住民が登録しても、指定されない。審査する専門家チームが、ほとんどの市や県に置かれていない
古い建物を文化財(cagar budaya)として指定する制度の話です。住民が登録は済ませている。ところがいつまでも身分が決まらない——原因は所有者の怠慢ではなく、審査する専門家チーム(TACB)が置かれていないことでした。
この記事は「誰が何をするか」がはっきり3段階に分かれています。住民が登録する → 専門家チームが推薦する → 首長が指定する。真ん中が抜けているので、全体が止まっている。今日の設問4問は、この3段階のどこを聞いているかで型が変わります。
数字は430/313/743/1,4 kali lipat の4つ出ますが、設問はひとつも数字を聞いていません。中央の実績が跳ね上がってもtidak dengan sendirinya menular ke daerah(それだけでは地方に伝わらない)——数字は、この落差を示すために置かれています。
語の面では、menetapkan/rekomendasi/sertifikat kompetensi/payung hukum/dialihfungsikan。行政と法律の記事で必ず出る語を整理します。
今日のねらい:「誰が何をするか」を、3段階に分けて聞く
4段落構成で、文の数は3・7・4・2。第1段落が問題の提示、第2段落が制度の説明と中央の実績、第3段落が放置されている現場、第4段落が提言。第2段落だけが7文と長く、ここに数字が集まっています。
今日の急所は「誰が」です。この記事には行為の主体が4つ出てきます。warga(住民=登録する)/TACB(専門家チーム=推薦する)/bupati atau wali kota(首長=指定する)/Direktorat Jenderal …(中央の担当部局)。この4つを混ぜると、設問がまるごとずれます。
とくに設問4は Siapa yang selama ini mendaftarkan bangunan tua itu?(これまで古い建物を登録してきたのは誰か)。答えは第1段落の1文目にあります。設問4だけ、本文の最初に戻る作りです。設問の番号順に本文が進むと思い込むと、探す場所を見失います。
そして設問3は本文に直接の答えがありません。Apa usaha pemerintah daerah …?(地方政府はどんな取り組みをすべきか)。第3段落の「法の傘の外にある」という記述と第4段落の提言——2か所を結んで、初めて答えが立ちます。
音声に入る前に、聞くときの構えだけ確かめておきます。内容には触れません。
① 主語を4つに分けて聞く。warga(住民)/tim(専門家チーム)/bupati atau wali kota(県知事または市長)/Direktorat Jenderal …(中央の部局)。「誰が」を聞かれる設問があるので、動詞のたびに主語をメモするくらいの構えでちょうどいい。
② 略語は2つ、どちらも直後にカッコで出る。Tim Ahli Cagar Budaya (TACB)/Objek Diduga Cagar Budaya (ODCB)。長い正式名称が聞こえたら、そのあと略称が来ると待ち構えます。答えるときは、正式名称と略称のどちらでも通ります。
③ 数字は4つ出るが、聞かれない。430/313/743/1,4 kali lipat。そして「80年」という期間。設問はどれも数字を求めていません。数字が並んだら、それは対比のためだと構えて、そのあとの文を落とさないようにします。
④ 否定と逆接が、この記事の骨。tidak kunjung jelas(いつまでも決まらない)/bukan A, melainkan B(AではなくB)/Padahal(それなのに)/Namun(しかし)/tidak dengan sendirinya(それだけでは自動的に〜しない)。この記事は「〜ない」で組み立てられています。
⑤ 疑問文が1つ混ざる。第3段落に Mungkinkah …? という問いかけの文があります。これは筆者の問いかけで、事実の報告ではありません。設問の答えにはなりませんが、記事の主張がどちら向きかを教えてくれます。
音声:PENETAPAN CAGAR BUDAYA
Apa nama tim yang rekomendasinya diperlukan sebelum wali kota menetapkan sebuah cagar budaya?
