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32,4%と26,9%と20,3%|「残りは?」と聞かれて、いちばん多い間違いは足し忘れ

DAILY JAPANESIA

32,4%と26,9%と20,3%——「残りは?」と聞かれて、いちばん多い間違いは足し忘れ

バンドン工科大学(ITB)が2026年8月に出した、ジャカルタのPM2.5がどこから来ているかを発生源ごとに分けた調査の記事です。2025年2月から12月まで実測して、ディーゼル車32,4%/ガソリン車26,9%/二次生成の硫酸塩20,3%という数字を出しました。
今日の主題は、その数字そのものではありません。設問の最初の2語で、答えの形はもう決まっている——Berapa … selain …(引き算)、Bagaimana caranya(手順)、Menurut X, apa(発言の引用)、Mengapa … dinilai …(推論)。4問とも聞かれ方が違います

全14文 図解8点 用語解説65語 音声つき

今日のねらい:設問の最初の2語を、いちばん大事に聞く

4つの設問は、聞かれ方がすべて違います。この違いが、答えの形を決めています

Berapa persen … selain …(〜以外は何%か)——引き算です。本文に答えの数字は書いてありません。列挙された数を全部足して、100から引く。落ちるとしたら計算力ではなく、足し忘れです。

Bagaimana caranya …(どうやって〜したか)——手順です。名詞ひとつでは答えになりません。動詞を2つ以上つないで、順番に言う必要があります。

Menurut X, apa …(Xによれば〜は何か)——誰の発言かが指定されています。本文には3人が登場します。名前で探すのがいちばん速い。

Mengapa … dinilai tidak memadai?(なぜ十分でないとされるのか)——推論です。本文に「だから不十分だ」とは書いてありません。2つの文をつないで、自分で組み立てます

音声を聞くとき、設問の最初の2語を先に確認しておく。それだけで、4問のうち3問は探す場所が決まります。

聞くときの構え

① 数字が3つ以上出てきたら、指を折って数える。今日の第6文には%が3つ連続で出ます。disusul(〜が続く)という語が聞こえたら、そのあとにまだ数があるという合図です。

② 人名は、役職とセットで覚えるPuji Lestari(ITB教授)/Suzanty Sitorus(ViriyaENB代表)/Gonggomtua Sitanggang(ITDP東南アジア代表)。設問3は名前を名指ししています

③ 地名は「Kota」か「Kabupaten」かまで聞くKota Tangerang(タンゲラン市)と Kabupaten Bekasi(ブカシ県)——市と県は別の行政単位です。

④ 引用符の中と外を分ける。今日は直接引用が3か所あります。kataujar が聞こえたら、その直前までが誰かの発言です。

⑤ 段落の切り替わりを、最初の1語で拾う。今日は Hasilnya(第6文)、Padahal(第10文)、Adapun(第13文)——どれも話の向きが変わる合図です。

STEP 1 まず音声だけで挑戦する

音声:MEMBEDAH SUMBER PENCEMAR UDARA JAKARTA

原文はまだ見ないでください。音声だけで、次の5問に答えてみます。設問1〜4は本文から答えが出る問い設問5は自分の意見です。

Pertanyaan 1

Berapa persen PM2,5 di Jakarta yang berasal dari sumber selain kendaraan diesel, kendaraan bensin, dan sulfat sekunder?

Pertanyaan 2

Bagaimana caranya tim Puji Lestari memperoleh angka sumbangan setiap sumber pencemar?

Pertanyaan 3

Menurut Suzanty Sitorus, apa manfaat bukti ilmiah yang dihasilkan studi itu?

Pertanyaan 4

Mengapa perbaikan kualitas udara yang hanya dikerjakan di wilayah Jakarta dinilai tidak memadai?

Pertanyaan 5

Untuk menekan pencemaran udara Jakarta, apa yang harus dilakukan pemerintah daerah bersama wilayah penyangganya? Jelaskan pendapat Anda dalam waktu 2 menit!

STEP 2 原文を確認する(全14文)

ここで初めて文字を見ます。聞き取れなかった箇所に印をつけながら読んでください。

MEMBEDAH SUMBER PENCEMAR UDARA JAKARTA

ジャカルタの大気汚染源を解剖する

Perdebatan tentang penyebab buruknya udara Jakarta kerap berhenti pada dugaan tanpa bukti terukur. Tim peneliti Institut Teknologi Bandung (ITB) menutup celah itu lewat studi source apportionment PM2,5 pada Agustus 2026. Studi itu menelusuri asal partikel halus yang terhirup warga Ibu Kota. Sejumlah anggapan lama pun tidak lagi relevan.

Tim yang dipimpin Guru Besar Teknik Lingkungan ITB, Puji Lestari, memantau kualitas udara sepanjang Februari hingga Desember 2025 sebelum memilah sumbangan setiap sumber. Hasilnya, kendaraan diesel menyumbang 32,4 persen konsentrasi PM2,5 di Jakarta, disusul kendaraan bensin 26,9 persen dan sulfat sekunder 20,3 persen. Angka itu mencemaskan karena ambang batas nasional, 15 mikrogram per meter kubik, pun tiga kali lipat lebih longgar daripada patokan Organisasi Kesehatan Dunia. “Jakarta jelas paling tinggi adalah sektor transportasi, kemudian baru diikuti industri, pembakaran sampah, baru konstruksi,” kata Puji Lestari.

Studi itu juga memperlihatkan sumber dominan di wilayah penyangga tidak seragam: industri di Kota Tangerang, pembangkit listrik di Kabupaten Bekasi. Padahal, udara tercemar dari wilayah itu bergerak bebas melintasi batas administrasi. “Temuan ini menunjukkan persoalan kualitas udara Jabodetabek tidak dapat dilihat hanya dari satu jenis kendaraan atau satu sektor,” ujar Puji Lestari.

