるね。

なるほど、だから日本人でもよくバンドンへ旅行する人が多いんだね。

そんなバンドンは、海外からの観光客のみならず、インドネシア人、特にジャカルタに住んでいる人たちが、週末に涼しさを楽しみにやってくるような観光都市だね。

普通の飲食店でも、こんな絶景を楽しむことができるんだよ！

へー、これはジャカルタではなかなか見れない景色だね！

今回はそんなバンドンを、いくつかのカテゴリーに分けて紹介していこうと思う。

あ、みなさん、お手柔らかにお願いしますよー！

まずは四方を山に囲まれたバンドンならではの自然を満喫しよう！

まずは「Tangkuban Perahu」

バンドンで最も有名な観光地と言っても過言ではないね。

バンドンの人と話をすると、ほとんど必ず、「もうTangkuban Perahuには行ったか？」と聞かれるね。

ふーん、「Tangkuban Perahu」っていうのは何なの？

Tangkuban Perahuとは中心地から北に約30km程度登ったところにある成層火山で、その見どころはすぐそばまで行ける火口なんだ。

へー火山だったんだ。

そう、タンクバンプラフには、この山ができた理由が伝説として語り継がれてるんだ。

伝説？ちょっと教えて！

簡単に話すと、美女と犬の間に生まれた男の子が、くそーって怒って船を蹴飛ばしたらそれがひっくり返ってTangkuban Perahuが誕生したってわけさ。

ほんと？男の子大きくない？ほんとにほんと？

いやいや、あくまでも「伝説」だから。

でもね、遠くからみた山の形は確かに船をひっくり返したような形に見えるんだよ。

面白いね！

行き方は、手前の観光地レンバンまでアンコットという乗り合いバスが出ており、またレンバンから山までもアンコットが出ているよ。

レンバンへ向かうアンコットの中の様子。これは結構空いている方で、満員の時には出口から半身がはみ出し立ちながら乗っている人もいるほど。

山に興味がない人は、是非レンバンに来るのがおすすめ！

レンバンっていうのはどっかの地名かな？

そうそう！

バンドンの中心地から15km程度。渋滞していることが多いから、距離の割には50分程かかってしまうんだけどね。

渋滞はバンドンもジャカルタでもひどいんだね～。

バンドンの中心地から乗合バスのアンコットが出ていて、Rp. 5000（日本円で40円弱）で連れて行ってもらるよ。

Ringはよくアンコットに乗るね。怖くないの？場所分からないと乗り過ごしそうだけど。

Tidak apa-apa!（大丈夫！）

降りる時も、レンバンは終着点なので、ドキドキする必要なし！

そうなんだ！安心した！

ただ、アンコットは言い値なところがあるから、インドネシア語の分からない観光客だと思われると、ぼったくられる可能性もあるんだ…そういう時は周りのインドネシア人が払っているのと同じ額を払うようにしたら良いと思うけど、値切りフレーズとかも学んでおくといいね。