Apa yang harus dilakukan seorang ahli agar dapat menjadi anggota tim tersebut?
Apa usaha pemerintah daerah untuk mencegah lenyapnya objek yang belum ditetapkan?
Siapa yang selama ini mendaftarkan bangunan tua itu?
Menurut Anda, apakah kewenangan menetapkan cagar budaya sebaiknya tetap dipegang pemerintah kabupaten dan kota? Jelaskan pendapat Anda dalam dua menit!
PENETAPAN CAGAR BUDAYA
文化財の指定
Banyak bangunan tua telah didaftarkan warga, tetapi statusnya tidak kunjung jelas. Penyebabnya bukan kelalaian pemilik, melainkan tidak adanya Tim Ahli Cagar Budaya (TACB) di sebagian besar kabupaten dan kota. Padahal, bupati atau wali kota baru boleh menetapkan sebuah objek sebagai cagar budaya setelah menerima rekomendasi tim tersebut.
Undang-Undang Nomor 11 Tahun 2010 tentang Cagar Budaya merumuskan TACB sebagai kelompok ahli pelestarian yang memiliki sertifikat kompetensi. Seseorang tidak dapat duduk di dalamnya sekadar karena berpengalaman; ia harus lulus uji dan mengantongi sertifikat dari lembaga sertifikasi profesi. Keanggotaannya pun mencakup sekurang-kurangnya lima bidang keahlian, dari geologi hingga sosiologi. Di tingkat pusat, urusan itu dipegang Direktorat Jenderal Pelindungan Kebudayaan dan Tradisi. Sesungguhnya capaian pusat melonjak: sepanjang tahun ini 430 objek ditetapkan sebagai cagar budaya peringkat nasional, sedangkan selama delapan puluh tahun sebelumnya baru terkumpul 313 objek. Angka setahun itu kira-kira 1,4 kali lipat perolehan delapan dekade, sehingga negara kini mengakui 743 cagar budaya nasional. Namun, akselerasi di pusat tidak dengan sendirinya menular ke daerah.
Selama rekomendasi tidak kunjung terbit, ribuan Objek Diduga Cagar Budaya (ODCB) tetap berada di luar payung hukum. Bangunan rentan itu dapat dirobohkan, dialihfungsikan menjadi ruko, atau dibiarkan lapuk tanpa ada pihak yang dituntut. Mungkinkah warisan sebuah bangsa dijaga apabila kewenangan menilainya dibiarkan kosong di tempat warisan itu berdiri? Objek yang paling cepat lenyap justru yang terdekat dengan denyut pembangunan.
Sudah saatnya pemerintah kabupaten dan kota membentuk dan membiayai TACB tanpa menunggu desakan pusat. Tanpa itu, pendaftaran warga hanya berhenti sebagai catatan administratif.