Direktur Eksekutif ViriyaENB, Suzanty Sitorus, menilai bukti ilmiah itu memberikan peta yang lebih jelas mengenai sumber pencemar. Adapun Direktur ITDP Asia Tenggara, Gonggomtua Sitanggang, menekankan bahwa penanganan pencemaran udara menuntut koordinasi antarwilayah. “Polusi tidak mengenal batas administrasi, transportasi juga tidak mengenal batas,” ujar Gonggomtua.

Disadur dari news.detik.com, 21 Agustus 2026

STEP 3 1文ずつ、語根までさかのぼって読む

ここからは14文を1つずつ見ていきます。語注は1語につき1行語をクリックすると背景の説明が開きます

ジャカルタのPM2.5は、何から出ているのか ITBが2025年2月から12月まで実測し、発生源ごとの寄与率を出したものです。 32,4% 26,9% 20,3% 20,4% kendaraan diesel 32,4% ディーゼル車。トラック とバスが中心。 kendaraan bensin 26,9% ガソリン車。乗用車と 二輪車。 sulfat sekunder 20,3% 二次生成の硫酸塩。発電 所や工場の排ガス由来。 その他 20,4% 産業・ごみ焼却・建設 など。設問1の答え。 設問1が聞いているのは、いちばん右の帯です 本文に 20,4 という数字は出てきません。左の3つを全部足して、100から引いて作ります。 32,4 + 26,9 + 20,3 = 79,6 → 100 − 79,6 = 20,4 3つ目を足し忘れると 40,7 になります 100 −(32,4 + 26,9) = 40,7。数字は合っているのに、拾った個数が足りない——これがいちばん多い形です。

図1 PM2.5の発生源の割合。設問1は「書いていない数字」を作る問いです。

見出し

MEMBEDAH SUMBER PENCEMAR UDARA JAKARTA

語注
bedah はもともと外科手術bedah=手術・切開。dokter bedah=外科医。ruang bedah=手術室。operasi bedah=外科手術。
membedah=メスを入れる、切り開く。そこから「複雑なものを分解して中身を見せる」という比喩に広がりました。membedah kasus(事件を分析する)/membedah buku(書評会をする)/bedah rumah(家屋の改修)。
見出しで動詞から始める形インドネシア語の新聞見出しは、動詞で始めることがよくあります。主語を省いて行為だけを前に出す形です。
MEMBEDAH SUMBER PENCEMAR=「汚染源を解剖する」。誰が解剖するのかは書かれていません。読み手が本文で確かめる——見出しはその入口です。
今日の記事は「分けて見せる」ことそのものが主題なので、この動詞が選ばれています。
この調査の英語名は source apportionment(発生源寄与解析)。大気中の粒子を化学組成から逆算して、どの発生源から来たかを割り当てる手法です。membedah はその作業を1語で言い当てています。
「解剖する・分解して見せる」。bedah(手術)から。見出しは動詞で始まることが多い
水源から情報源までsumber=源・出どころ。もとは湧き水を指す語でした。sumber air(水源)/sumber daya alam(天然資源)/sumber informasi(情報源)/sumber pencemar(汚染源)。
narasumber=取材相手・話者。nara(人)+sumber。ニュースでは非常によく出る語です。
bersumber dari という形bersumber dari=〜に由来する。設問1の berasal dari(〜から来る)とほぼ同義です。
Dana itu bersumber dari APBN.(その資金は国家予算に由来する)。報道文では出どころを示す表現が非常に多いので、berasal dari/bersumber dari/berdasarkan の3つは押さえておくと読みが速くなります。
設問1は berasal dari sumber selain …(〜以外の源から来る)という形でした。本文の sumber を設問がそのまま使っている——設問の名詞は、本文のどこを見るかを教えてくれます
「源・出どころ」。もとは湧き水。narasumber(取材相手)も同じ語
cemar から3つの語ができるcemar=汚れた・けがれた。mencemari=〜を汚染する。tercemar=汚染されている。
pencemar汚染する側(汚染物質・汚染源)。pencemaran汚染という現象この2語は形が似ていて意味が違います
本文には両方出ます。sumber pencemar(汚染源・見出し)と pencemaran udara(大気汚染・第13文)。
peN- と peN-…-an の一般則peN-だけなら「する人・するもの」peN-…-anなら「すること・その過程」
pembaca(読者)/pembacaan(読み上げ)。penulis(筆者)/penulisan(執筆)。pengguna(利用者)/penggunaan(利用)。penanganan(対処・第13文)も同じ形です。
-an が付いていたら行為や過程——この一点だけで、知らない語でも見当がつきます。
tercemar(第10文 udara tercemar=汚染された空気)も同じ語根。1つの語根から4語が今日の本文に出てきます。
「汚染するもの・汚染源」。pencemaran(汚染という現象)とは別語
3つの語を混ぜないudara=空気・大気(物質としての空気)。kualitas udara=大気の質。polusi udara=大気汚染。
cuaca=天気(今日・明日の状態)。ramalan cuaca=天気予報。
iklim=気候(長期の傾向)。perubahan iklim=気候変動。
今日の記事はすべて udaraです。cuacaiklim も出てきません。
Jakarta の言い換え本文では Jakarta(見出し・第6文)、Ibu Kota(第3文)、Jabodetabek(第11文)と3通りに呼ばれます。
Ibu Kota=首都。ibu(母)+kota(都市)で「母なる都市」。報道では固有名詞の繰り返しを避けるため、この言い換えが頻繁に使われます。
JabodetabekJakarta+Bogor+Depok+Tangerang+Bekasi。首都圏5地域の頭文字をつなげた略称です。
同じ場所が3つの名前で出てくると、聞いているときに別の話だと思ってしまうことがあります。Ibu Kota が聞こえたらジャカルタ——これは覚えておくと迷いません。
「ジャカルタの空気」。udara(大気)/cuaca(天気)/iklim(気候)は別語
文の骨格
MEMBEDAH(解剖する)+SUMBER PENCEMAR(汚染源)+UDARA JAKARTA(ジャカルタの空気の)。
動詞+目的語だけ。主語がありません。見出しでは誰がやったかを省いて、何をしたかだけを出すのが定石です。
目的語の中も入れ子になっています——sumber(源)← pencemar(汚染する)← udara Jakarta(ジャカルタの空気を)。後ろから前へ係るのがインドネシア語の修飾の向きです。
原文(再掲)