ほうほう、レンバンは何が楽しいの？

ここはまさに観光地といった感じで、最も有名なのがフローティング・マーケット。

おー、いわゆる水上マーケットってやつ？

うん！

湖のようなものがあり、そこにたくさんの小さな船が浮かんでいるんだ。

そこで物を売ってるということ？

そうだね、その船はそれぞれ、地上でいうところのカキリマ（インドネシアの屋台）で、色々な料理を楽しむことができるんだ。

マジ？船の上にカキリマってすげーな！でも、観光スポットのフローティング・マーケットって結構値段が高いって聞くけど、いくらぐらいなの？

入場料はRp. 20.000（日本円で160円弱）だね。

安っ！

上から見たフローティング・マーケット。写真が下手くそだけど気にしないでね。

で、ここでの買い物は専用のコインで行うんだ。

へー、おもしろい！

まず現金をコインに換える必要がある。デザインもなかなか良くて、使わなかった分は持って帰ることができるから、良い記念にもなるよ！

欲しいほしい！

コインは結構キレイだったししっかりしているから、これが実際の通貨でもいいくらいだよ。

フローティング・マーケット内には他にも色々なアトラクションがあって、それぞれお金を払えば遊ぶことができみたい。

フローティング・マーケットの上には、コタ・ミニというミニチュア・タウンがあるよ。

何これ！かわいいね。

ヨーロッパ風の街並みだね、建物はミニチュア・スケールで並んでおり、子供向けのアトラクションもいくつかあるから家族連れにもおすすめだ。

なんか、神戸の北野異人館みたいな感じだ。

あ、似てるかもね。ここに入るには別途入場料が必要で、平日はRp. 20.000（160円弱）、土日はRp. 25.000（200円弱）だよ。

ヨーロッパ風の街並みでおしゃれでしょ？

インドネシア人たちもたくさん観光しているよ。

街の平和を守る子どもたち！これは子供でも遊べるアトラクションだよ。

レンバンにはフローティング・マーケットの他にも遊べる場所がある。

このDe’ Ranch Lembangという場所では乗馬を楽しんだりすることができるよ！

僕も馬に乗ってみた。そして馬に乗りながら馬を見る貴重な経験をしたよ。

実はバンドンでは、レンバンまで来なくても、街中で馬車や馬に乗ることができるんだ。

でも街を走る馬はみんな毛並みに艶がないし、目も死んでいるから、疲れてそうでなんだかかわいそうだなあ。

バンドン面白いじゃん！

でしょ？

でもさ、

でも何！！！

えーっと、ちょっと山すぎない？ぶっちゃけ遠くない？

そうだね。ここまでは、バンドンの北側、山の上の方を紹介してきたからね。

山の上はつらいわ。

もっと動けよ。

じゃあ、ここからは、山を少し降りてバンドンの都市部をお見せしようと思う！

わーい！

自然も良いけど、バンドンは同時に都市部でショッピングも楽しめる優れたモダン都市なんだ。

実はバンドンは、ジャワのパリ（Paris van Java）という異名があるんだ。

パリ？インドネシアにそんな都市があったんだ。

ファッションの街としても有名な都市なんだけど、そしてそっくりそのままその名前をとった、Paris van Javaというモールもあるよ。

一階はこんな感じで、モダンな街を歩いているような雰囲気。その他のフロアはキレイなモールって感じだね。

ここには、そごうも入っているし、その他たくさんのファッション・ショップや、レストランなどが入っているよ。

おー、なんやかんや、インドネシアのモールは大きくて回るのが楽しいよね。

屋上ではなんとスケートを楽しむこともできる！

まじ！インドネシアでスケートって斬新だね。

リス園や鳥園もあって、マルチなショッピング・モールだよねぇ。バンドンの中でも規模は最大級だね。

このモールで一日遊べちゃうな！

また、ファッションの街にふさわしく、Rumah Mode Factory Outletというアウトレット・モールもあるよ。

お、たくさん服を買っちゃおう！

ここではアウトレット商品が扱われているから、値段も控えめなおすすめ買い物スポットだよ。

ジーンズ、一着2600円くらい。結構安いよね。

おしゃれなバッグもある、軒並み2000円くらい。

たしかにおしゃれだ！

もちろんバティックのコーナーも！モールとかで買おうとすると結構高いけど、ここでは比較的安く手に入れられるのでおすすめだよ！

バンドンの中心地を南北に大きく走るムルデカ通り（Jl. Merdeka）には、Bandung Indah Plazaというモールがあるよ。

中にはマクドナルドなどのファストフードやたくさんのファッション・ショップなどで常に賑わっている大人気モールだ。

これまたデッケーな。

ここにはHypermartという有名で大きなスーパーマーケットも入っているよ。海外旅行によく行く人はご存知かもしれないけど、お土産って結構現地のスーパーで売っているものが良かったりするんだよね。

ここでお土産買うのもいいかもね。

お土産用のお土産じゃなくて、実際に現地の生活に根付いている商品の方が、逆にオリジナリティーとかも出たりするよ！

道を挟んで向かい側にはインドネシアで有名な本屋さんのGRAMDEIAもあるし、ここらへん一帯は徒歩で色々回れるのでとりあえず行ってみるといいかもね。

先程の大きな本屋さんGRAMEDIAの裏側には、Bandung Elektrik Centreというモールがある。

この一帯はすげーーーな！

ここはその名の通り、電化製品に特化しているモールで、おびただしい数の携帯電話ショップ、パソコンショップ、カメラ屋さん、その他周辺機器を扱うお店などが入っているんだ。