Disadur dari antaranews.com
図1:登録 → 推薦 → 指定。真ん中の専門家チームが置かれていないので、入口も出口も動いているのに、全体が止まっています。
PENETAPAN CAGAR BUDAYA
語注menetapkan harga(価格を決める)/menetapkan tersangka(容疑者に指定する)/penetapan tarif(料金の決定)/penetapan status(身分の確定)。
この記事では penetapan/menetapkan/ditetapkan が合わせて5回出ます。中心語です。tetap の仲間tetap(依然として・変わらず)は副詞としてもよく使います。tetap berlaku(引き続き有効)/tetap saja(それでもやはり)/pegawai tetap(常勤職員)/menetap(定住する)。
設問5にも tetap dipegang(引き続き握られる)が出ます。同じ語根です。
行政の「指定」は menetapkan。menunjuk(指名する)/mengangkat(任命する)とは対象が違います。モノや身分を定めるのが menetapkanです。見出しは名詞句だけ——動詞も主語もありません。「文化財の指定」。何が問題なのかは、本文を読まないとわかりません。
budaya=文化(kebudayaan=文化・文明/berbudaya=文化的な)。
cagar budaya=文化財・文化遺産。建物・遺跡・遺物・地域が対象になります。
関連語:warisan budaya(文化遺産)/situs(遺跡)/benda cagar budaya(有形文化財)/pelestarian(保存・継承)。lestari = 永続するlestari(永続的な・持続する)→ melestarikan=保存する・後世に残す→ pe-lestari-an=保存・継承/pelestari=保存に携わる人。
第4文の kelompok ahli pelestarian=保存の専門家グループ。「保護」ではなく「残し続ける」という語です。
pembangunan berkelanjutan(持続可能な開発)の berkelanjutan とは別語ですが、方向は同じです。
lindung(守る)→ pelindungan(保護・第7文の総局名に入っています)。pelestarian(残す)と pelindungan(守る)は、少しずつ役割が違います。この記事のテーマは「指定という手続き」です。保存活動そのものではなく、その前段の「法的な身分を与える作業」が主題になっています。
PENETAPAN(名詞)+CAGAR BUDAYA(何の)。動詞も主語もない、名詞句だけの見出しです。「文化財の指定」——それについて何が起きているのかは、まだ何も言っていません。
原文(再掲)PENETAPAN CAGAR BUDAYA
訳例文化財の指定
だからこそ第1文で状況を確定させる必要があります。Banyak bangunan tua telah didaftarkan warga, tetapi statusnya tidak kunjung jelas.——この1文で、問題の全体像が出ます。
見出しが短い記事ほど、最初の1文に集中する。音声を聞くときの、基本の構えです。
Banyak bangunan tua telah didaftarkan warga, tetapi statusnya tidak kunjung jelas.
語注daftar isi(目次)/daftar hadir(出席簿)/mendaftar kuliah(大学に出願する)。
-kan の有無で「自分が登録する/何かを登録する」が変わります。ここは建物を登録したので mendaftarkan 系です。受動の直後に、行為者が置けるこの文は受動(didaftarkan)なのに、そのすぐうしろに warga(住民)が置かれています。oleh は省略できます。
di-動詞 +(oleh)+ 行為者——oleh のない形のほうが、報道文ではむしろ普通です。
didaftarkan warga=住民によって登録された
ditetapkan pemerintah=政府によって指定された
dipegang Direktorat Jenderal …(第7文)=〜総局が担っている
「受動だから行為者は書かれていない」と決めつけないこと。動詞の直後に名詞があれば、それが行為者です。
設問4は、まさにここを聞いています。warga=住民・市民(warga negara=国民/warga sekitar=近隣住民/kewarganegaraan=国籍)。masyarakat(社会・人々)よりその土地に住む人という感じが強い語です。
tidak kunjung jelas(いっこうにはっきりしない)/tidak kunjung terbit(第11文・いつまでも出てこない)/tidak kunjung selesai(いつまでも終わらない)/tidak kunjung membaik(よくならない)。
この記事には tidak kunjung が2回出ます。どちらも「手続きが止まっている」ことを指しています。belum との違いbelum jelas=まだはっきりしていない(中立。これから決まるかもしれない)
tidak kunjung jelas=いっこうにはっきりしない(決まるはずなのに、決まらない)
違いは「期待があるかどうか」です。tidak kunjung には「もう決まっていていいはずだ」という前提が入っています。
日本語では「いつまでも」「いっこうに」を入れると、その含みが残ります。「まだ決まっていない」だと、ただの事実報告になってしまいます。status=身分・法的な位置づけ。ここでは「文化財として指定されているかどうか」を指します。-nya はその建物の。
Banyak bangunan tua(主語)telah didaftarkan(述語・受動)warga(行為者), tetapi(逆接)statusnya(主語②)tidak kunjung jelas(述語②・否定)。「登録は済んでいる。しかし決まらない」——記事全体の要約が、この1文に入っています。
よくあるつまずき登録した主体を取り違える。設問4は Siapa yang selama ini mendaftarkan bangunan tua itu?(これまで古い建物を登録してきたのは誰か)。答えはこの文の warga(住民)です。
第7文に出てくる Direktorat Jenderal Pelindungan Kebudayaan dan Tradisi(文化・伝統保護総局)は中央で保護業務を担う組織であって、登録している側ではありません。組織名のほうが印象に残るので、そちらを答えてしまいやすい——ここが今日の罠です。
受動だから行為者はない、と決めつける。didaftarkan warga の warga が行為者です。oleh が省略されているだけで、書いてあります。di- 動詞の直後に名詞があったら、それは行為者かもしれない——そう構えて聞きます。
原文(再掲)Banyak bangunan tua telah didaftarkan warga, tetapi statusnya tidak kunjung jelas.