MEMBEDAH SUMBER PENCEMAR UDARA JAKARTA

訳例

ジャカルタの大気汚染源を解剖する

見出しが「分解する」という動詞で始まっている——ここに記事の性格が出ています。
この記事は「汚染がひどい」と言う記事ではありません「どこから来ているのか、割合で示す」記事です。membedah という語が、その約束をしています。
見出しを聞いた時点で、数字が出てくることが予想できる。そう思って聞くと、第6文の3つの%を落とさずに拾えます。見出しは、聞く構えを作るためにあります
第1文 <第1段落>

Perdebatan tentang penyebab buruknya udara Jakarta kerap berhenti pada dugaan tanpa bukti terukur.

語注
debat から3段debat=討論。berdebat=討論する(互いに)。memperdebatkan=〜を論争の的にする。perdebatan=論争・議論。
ber- が付く動詞は相互的な行為を表すことが多く、その名詞形が per-…-an になります。bertemu(会う)→pertemuan(会合)/berkelahi(けんかする)→perkelahian(けんか)/bersaing(競う)→persaingan(競争)。
diskusi との違いdiskusi=話し合い(結論を出すために)。perdebatan=論争(立場が対立している)。
この文が perdebatan を選んでいるのは、「原因をめぐって意見が割れている」状態を言いたいからです。diskusi だと穏やかすぎて、次の berhenti pada dugaan(推測で止まる)につながりません。
記事の第1文が「議論はあるが、証拠がない」という状態を描き、第2文で「その空白を埋めた」と続きます。第1文と第2文が対になっている——この記事の設計です。
「論争・議論」。debatper-…-an。立場が対立しているときの語
penyebab=原因sebab=原因・理由。menyebabkan=引き起こす。penyebab=原因(引き起こすもの)。disebabkan oleh=〜によって引き起こされる。
peN-=「するもの」の形です。pencemar(汚染するもの)と同じ作り。
形容詞+-nya で名詞をつくるburuk(悪い)+-nyaburuknya「悪いということ」buruknya udara Jakarta=ジャカルタの空気が悪いこと。
同じ作りが大量にあります。tingginya harga(物価が高いこと)/lambatnya proses(手続きが遅いこと)/kaburnya batas(境界が曖昧なこと)/lenyapnya kekuatan(力が消えたこと)。
新聞の見出しと第1文で非常によく使われます短く、しかも論点を名詞として提示できるからです。
udara Jakarta yang buruk(悪いジャカルタの空気)と書いても意味は同じですが、buruknya udara Jakarta のほうが「悪さ」そのものが主題になる。この文は原因を論じているので、こちらが自然です。
「〜が悪いことの原因」。形容詞+-nyaで「〜であること」という名詞に
kerap は書き言葉の「しばしば」kerap=しばしば・たびたび。sering と同義ですが、kerap のほうが書き言葉です。kerap kaliacap kali も同じ働き。
会話では sering、報道文では kerap——同じ意味の語が、場面で使い分けられている典型例です。
berhenti pada の含みberhenti=止まる。berhenti pada XXまで来て、その先へ進まない
ここが効いています。「議論が推測で止まる」=推測はするけれど、証拠のところまで行かないberakhir(終わる)だと「そこで完結した」になってしまい、不足の含みが出ません。
berhenti di(場所で止まる)と berhenti pada(段階で止まる)——抽象的な段階には pada を使います。
この語の選び方に、記事の立場が出ています。「議論が足りない」のではなく「議論はあるが、その先がない」。だから第2文の menutup celah(すき間を塞ぐ)につながります。
「しばしば〜で止まってしまう」。抽象的な段階には pada を使う
duga からduga=推測する。menduga=〜と推測する。diduga=〜と見られている。dugaan=推測・見込み。
tak terduga=予想外の。di luar dugaan=予想を超えて。menduga-duga=あれこれ憶測する。
事件報道では「容疑」法・事件の記事では dugaan「容疑」を意味します。dugaan korupsi=汚職の疑い。tersangka(容疑者)とセットで出ます。
diduga断定を避けるための語でもあります。Pelaku diduga melarikan diri.(犯人は逃走したとみられる)。報道文で事実と推測を分けるときの装置です。
この文では「測れる証拠のない、ただの推測」という否定的な色で使われています。
dugaanbukti(証拠)が同じ文に並んでいるのが要点です。推測 ↔ 証拠——この対立が、記事全体の構図になっています。
「推測・憶測」。dugaから。事件報道では「容疑」の意味にもなる
ukur から terukur へukur=測る。mengukur=〜を測る。ukuran=寸法・サイズ。pengukuran=測定。terukur測られた・測定可能な
ter-可能の用法です。terjangkau(手が届く)/terbaca(読める)/terlihat(見える)と同じ形。
bukti terukur数字で示せる証拠。この記事が出すのは、まさにそれ(32,4/26,9/20,3)です。
tanpa のうしろは名詞も動詞も置けるtanpa=〜なしに。tanpa izin(許可なく)/tanpa bukti(証拠なしに)/tanpa mengenal batas(境界を知らずに・第14文)。
今日の本文には tanpa2回出ます。第1文(tanpa bukti terukur)第14文(tidak mengenal batas)——最初と最後で呼応しています。
terukur はビジネス文書でも頻出です。target yang terukur(測定可能な目標)/dampak yang terukur(定量化できる影響)。「数字で言えるかどうか」を1語で表す語です。
「測れる証拠がないまま」。ukur(測る)+ter-の可能用法
文の骨格
[ 主語 ]Perdebatan tentang penyebab buruknya udara Jakarta(ジャカルタの空気の悪さの原因をめぐる議論)+[ 述部 ]kerap berhenti pada dugaan(しばしば推測で止まる)+[ 状況 ]tanpa bukti terukur(測れる証拠がないまま)。
主語が9語と長く、述部は短い。報道文の第1文は、主語が長くなりがちです。tentang(〜についての)が出てきたら、そこから先はまだ主語の中だと思って聞いてください。
原文(再掲)