なんかおすすめ商品はあるの？

僕はここで8000円くらいでインドネシアで使うスマホを買ったよ。USBメモリなんかも結構安く買えるよ。安い商品は魅力的だね。

もちろんカフェやレストランもあるし、吉野家も入ってるよ！

バンドンにはバンドン工科大学というインドネシアで1,2位を争う国立の理系大学がある。

あのスカルノ大統領もここの卒業生なんだ。

へー、かしこい大学なんだな～。

実はこの大学は、インドネシアで最初の美術大学でもあるんだ。現在に至るまで、多くの有名アーティストを輩出してきていて、バンドンはインドネシアの美術にとって非常に重要な場所なんだ。

そういう土地柄も関係しているのか、ここバンドンには多くの美術ギャラリーがあり、自撮り大好き国民インドネシア人にとってはインスタ映えスポットとして若者から大人まで大人気なんだよ！

Lawangwangi Creative Spaceは中心地からバイクタクシーで20分程度登ったところにある、現代美術のギャラリーだよ。

Bandung Contemporary Art Awardという現代美術のコンペティションの会場になっていたりと、バンドンの美術界を盛り上げているギャラリーの一つなんだよ。

めちゃめちゃおしゃれじゃん！

一階が展示スペースで二階はおしゃれなカフェになっているよ。

カフェはこのようにガラス張りで、開かれた空間になっていて、ゆったりくつろげるスペースになってるよ。

ここの人気自撮りポイントはなんと言ってもこの展望デッキ！写真は人がいなくてなんだか寂しいね。

インスタ映えスポットなのはわかるけど、全然「映え」てないよね？

インスタ映えスポットも台無しにする写真下手くそ男、Ringです、こんにちは。

でも実際は、ひっきりなしに人が出ていっては自撮りを楽しんでるスポットだよ。

展望デッキからの風景はこんな感じ。自然に囲まれたモダン都市バンドンを象徴しているね。

ここはインドネシアの有名な彫刻家I Nyoman Nuartaの彫刻作品が収蔵、展示してあるギャラリー。敷地内全体が一つの公園のようになっていて、開放的な空間で壮大な彫刻作品を楽しむことができるよ。

あ、なんかこの馬見たことがあるな！

そうだね、ジャカルタに来たことがある人なら、この馬の作品を見てピンときた人が多いと思う。

実は、インドネシア独立記念塔、通称MONASの近くにあるこの壮大な街中彫刻Arjuna WijayaもNuartaの手によるものなんだ。

馬のたてがみは炎がゆらめくような表現になっていて、これがNuarta作品の特徴で、荘厳な印象を与えているよ。

Nu Artではそんな彼の作品が、初期の頃から現在の作品まで多数見ることができるよ。

また、ギャラリー最奥部にはレストランもあり、食事を楽しむこともできるぞ。

日本の美術ギャラリーと違い、バンドンのギャラリーは大体カフェも併設されていて、観光感覚で遊びにいけるおすすめスポットだ！

今回紹介した他にも良いギャラリーがたくさんあるから、是非行ってみてね。

旅行といえばやっぱり食事だ。

バンドンにもたくさんのおすすめレストランがあるから、紹介してくよ！

バンドンといえばやっぱりスンダ料理！ここNasi Bancakanではおいしいスンダ料理を食べることができるよ。

スンダ料理には、生野菜を食べる日本のような文化があって、日本人の舌にも合うと言われているよ。

店内はこんな感じで、普通のテーブル席に加え、座敷もあるよ！

注文は、ここで好きなものを自分で取っていくスタイル。魚や鶏肉などは、ここで選んでから揚げてもらえるので、熱々のおいしい状態で食べれるんだ。

バイキングみたいだね。

そうだね、でも、値段は、自分のお皿に乗せたおかずの種類と数で計算される仕組みだよ。

なるほど！

お肉や魚は、山積みになっている中からどの個体が良いかまで選べるのがインドネシア。恥ずかしがらずに、肉付きのよいものを選ぶのがポイントだ！

インドネシアではアヒル料理がよく食べられているんだけど、ここBebek Ali Bormeのアヒルはお肉が柔らかく艶もあってとても美味しいよ！

お客さんでごった返しているね！すごい人気だ！

ここはDipati Ukurという通りの外れにあるんだけど、この辺りは多くのお店で夜も常に賑わっているから、歩いているだけでとてもおもしろいよ。

Dipati Ukur通りにあるおしゃれなレストランだ。

通りに面した斬新なオープン・キッチンを採用している。これはあまり見ない光景だね。

路面店もたくさんの人で大賑わい。

インドネシア料理に飽きてしまったらこちらのTiziがおすすめ！

ここでは本格的なステーキなどのお肉料理が楽しる。店名にあるようにケーキも売っているようでだけど、お客さんはほとんどここのステーキを目当てにきているみたいだよ。

店内は程よくインドネシアの雰囲気も残したつくりになっているよ。

日本の芸能人が副業で飲食店を経営しているように、インドネシアでも、俳優や女優がそういった経営を行っていることが多いんだけど、ここMakuta Bandungもその一つだ。