訳例多くの古い建物が、すでに住民の手で登録されている。それなのに、その身分はいっこうにはっきりしないままだ。
あとの15文は、すべて「なぜ止まっているのか」と「だからどうなるのか」の説明です。
報道文の1文目は、たいてい記事の要約になっています。ここを取れれば、あとは聞きやすくなります。
Penyebabnya bukan kelalaian pemilik, melainkan tidak adanya Tim Ahli Cagar Budaya (TACB) di sebagian besar kabupaten dan kota.
語注tetapi(しかし)とは別物です。tetapi は単なる逆接で、前が否定でなくても使えます。
× Dia rajin, melainkan pemalu.(前が否定でないので不可)
○ Dia bukan pemalu, melainkan rajin.
bukan … melainkan … は「読み手が思っているのはAだろうが、実はBだ」という予想を訂正する型です。論説文で非常によく使われます。bukan と tidakbukan=名詞を否定/tidak=動詞・形容詞を否定。
bukan kelalaian(怠慢ではない・名詞)/tidak lalai(怠慢ではない・形容詞)。
lalai=怠る・不注意である→ ke-lalai-an=怠慢・過失/melalaikan=ないがしろにする。kelalaian petugas(職員の過失)は事故報道の定番です。
pemilik=所有者(milik=所有 → memiliki=所有する → kepemilikan=所有権)。「所有者が悪いのではない」——この一言があるから、記事は制度の話になります。誰を責めないかを先に決めてから、原因を挙げる——論説文の作法です。
-nya を付けると動詞や形容詞が名詞のかたまりになります。melainkan のうしろには名詞が来るので、この形が必要です。
adanya(あること)/tidak adanya(ないこと)/keberadaan(存在・より硬い言い方)/ketiadaan(不在・欠如)。
同じ作りはこの記事に何度も出ます:lenyapnya objek(設問3・objek が消えること)/Berkurangnya …のような形。TACB = 文化財専門家チームTim Ahli Cagar Budaya=tim(チーム)+ahli(専門家)+cagar budaya(文化財)。直訳で「文化財専門家チーム」です。
略称は TACB。長い正式名称のあとに、必ずカッコで略称——インドネシアの報道の型です。
設問1が聞いているのは、この名前です。正式名称でも略称でも通ります。Namanya Tim Ahli Cagar Budaya atau TACB. と1文で返すと、口に出したときに安定します。kabupaten dan kota=県と市。インドネシアの地方自治体は州(provinsi)の下に kabupaten(県)と kota(市)があります。首長はそれぞれ bupati(県知事)と wali kota(市長)——第3文に出てきます。
Penyebabnya(主語=その原因は)bukan [kelalaian pemilik](Aではなく), melainkan [tidak adanya TACB di sebagian besar kabupaten dan kota](Bなのだ)。A と B は、どちらも名詞句——形がそろっています。
原文(再掲)Penyebabnya bukan kelalaian pemilik, melainkan tidak adanya Tim Ahli Cagar Budaya (TACB) di sebagian besar kabupaten dan kota.