Perdebatan tentang penyebab buruknya udara Jakarta kerap berhenti pada dugaan tanpa bukti terukur.

訳例

ジャカルタの空気がなぜこれほど悪いのかをめぐる議論は、たいてい推測どまりで、測れる証拠までは届かない。

この第1文は問題提起ではなく、状況説明です。「汚染がひどい」とは書いていません。書いてあるのは「議論の質」のほうです。
推測はある。証拠がない——この構図を先に立てておくと、第2文の「その空白を埋めた」が効きます。2文で1組です。
聞き取りの面では、tanpa bukti terukur という3語のかたまりを拾えるかどうかが分かれ目になります。tanpa が聞こえたら、そのあと2語くらいはひとまとまり——そう思って聞くと落としません。
第2文

Tim peneliti Institut Teknologi Bandung (ITB) menutup celah itu lewat studi source apportionment PM2,5 pada Agustus 2026.

語注
teliti(綿密な)からteliti=綿密な・注意深い。meneliti=研究する・調査する。peneliti=研究者。penelitian=研究。
peneliti(する人)と penelitian(すること)——pencemar / pencemaran と同じ作りです。-an が付いたら行為や過程
tim peneliti=研究チーム。tim は英語 team の借用で、綴りは tim(e なし)。
ITB という大学Institut Teknologi Bandung=バンドン工科大学。1920年にオランダ植民地政府が設立した工科系高等教育機関を前身とし、スカルノ初代大統領が学んだ大学としても知られます。
インドネシアの理工系では最上位に数えられ、環境工学(Teknik Lingkungan)の研究で大気汚染の調査を数多く手がけています。
報道では初出でフルネーム、以降は略称という書き方が定型です。この文も Institut Teknologi Bandung (ITB)括弧で略称を示してから、後の文で使えるようにしています。
大学名の Institut は綴りに注意。英語の institute とは違い、語末に e が付きませんInstitut Pertanian Bogor (IPB)(ボゴール農科大学)も同じ形です。
「研究チーム」。teliti(綿密な)→ menelitipeneliti(研究者)
celah は「すき間」celah=すき間・割れ目・抜け穴。celah pintu(ドアのすき間)/celah gunung(山あい)。
比喩で「欠けている部分」を指します。celah keamanan=セキュリティホール。celah hukum=法の抜け穴。menutup celahその空白を埋める
ここでは第1文で示した「証拠のなさ」を指しています。itu がその指示です。
tutup の家族tutup=閉じる・ふた。menutup=閉じる・塞ぐ。tertutup=閉ざされている。penutup=結び・ふた。penutupan=閉鎖。
menutupi は形が似ていますが意味が違い、「覆い隠す」です。menutupi kesalahan=過ちを隠す。-kan と -i で意味が分かれる典型例のひとつ。
menutup celah という言い方は、研究や制度の話でよく使われます「穴があった。それを埋めた」という2文構成は、報道記事の導入としてきわめて一般的です。
「その空白を埋める」。celah=すき間・抜け穴。第1文の「証拠のなさ」を指す
3つの言い方lewatmelaluivia はどれも「〜を通じて」。
melalui が最も改まった形、lewat はやや短く軽い形、via は主に交通・通信で使います(via Singapura=シンガポール経由)。
報道文では lewat も melalui もふつうに使われます。字数の都合で lewat が選ばれることも多い。
動詞としての lewatlewat は動詞にもなります。melewati=〜を通り過ぎる・超える。terlewat=見落とす・過ぎてしまう。
sudah lewat jam lima=5時を過ぎた。時刻にも使えます
第7文に出る melampaui(上回る)も似た働きですが、あちらは基準を超えるときに使います。
この文では lewat studi …=「〜という調査を通じて」。手段を示す前置詞です。dengan(〜で)よりも「方法・経路」の色が強くなります。
「〜を通じて」。melalui の短い形。手段・経路を示す
なぜ英語のままなのかsource apportionment=発生源寄与解析。大気中の粒子の化学組成を分析し、どの発生源からどれだけ来たかを割り当てる手法です。
インドネシア語に訳すなら penentuan sumber pencemar あたりですが、定訳が固まっていない専門用語は、英語のまま使われます報道文でもそのまま出ます
同じように英語のまま使われる語は多く、lockdowne-commercestartupupskilling などがそうです。
何をどう測るのか大気中の粒子には、発生源ごとに違う化学的な「指紋」があります。ディーゼル排気には特有の炭素成分、発電所の排煙には硫黄化合物、といった具合です。
採取した粒子の成分を測り、統計的にどの組み合わせなら説明がつくかを逆算する——これが割り当ての中身です。
だから長期間の実測が必要になります。この調査が11か月(2025年2月〜12月)測り続けたのは、そのためです。
PM2,5直径2.5マイクロメートル以下の微粒子。髪の毛の直径の約30分の1で、肺の奥(肺胞)まで届くため健康影響が大きいとされます。インドネシア語では小数点にコンマを使うので PM2,5 と書きます。
発生源寄与解析。定訳がない専門語は英語のまま使われる
月名は必ず大文字始まりJanuari / Februari / Maret / April / Mei / Juni / Juli / Agustus / September / Oktober / November / Desember
綴りで間違えやすいのは Februari(英語 February とは違い -uari)、Agustus(英語 August とは違い -us)、Desemberc ではなく s)。
今日の本文には Agustus(第2文)と Februari … Desember(第5文)が出ます。
日付の前置詞pada=〜に(時点)。pada Agustus 2026pada 1 Maret 1949pada pukul 06.00
日・月・年をすべて言うときは日 → 月 → 年の順です(pada 21 Agustus 2026)。英語やアメリカ式の月→日の順にはなりません
省いても通じますが、報道文では pada を入れるのがふつうです。
記事の日付は 21 Agustus 2026(出典表記)。調査の発表が2026年8月、実測期間が2025年2月〜12月——3つの時点が出てきます。聞くときは、それぞれ何の日付かを分けておくと混乱しません。
「2026年8月に」。月名は大文字始まり。Agustus の綴りに注意
文の骨格
[ 主語 ]Tim peneliti ITB(ITBの研究チーム)+[ 述部 ]menutup celah itu(その空白を埋めた)+[ 手段 ]lewat studi source apportionment PM2,5(PM2.5の発生源寄与解析という調査を通じて)+[ 時 ]pada Agustus 2026
主語 → 動詞 → 手段 → 時報道文のいちばん標準的な語順です。lewatpada が出たら、そこから先は付け足し——骨格はもう終わっています。
原文(再掲)