Makutaは、女優で歌手でもあるLaudya Cynthia Bellaが経営しており、大人気のケーキ屋さんだよ！

さすが女優プロデュースのお店、かわいいワーゲン・バスだね！普通に街を走ってるのかな？

街でこれを見かけたことはないね、移動販売してるのかな？

ケーキの種類も豊富なんだよ。買うのには長蛇の列に並ぶ必要があるとよく聞くけど、僕は一度も並んだことがないなあ。普通に買えるよ。

箱もおしゃれだよね。日持ちはしないけど、インドネシア内でおみやげを持っていく用事などがあれば、きっと喜んでもらえるね。

中身はこんな感じ！結構シンプル。こちらはブルーベリー味。

断面図。外はパイ生地で中は二層になっている。チーズケーキをベースにした感じで、程よい甘さでコーヒーとの相性が抜群！

インドネシアはコーヒーも美味しいからね～。

バンドンは最近も開発が進んでいて、歩道が整備されたり、道端でスマホの充電ができたり、公共のWi-Fiが飛んでいたりと現代のニーズに応えながら日々成長しているんだ。

最後はそんなバンドンの街の様子を紹介してみよう！

バンドンは街中にたくさん公園がある。

いつぞやの市長の意向で公園が乱立した、とどこかで聞いたことがあるけど、公園は比較的綺麗で、夜も結構人がくつろいだりしているよ。

歩道もこんな感じで綺麗なものが増えてきている。

いたるところにベンチがあるから、疲れたらいつでも休めるね。

中心地から少し南の辺りに、ブラガ通りと呼ばれる場所があるんだ。

うおー、めっちゃきれいじゃん！

ここは、オランダ植民地時代の雰囲気を残す通りで、長さはそんなにないけど、多くのバーやレストランがひしめき合っており、植民地期の建築もたくさん見ることができるよ。

おしゃれだけど、レトロな雰囲気もあっていいね。

昔はここら辺の地域が特に栄えていたみたいだけど、最近は都市の北側の開発が進み、街の中心地がどんどん北へ移っていっているようだね。北側が現代のバンドンを象徴するとすれば、ブラガの辺りは、古き良きバンドンの雰囲気を感じられる歴史的な場所と言えるんじゃないかな？

西洋風のバーがそこかしかにあり、欧米からの旅行者がよく訪れているよ。

通りの雰囲気はこんな感じだね。観光向けの通りではあるけど、そんなことはおかまいなしにたくさんの車やバイクが通る生活の道でもあるんだ。

Kopi Toko Djawaは、上の看板にあるように昔は本屋さんだったけど、今は美味しいコーヒーを出すカフェに変わったんだ。夜は大体満席の人気カフェだね。

また、通りの南端には、アジア・アフリカ会議博物館がある。

アジア・アフリカ会議博物館って何？

アジア・アフリカ会議（通称バンドン会議）とは、1955年にバンドンで開催され、アジア・アフリカの29カ国が参加し、反植民地主義などを基本的精神として、平和十原則などが採択された国際会議だね。

その歴史的会議の会場がそのまま博物館として再利用されているんだ。

歴史的にも魅力的なのがバンドンなんだ。

現在こそ、自然に囲まれた観光都市として多くの人々を魅了する場所となったけど、ブラガ通りの雰囲気や、アジア・アフリカ会議といった歴史に触れ、思いを馳せるのも、有意義な過ごし方の一つだと思うよ。

バンドンについていくつかの視点から紹介をしてみました。写真が下手くそで本当にごめんなさい！

今回紹介した以外にも、バンドンにはまだまだたくさんの優れたカフェや、美味しい飲食店があり、また、少し足をのばせば、雄大な自然にも触れることができ、都市生活と自然を一挙に楽しむことができる、観光にはもってこいの場所です。是非遊びにきてみてね！