訳例その原因は、所有者の怠慢ではない。ほとんどの県や市に、文化財専門家チーム(TACB)が置かれていないことである。
建物が指定されないと聞けば、まず「持ち主が手続きをしていないのだろう」と考えます。書き手は、その予想を先回りして打ち消しています。
この型が聞こえたら、Bのほうが記事の主張です。Aは、読み手が思いそうなことにすぎません。設問で理由を聞かれたら、答えるのは B のほうです。
Padahal, bupati atau wali kota baru boleh menetapkan sebuah objek sebagai cagar budaya setelah menerima rekomendasi tim tersebut.
語注baru boleh + 動詞 + setelah + 条件=〜して初めて〜してよい。順序が決まっていることを示す型です。
Anda baru boleh masuk setelah dipanggil.(呼ばれてから初めて入ってよい)
baru selesai(終わったばかり)/baru tiga orang(まだ3人だけ)——用法が3つあります。うしろに何が来るかで見分けます。boleh / dapat / harusboleh=〜してよい(許可)/dapat・bisa=〜できる(可能)/harus=〜しなければならない(義務)。
この文はboleh——権限としては認められているということです。できないのではなく、条件を満たしていないから使えない。
だから第3段落で「権限が空のまま放置されている」という話につながります。boleh を dapat と訳すと、この含みが少し弱まります。Padahal=それなのに・実のところ。前の文と現実の食い違いを示します。「チームがない。それなのに、チームの推薦がなければ指定できない」——この落差が、記事の出発点です。
出す側:TACB(文化財専門家チーム)
受け取る側:bupati atau wali kota(首長)
中身:この建物を文化財に指定してよい、という判断
つまり「モノを指定するための推薦」です。「人をチームに入れるための推薦」ではありません。
第11文の rekomendasi tidak kunjung terbit(推薦がいっこうに出てこない)も同じものを指しています。terbit = 発行されるterbit=(文書が)出る・発行される・(日が)昇る。menerbitkan=発行する/penerbit=出版社/penerbitan=発行・出版/matahari terbit(日の出)。
行政文書について使うと「発出される」という意味になります。izin belum terbit(許可がまだ出ていない)/SK terbit(決定書が出る)。
menerima rekomendasi(推薦を受け取る)と rekomendasi terbit(推薦が出る)——同じ出来事を、受け手側と出し手側から言っています。merekomendasikan=推薦する/direkomendasikan=推薦される。この記事に動詞形は出てきません——名詞の rekomendasi だけです。
Padahal,(逆接)bupati atau wali kota(主語)baru boleh menetapkan(述語)sebuah objek sebagai cagar budaya(何を・何として)setelah menerima rekomendasi tim tersebut(いつ・条件)。条件が最後に来る——日本語では前に出すほうが自然です。
よくあるつまずきrekomendasi を「チームに入るための推薦」と読む。この rekomendasi はTACB が首長に出すもので、建物を文化財に指定してよいという判断です。
設問2(専門家がチームの一員になるには何をすべきか)と混ざりやすいところですが、チームに入る条件は第5文に別に書かれています。同じ語が別の場面で出てきていないか、確かめる習慣がここで効きます。
Padahal, bupati atau wali kota baru boleh menetapkan sebuah objek sebagai cagar budaya setelah menerima rekomendasi tim tersebut.
訳例それなのに、県知事や市長は、そのチームの推薦を受け取って初めて、ある物件を文化財として指定することができるのだ。
第1文=登録は済んでいるが、決まらない(現象)
第2文=原因は所有者ではなく、チームがないこと(原因)
第3文=しかも、そのチームの推薦がないと指定できない(制度上の理由)
現象 → 原因 → 仕組み。この3段が、そのまま設問1と設問4の材料になっています。最初の3文で、すでに2問ぶんの答えが出ています。
Undang-Undang Nomor 11 Tahun 2010 tentang Cagar Budaya merumuskan TACB sebagai kelompok ahli pelestarian yang memiliki sertifikat kompetensi.