Tim peneliti Institut Teknologi Bandung (ITB) menutup celah itu lewat studi source apportionment PM2,5 pada Agustus 2026.

訳例

バンドン工科大学(ITB)の研究チームは、2026年8月、PM2.5の発生源寄与解析という調査によって、その空白を埋めた。

celah ituitu が、第1文を丸ごと受けています。「証拠がない」という状態のことです。
報道文ではitu / tersebut / semacam itu がひんぱんに出ます。指すものは、たいてい直前の1文全体名詞1語ではありません
聞いているとき、itu が出てきたら「いま何を指した?」と一瞬だけ考える。それを飛ばすと、2文目以降がつながらなくなります。今日の本文には itu が5回出ます——celah itu / Studi itu ×2 / Angka itu / wilayah itu / bukti ilmiah itu
第3文

Studi itu menelusuri asal partikel halus yang terhirup warga Ibu Kota.

語注
telusur は「たどる」telusur=たどる。menelusuri=〜をたどって調べる。penelusuran=追跡調査。
menelusuri jejak(足跡をたどる)/menelusuri sungai(川をさかのぼる)/menelusuri asal-usul(出自をたどる)。
meN-…-i の形です。「対象に沿って動く」という意味を作ります。mendatangi(訪れる)/melewati(通り過ぎる)と同じ仲間。
meneliti との違いmeneliti=研究する(対象を詳しく調べる)。menelusuri=たどる(経路をさかのぼる)。
この記事がやったのは後者です。いま空気中にある粒子から、どこから来たかへさかのぼるmenelusuri はその向きを正確に言い当てています。
見出しの membedah(分解する)とも噛み合っています。分解して、さかのぼる——2つの動詞で調査の性格が出ています。
menelusuri は捜査報道でもよく出ます。polisi menelusuri aliran dana(警察が資金の流れをたどる)。「流れをさかのぼる」ものなら何にでも使えます
「たどって調べる」。telusurmeN-…-i。経路をさかのぼる動き
名詞としての asalasal=起源・出どころ。berasal dari=〜の出身である・〜に由来する。asal-usul=出自・来歴。negara asal=出身国。bahan asal=原材料。
設問1の yang berasal dari sumber selain … がこの形です。本文の asal と設問の berasal dari が対応しています。
まったく別の asal があるasal には「〜さえすれば」という接続詞の用法もあります。asalkanasal saja とも。Asal kamu datang, saya senang.(君が来てさえくれれば嬉しい)。
さらに asal-asalanいい加減な・適当なという形容詞も。kerja asal-asalan(やっつけ仕事)。
同じ綴りで3つの顔があるので、前後の語で判断しますasal + 名詞なら出どころ、asal + 文なら条件です。
この文は asal partikel halus=「微粒子の出どころ」。名詞が続いているので、迷わず「起源」の意味です。
「起源・出どころ」。berasal dari(〜に由来する)の語根。条件の asal とは別
halus は「細かい・なめらか」halus=細かい・なめらかな・繊細な。反対は kasar(粗い・乱暴な)。
gula halus(粉砂糖)/kulit halus(きめ細かい肌)/bahasa halus(丁寧な言葉づかい)。物にも人の態度にも使えます
partikel halus=微粒子。PM2,5 の言い換えとして使われています。
同じものを2通りで呼ぶこの記事では、同じものが PM2,5(第2・6文)と partikel halus(第3文)と2通りに呼ばれます。
報道文では、専門語と一般語を交互に使うのが定石です。専門語だけだと読者が離れ、一般語だけだと正確さが落ちるからです。
聞くときは、この2つが同じものだと気づけるかが読解の分かれ目になります。
PMparticulate matter(粒子状物質)の略。2,5 は直径2.5マイクロメートル以下という意味です。PM10(10マイクロメートル以下)という指標もあり、こちらはより粗い粒子を含みます。
「微粒子」。halus(細かい)↔ kasar(粗い)。PM2,5 の言い換え
hirup(吸う)からhirup=吸い込む。menghirup=〜を吸う。menghirup udara segar(新鮮な空気を吸う)。terhirup吸い込まれる
ter- の受動用法です。dihirup(di- の受動)でも意味は通りますが、ter- のほうが「意図せずそうなる」という含みが出ます。吸いたくて吸っているわけではない——この文脈にはこちらが合います。
warga と penduduk と masyarakatwarga=住民・成員(共同体の一員として)。warga negara=国民。warga Ibu Kota=首都の住民。
penduduk=人口としての住民(統計の単位として)。jumlah penduduk=人口。
masyarakat=社会・世間(まとまりとして)。kesadaran masyarakat=市民の意識。
この文が warga を選んでいるのは、「そこに住んで、その空気を吸っている人」という顔の見える言い方をしたいからです。
行為者を oleh なしで置いています(terhirup warga)。関係節の中では oleh を省くのがふつうです。terhirup oleh warga でも誤りではありません。
「首都の住民に吸い込まれる」。ter-=意図せずそうなる。warga=共同体の一員
文の骨格
[ 主語 ]Studi itu(その調査は)+[ 述部 ]menelusuri asal partikel halus(微粒子の出どころをたどった)+[ 修飾 ]yang terhirup warga Ibu Kota(首都の住民が吸い込んでいる)。
12語と短い文ですが、yang 以下が partikel halus にかかっています。yang が聞こえたら、直前の名詞に戻る——それだけで係り先は決まります。
原文(再掲)

Studi itu menelusuri asal partikel halus yang terhirup warga Ibu Kota.

訳例

その調査は、首都の住民が吸い込んでいる微粒子が、どこから来ているのかをたどった。

この文は調査の内容を1文で言い直したものです。第2文で「source apportionment という調査をした」と専門語で言い、第3文で「微粒子の出どころをたどった」と日常語で言い直しています。
専門語 → 言い換えという2文セットは、報道文の基本形です。専門語が聞き取れなくても、次の文で分かるようにできています。
だから、知らない語が出てきても、そこで止まらないでください次の1文を待つ。たいてい、やさしい言葉で言い直されます。
第4文

Sejumlah anggapan lama pun tidak lagi relevan.

語注
sejumlah は「いくつかの」jumlah=合計・数。sejumlah=いくつかの・多数の。se- は「ひとつの」ではなく、ここでは「ある程度の数の」という働きです。
sejumlah warga(何人かの住民)/sejumlah pihak(一部の関係者)/sejumlah daerah(いくつかの地域)。報道文で数を特定しないときの定番です。
beberapa(いくつかの)とほぼ同義ですが、sejumlah のほうがやや多い感じがあります。
anggapan は「思い込み」anggap=みなす。menganggap=〜とみなす。dianggap=〜とみなされる。anggapan=見方・思い込み。
この文の anggapan lama古い見方。前の文脈からすると、「証拠のない推測」(第1文の dugaan)と同じものを指しています。
dugaan → anggapan と語を変えながら、同じ対象を追いかけている——報道文の書き方です。
lama=古い・長い。anggapan lama(古い見方)/sudah lama(ずっと前から)/berapa lama(どれくらいの間)。「時間が長い」と「古い」の両方を1語で担います。
「いくつかの古い見方」。sejumlah=いくつかの/anggapan=思い込み
3つの働き「〜もまた」——Saya pun setuju.(私も賛成だ)。
「〜さえ」——Sedikit pun tidak.(少しも〜ない)。Satu kata pun tidak diucapkannya.(一言も発しなかった)。
文の流れを受ける——Ia pun pergi.(そして彼は去った)。物語文でよく出ます。
この文は①と③の中間で、「そして、古い見方もまた通用しなくなった」という受けです。
位置が意味を決めるpun直前の語にかかりますSejumlah anggapan lama pun …=「古い見方もまた」。
もし Sejumlah anggapan lama tidak lagi relevan pun と書けば意味が変わってしまいます(そもそも不自然)。かけたい語のすぐうしろ——これが原則です。
本文には pun2回出ます。第4文と第7文(ambang batas nasional … pun)。どちらも「〜でさえ」に近い強調です。
書き言葉では離して書くのが原則(anggapan pun)。ただし walaupun / meskipun / adapun / maupun のように1語に固定した形もあり、こちらは離しません。
「〜もまた・〜さえ」。直前の語にかかる。書き言葉では離して書く
tidak lagi の型lagi=再び・もっと。tidak lagiもはや〜ないbelum lagi=まだ〜ない(そのうえ)。tidak … lagi と離す形も同じ意味です。
Ia tidak tinggal di sini lagi.(彼はもうここに住んでいない)。報道文では tidak lagi + 形容詞という形が多く出ます。
relevan という借用語relevan=関連がある・当てはまる。英語 relevant からの借用です。relevansi=関連性。
-an で終わる借用形容詞は多く、konsisten(一貫した)/efisien(効率的な)/signifikan(有意な)/transparan(透明な)。英語の -ant / -ent が -an / -en になるという規則があります。
逆に名詞形は -si になります。konsistensiefisiensitransparansi
この一文は4語だけで、第1段落を締めています。長い文が続いたあとの短文——第1段落の中でいちばん短い文です。短い文は、段落の結論を担います
「もはや当てはまらない」。tidak lagi=もはや〜ない/relevan は英語からの借用
文の骨格
[ 主語 ]Sejumlah anggapan lama(いくつかの古い見方)+pun(もまた)+[ 述部 ]tidak lagi relevan(もはや当てはまらない)。
7語第1段落でいちばん短い文です。主語+述語だけ、修飾がひとつもありません
段落の最後に短い文を置くのは報道文の定石です。ここまでの話を1行で締める——読み手が息をつく場所になります。
原文(再掲)

Sejumlah anggapan lama pun tidak lagi relevan.