語注番号・年・主題の3つが必ずそろいます。略記は UU No. 11/2010/UU Cagar Budaya。答えるときは略記で通ります。
hukum(法という概念)と undang-undang(個別の法律)は別の語です。「◯◯法」という名前には Undang-Undang を使います。法令の階層UUD(憲法)>Undang-Undang / UU(法律)>Peraturan Pemerintah / PP(政令)>Peraturan Presiden / Perpres(大統領令)>Peraturan Menteri / Permen(省令)>Peraturan Daerah / Perda(条例)。
この記事の制度は、いちばん上位の「法律」で定められています。だから「地方が勝手に省いてよい話ではない」という含みが出ます。
tentang=〜について・〜に関する。法律名では「その法律が扱う主題」を示します。mengenai/soal も同じ意味ですが、法令名では tentang が決まりです。merumuskan=定義する・定式化する(rumus=公式・定式 → rumusan=定義・文言)。mendefinisikan(定義する)より「文言として書き下す」という感じです。
uji kompetensi(能力試験)/sertifikat kompetensi(能力証明書)/standar kompetensi(能力基準)/kompeten(有能な・資格のある)。
kemampuan(能力・一般)/keahlian(専門性)/kompetensi(公的に測られた能力)——この記事では3つとも出ます。sertifikasi のしくみsertifikat=証明書/sertifikasi=認証・資格付与の制度/tersertifikasi=認証済みの。
lembaga sertifikasi profesi (LSP)=職業能力認証機関(第5文に出ます)。インドネシアでは職種ごとにこの機関があり、試験を実施して証明書を出します。
つまり TACB の一員になるには、外部機関の試験に通る必要がある——「経験があるから」では入れないのがこの制度の核です。
guru bersertifikat(資格認定を受けた教員)のように、ber-sertifikat の形もよく使われます。kelompok ahli pelestarian=保存の専門家グループ。lestari(永続する)→ melestarikan(残す)→ pelestarian(保存・継承)。
Undang-Undang Nomor 11 Tahun 2010 tentang Cagar Budaya(主語・長い)merumuskan(述語)TACB(何を)sebagai kelompok ahli pelestarian yang memiliki sertifikat kompetensi(何として)。merumuskan A sebagai B=AをBとして定義する。
原文(再掲)Undang-Undang Nomor 11 Tahun 2010 tentang Cagar Budaya merumuskan TACB sebagai kelompok ahli pelestarian yang memiliki sertifikat kompetensi.
訳例文化財に関する2010年法律第11号は、TACBを、能力証明書を持つ保存の専門家グループとして定義している。
インドネシア語では法律・規則・報告書を主語にして、そのまま能動で書くことがよくあります。UU mengatur …(法律が定めている)/Peraturan mewajibkan …(規則が義務づけている)/Laporan menunjukkan …(報告書が示している)。
日本語でも「法律は〜と定めている」で自然に通ります。無理に受動へ組み替える必要はありません。
Seseorang tidak dapat duduk di dalamnya sekadar karena berpengalaman; ia harus lulus uji dan mengantongi sertifikat dari lembaga sertifikasi profesi.