訳例

これまで言われてきたいくつかの見方も、もう通用しなくなった。

第1段落は4文で、こういう形になっています。
第1文=状況(議論はあるが証拠がない)第2文=出来事(調査が空白を埋めた)第3文=内容(微粒子の出どころをたどった)第4文=含意(古い見方は通用しない)
状況 → 出来事 → 内容 → 含意。これは報道記事の導入部の標準形です。今日にかぎった話ではありません。この4段の並びを知っていると、第1段落は聞きながら予測できます
そして「何が古い見方だったのか」は書かれていません。読み手が第2段落で自分で気づく——それが第8文の「交通が最も高い」です。
設問の最初の2語で、答えの形はもう決まっている 4問とも聞かれ方が違います。聞かれ方が違えば、探す場所も答え方も変わります。 Berapa persen … selain … 引き算 設問1 Berapa persen PM2,5 yang berasal dari sumber selain kendaraan diesel, kendaraan bensin, dan sulfat sekunder? 本文に答えの数字はない。列挙された数を全部足して、100から引いて作ります。 Bagaimana caranya … 手順 設問2 Bagaimana caranya tim Puji Lestari memperoleh angka sumbangan setiap sumber pencemar? 名詞ひとつでは答えになりません。動詞を2つ以上つないで、順番に言います。 Menurut X, apa … 発言の引用 設問3 Menurut Suzanty Sitorus, apa manfaat bukti ilmiah yang dihasilkan studi itu? 誰の発言かが指定されています。本文には3人。名前で探すのがいちばん速い。 Mengapa … dinilai … 推論 設問4 Mengapa perbaikan kualitas udara yang hanya dikerjakan di wilayah Jakarta dinilai tidak memadai? 本文に「だから不十分だ」とは書いてありません。2つの文を自分でつなぎます。

図2 4つの設問の型。音声を聞く前に、この4行だけ見ておくと探す場所が決まります。

第5文 <第2段落>

Tim yang dipimpin Guru Besar Teknik Lingkungan ITB, Puji Lestari, memantau kualitas udara sepanjang Februari hingga Desember 2025 sebelum memilah sumbangan setiap sumber.

語注
pimpin の家族pimpin=率いる。memimpin=〜を率いる。dipimpin=率いられる。pemimpin=指導者。pimpinan=指導部・幹部。kepemimpinan=リーダーシップ。
1つの語根から6語peN-(する人)と peN-…-an(すること・その集団)の違いがここにも出ています。
なぜ受動なのか能動なら Puji Lestari memimpin tim yang …=「プジ・レスタリがチームを率いた」。主語が人になります。
受動にすると Tim yang dipimpin …=「〜に率いられたチーム」。主語がチームになります。
この文で測定をしたのはチームです。だからチームを主語にしたい論じたいものを主語にするために受動を使う——報道文で受動が多い理由の大半はこれです。
oleh が省かれています(dipimpin Guru Besar …)。関係節の中では oleh を省くのがふつうです。入れても誤りではありません。
「〜に率いられたチーム」。受動にすることでチームを主語の位置に置ける
Guru Besar=教授guru(教師)+besar(大きい)で「大先生」——インドネシアの大学における教授の正式な呼称です。Profesor(Prof.) も同じ意味で使われます。
guru は本来小中高の教員を指し、大学教員は dosen(講師・教員)と呼び分けます。Guru Besar だけが例外で、大学の最上位職名です。
報道では役職 → 所属 → 氏名の順に並べるのが定型。この文もその形です。
Teknik Lingkungan=環境工学teknik=工学・技術。lingkungan=環境。lingkung(囲む)+-an で「周囲・環境」。lingkungan hidup=生活環境・自然環境。
学部名の例:Teknik Sipil(土木)/Teknik Mesin(機械)/Teknik Elektro(電気)/Teknik Kimia(化学工学)。
Teknik + 分野名という形は覚えておくと、大学関連の記事が一気に読みやすくなります。
氏名の前後がコンマで挟まれています(… ITB, Puji Lestari, memantau …)。これは同格の印です。コンマに挟まれた部分を飛ばしても文が成立する——聞き取りのときの目印になります。
「環境工学の教授」。Guru Besar=大学の教授。dosen(大学教員)とは別
pantau は「見張る」pantau=監視する。memantau=〜を監視する・継続して観測する。pemantauan=モニタリング。pemantau=監視員・オブザーバー。
一度きりではなく、続けて見るのがこの語の核です。memantau perkembangan(動向を追う)/memantau harga(価格を注視する)。
mengukur(測る)は1回の行為memantau継続——この差が、設問2の答えに効いてきます。
設問2はここが核設問2は Bagaimana caranya … memperoleh angka(どうやって数値を得たか)。方法を聞いています。
答えの中身はこの文だけにあります。memantau kualitas udara sepanjang Februari hingga Desember 2025(11か月測り続けた)+memilah sumbangan setiap sumber(発生源ごとに分けた)。
2つの動詞を、順番に並べる——それが「手順」を答えるということです。片方だけでは答えになりません
kualitas udara=大気の質。Indeks Kualitas Udara(大気質指数・AQI)という言い方でニュースによく出ます。kualitas は英語 quality からの借用で、-itas で終わる名詞のひとつです。
「大気の質を継続して観測する」。memantau=1回ではなく続けて見る
sepanjang の2つの顔期間sepanjang tahun(一年中)/sepanjang hari(一日中)/sepanjang Februari hingga Desember(2月から12月までずっと)。
距離sepanjang jalan(道沿いにずっと)/sepanjang pantai(海岸沿いに)。
panjang(長い)+se-「その長さいっぱいに」。時間にも空間にも使えます。
hingga と sampaihinggasampai=〜まで。ほぼ同義ですが、hingga のほうが書き言葉です。会話は sampai
dari A sampai B のように dari と組むのが基本形ですが、sepanjang があるので dari は不要になっています。
hingga には「〜するほどに」という結果の用法もあります。hingga tak sanggup berdiri(立てないほどに)。
11か月という期間の長さが、この調査の信頼性を支えています。大気の状態は乾季と雨季で大きく変わるため、1年近く測らないと発生源の割合が出せません。数字よりも、この期間のほうが実は重要な情報です。
「2025年2月から12月まで通して」。sepanjang=その長さいっぱいに
memilah は「仕分ける」pilah=より分ける。memilah=〜を仕分ける・分別する。pemilahan=仕分け。
memilah sampah=ごみを分別する。memilah data=データを分類する。
似た語に memilih(選ぶ)があります。pilah(分ける)と pilih(選ぶ)——1文字違いで別語です。pemilihan umum(総選挙)は pilih のほう。
sebelum が順序を作っているsebelum=〜の前に。A sebelum BBの前にA——つまりAが先、Bが後です。
この文は memantau … sebelum memilah …まず測り、そのあとで分けた設問2が聞いている「手順」は、この順序そのものです。
答えるときは lalukemudian(そして次に)で言い直すと自然になります。memantau …, kemudian memilah …
sumbangan=寄与・貢献。sumbang(寄与する)+-anmenyumbang(第6文)と同じ語根です。sumbangan setiap sumber=それぞれの発生源の寄与分。
「寄与分を仕分ける前に」。pilah(分ける)≠pilih(選ぶ)。sebelumが順序を作る
文の骨格
[ 主語 ]Tim yang dipimpin Guru Besar Teknik Lingkungan ITB, Puji Lestari,(ITB環境工学教授プジ・レスタリが率いるチームは)+[ 述部1 ]memantau kualitas udara(大気の質を観測した)+[ 期間 ]sepanjang Februari hingga Desember 2025[ 述部2 ]sebelum memilah sumbangan setiap sumber(そのうえで発生源ごとの寄与分を仕分けた)。
動詞が2つ入っています。memantaumemilahsebelum がその順序を決めている——この1文だけで、設問2の答えは完成します
よくあるつまずき

設問2に名詞ひとつで答えてしまうDari PM2,5(PM2.5から)のような形です。
設問は Bagaimana caranya …「どうやって」。聞かれているのは方法で、材料ではありません。Bagaimana が聞こえたら、答えは必ず動詞で始まる——そう決めておくと外しません。

動詞を1つだけ言って終わってしまう。Timnya memantau kualitas udara. だけでは、「数値をどうやって出したか」に答えていません。測っただけでは、発生源ごとの割合は出ないからです。
手順を答えるときは、本文にある動詞を全部拾う。この文なら memantaumemilah の2つ。sebelumlalu のような順序の語があったら、その前後に動詞が1つずつある合図です。

原文(再掲)

Tim yang dipimpin Guru Besar Teknik Lingkungan ITB, Puji Lestari, memantau kualitas udara sepanjang Februari hingga Desember 2025 sebelum memilah sumbangan setiap sumber.

訳例

ITBの環境工学教授プジ・レスタリが率いるチームは、2025年2月から12月まで大気の質を観測し続け、そのうえで発生源ごとの寄与分を仕分けた。

この文は26語あり、本文でいちばん長い文です。長い理由は、修飾が多いから——主語だけで11語あります。
ただし骨格は3つだけです。チームが測ったそのあと分けたGuru Besar Teknik Lingkungan ITB, Puji Lestari, はすべて「チーム」の説明で、飛ばしても文は立ちます
聞き取りのコツは、コンマに挟まれた部分をいったん脇に置くことです。Tim … memantau … sebelum memilah …——これだけ拾えれば、設問2は答えられます。
長い文が怖いのは、全部を同じ重さで聞こうとするからです。骨と肉を分ける——そのつもりで聞くと、26語でも追えます。

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第6文以降の逐語解説と、設問1〜4の答えあわせをまとめて収録しています。あわせて収録しているのは次の内容です。

  • 32,4/26,9/20,3——3つの数字と、disusul という「まだ続きがある」の合図語(図1と対応)
  • 設問4は推論——本文に「だから不十分だ」という一文はありません。2つの文を自分でつなぐ設問です(図6)
  • Jabodetabek はなぜひとつの塊なのか——汚染が行政界を越えて動く仕組み(図4)
  • Kota と Kabupaten——タンゲラン「市」とブカシ「県」。市と県は上下ではなく並列の行政単位です
  • 設問3は名前で探す——本文には3人が登場し、1人だけが3回話します。取り違えを防ぐ方法
  • 本文の順序と設問の順序が、1か所だけ逆転しています(図5)
  • 設問1〜4の解答例、よくあるつまずき、設問5の解答例と日本語訳、復習語彙12
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