語注duduk di kabinet(閣内に入る)/duduk sebagai ketua(議長を務める)/duduk di parlemen(議席を得る)/kedudukan(地位・位置)。
menduduki=占める・占領する(menduduki jabatan=職に就く/pendudukan=占領)。penduduk(住民)も同じ語根です。sekadar karena = 「〜というだけの理由で」sekadar=〜にすぎない・ただ〜だけ。sekadar karena + 理由=〜というだけの理由で。
sekadar formalitas(形式だけ)/sekadar basa-basi(社交辞令にすぎない)/bukan sekadar …(単なる〜ではない)。
tidak dapat … sekadar karena …=〜というだけでは〜できない。「経験があるだけでは足りない」——この制度の要点です。
berpengalaman=経験がある(alam=経験する → pengalaman=経験 → ber-pengalaman=経験を持つ)。セミコロン(;)は「前を受け直して、具体的に言う」合図です。前半=経験だけでは入れない/後半=では何が要るのか。後半が設問2の答えになります。
lulus=合格する・通過する(lulus ujian=試験に受かる/kelulusan=合格/lulusan=卒業生)。
uji=試験・検査(menguji=試す/pengujian=検査/uji coba=試験運用/uji kompetensi=能力試験)。
設問2は「何をすべきか」を聞いています。dan で並んだ2つを、両方そろえて答えます。mengantongi = ポケットに入れるkantong(袋・ポケット)→ mengantongi=ポケットに入れる → 手にする・取得する。
mengantongi izin(許可を得ている)/mengantongi tiket(切符を手にする)/mengantongi gelar(称号を得る)。
memperoleh(得る・中立)/mendapatkan(手に入れる)より「すでに確保している」という感じが出ます。報道文でよく使われる、少しくだけた響きの語です。
lembaga sertifikasi profesi=職業能力認証機関。lembaga=機関・団体/profesi=職業・専門職。外部の機関が試験をして証明書を出す——身内で決められない仕組みです。この文には「推薦を受ける」という要素はありません。試験に合格して、証明書を取得する——それだけです。第3文の rekomendasi は、建物を指定するための推薦で、別の話です。
Seseorang(主語)tidak dapat duduk di dalamnya(述語・否定)sekadar karena berpengalaman(〜というだけでは);(言い直し)ia(主語)harus [lulus uji] dan [mengantongi sertifikat dari lembaga sertifikasi profesi](述語・条件2つ)。否定 → セミコロン → 肯定の条件という並びです。
よくあるつまずき「推薦を受ける必要がある」を足してしまう。本文にあるのは「試験に合格すること」と「証明書を取得すること」の2つだけです。推薦は書かれていません。
混ざりやすいのは、第3文に rekomendasi が出てくるからです。しかしあちらは「建物を文化財に指定してよい」という推薦で、チームに入るための推薦ではありません。同じ語が別の場面で使われていないか、確かめる習慣が効きます。
条件を1つだけで止める。harus lulus uji dan mengantongi sertifikat——dan で2つ並んでいます。試験に合格しただけでは足りず、証明書を取得するところまでが条件です。dan/serta/sekaligus ——並列の語は、答えの個数を教えてくれます。
原文(再掲)Seseorang tidak dapat duduk di dalamnya sekadar karena berpengalaman; ia harus lulus uji dan mengantongi sertifikat dari lembaga sertifikasi profesi.
訳例経験があるというだけでは、その一員にはなれない。試験に合格し、職業能力認証機関から証明書を取得しなければならないのだ。
日本語ではセミコロンをそのまま使わず、句点で切るほうが自然です。「〜ではない。〜しなければならない」。
後半が、設問2の答えそのものです。セミコロンのあとに答えが置かれている——記号も、聞き取りの手がかりになります。
図2:条件は「試験に合格」と「証明書を取得」の2つ。推薦は本文にありません——足すと、答えが本文から離れます。
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第6文以降の逐語解説と、設問1〜4の答えあわせをまとめて収録しています。あわせて収録しているのは次の内容です。
- 設問3の核心——本文に直接の答えがない推論問題。第3段落と第4段落のどこを結べば答えが立つか
- 設問4の核心——Siapa(誰が)。受動文の直後に置かれた行為者を、どう拾うか
- 430/313/743/1,4 kali lipat——数字が4つ出るのに、設問がひとつも聞かない理由
- 中央は跳ね上がり、地方は動かない——tidak dengan sendirinya menular ke daerah が示す落差
- 設問1〜4の解答例、よくあるつまずき、設問5の解答例と日本語訳、復習語彙12












