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インドネシア語で作文を書く|135語で「職住近接」を論じる。Karena を文頭に置かない設計・執筆・点検の全手順

作文 JAPANESIA|Mengarang

Karena で文を始めた瞬間、書き言葉ではなくなる——135語で「職住近接」を論説にする

職場が家から歩いて数分。通勤時間は減ったのに、なぜか仕事から解放されない——この矛盾を、100〜150語のインドネシア語で書き切ります。
今回の課題は条件が多く、接続語・派生形・受動態・語数まで指定があります。ただ、いちばん差がつくのはそこではありません。Karena を文頭に置かない述語のない断片文を書かない——この2つです。どちらも意味は通じるのに、書き言葉として成立しなくなります
この記事では、条件をすべて満たした135語の作例を1本示し、タイトルを含む11箇所で「なぜその語を、その位置に置いたのか」を分解します。
あわせて、pemisahan と perpisahanmenyingkat と mempersingkatmerasa と merasakan のように、語根は同じなのに使い道が割れる語もまとめて整理します。

作例135語図解9点用語解説23全11ブロック解説
先に押さえる:書く前に、設計する

今日のねらい:条件が5つ以上ある作文を、迷わず書き切る

150語というのは、日本語なら原稿用紙1枚ほど。短いのですが、今回の課題には条件が10個あります。標準的な書き言葉、接続語を4つ以上、派生形を5系統、受動を2回以上、語数厳守——そのうえで、名詞化した主語、否定の二重スコープ、譲歩節の前置、決まり文句が1つ。

これを書きながら満たそうとすると、必ずどれかが抜けます。実際、抜けやすいのは接続語です。語彙を知らないからではありません。置き場所を決めずに書き始めるから、最初に思いついた1語(たいてい namun)だけで最後まで行ってしまうのです。

今日やることは単純です。書く前に、箱を並べる。語数を3つに割り、接続語を4箇所に先置きし、派生形の担当文を決める。中身を考えるのは、そのあとです。この順番にするだけで、条件は自然に埋まります。

そしてもうひとつ。文頭に置ける語と、置けない語を切り分けます。namun は文頭に置けますが、karena は置けません。tetapi は文の途中でしか使えません。ここは知識の問題なので、一度整理すれば二度と落としません

135語を、書く前に3つの箱へ割り振る 語数を先に決めてしまえば、「書きすぎて結論が入らない」が起きません A. Pendahuluan 37語 2文 ① 現象を提示する ② 利点を一度認める ここで言い切らないのがコツ B. Isi 49語 4文 ③ 留保を置く ④ 原因を足す ⑤ 帰結でまとめる C. Penutup 49語 4文 ⑥ 昔と今を対比する ⑦ 建前と実態を割る ⑧ 提言で閉じる 結論が1文だけで終わると、文章は締まりません Penutup は「まとめ」ではなく「対比+提言」。ここに4文ぶんの語数をあらかじめ取っておきます。 合計 135語(指定は100〜150語) 上限ぎりぎりを狙わないこと。書いたあとに1文足せる余白を、15語ぶん残しておきます。

図1:語数を先に割ってしまうと、「本論が長すぎて結論が1文になった」という事故が起きません。

賛否を問う課題は、この運びで書けます テーマが変わっても、箱はそのまま使い回せます 1 身近な光景から入る Bukan lagi pemandangan yang asing apabila …(〜はもう珍しくない) 2 利点を、一度認める … tidak selalu dapat dinilai negatif(一概に否定はできない) 3 留保を置いて折り返す Namun, … bukan berarti selalu …(ただし、常に〜とはかぎらない) 4 譲歩してから、本音を出す Kendati …, … justru …(〜にもかかわらず、かえって〜) 5 別の原因を足す Selain itu, …(それに加えて)——原因が1つだと論が薄く見えます 6 帰結でひとまず締める Dengan demikian, …(したがって)——本論の出口をはっきりさせる 7 昔と今を並べ、建前と実態を割る Dahulu … / Sebaliknya, kini … / Di atas kertas …, tetapi pada kenyataannya … 8 Oleh karena itu, … perlu …(したがって〜すべきだ)で閉じる

図2:中身を考える前に、この8つの箱を並べてしまいます。接続語は箱の名前だと思ってください。

STEP 1 課題を読む

SOAL MENGARANG

テーマ領域:交通・都市(Transportasi dan Perkotaan)/100〜150語/目安30分

Petunjuk

1. Pilihlah salah satu dari dua tema yang disediakan di bawah ini, kemudian tentukan sendiri judul karangan Anda. Judul tidak boleh sama persis dengan rumusan tema.
2. Panjang karangan 100–150 kata. Tuliskan jumlah kata yang sebenarnya pada akhir karangan.
3. Tulislah dengan ejaan yang benar dan tulisan yang jelas.
4. Gunakan bahasa baku, bukan bahasa percakapan sehari-hari.
5. Susunlah karangan Anda menurut kerangka berikut: A. Pendahuluan / B. Isi / C. Penutup

Tema

TEMA A Transportasi umum dan kualitas hidup warga kota
公共交通と、都市に暮らす人の生活の質

TEMA B Kepadatan kota dan kedekatan tempat tinggal dengan tempat kerja
都市の過密と職住近接

Japanesia オリジナル課題(上級)

この課題が求めているもの
押さえるべき条件

① bahasa baku の徹底
nggak/bikin/kayak/banget/lumayan/gimana は使えません。口語の -in 接尾(ngomongin, mikirin, benerin)も、省略形(udah, tuh, sih, aja, doang)も同じです。

② 接続語を4つ以上
namun/sebaliknya/oleh karena itu/dengan demikian/selain itu から4つ以上を、それぞれ適切な位置に。同じ語のくり返しは避けます。tapi は書き言葉では namun に。

③ 派生形を5系統
meN-kan / meN-i / ter- / ke-an / per-an を各1回以上。peN-anper-an とは別枠で数えます。

④ 受動 di- を2回以上
うち1回は動作主(oleh …)を伴わない形で。

⑤ 語数厳守
100〜150語。範囲外は内容以前に条件違反になります。語数の明記も忘れずに。

ここに、さらに上級向けの5点が重なります。名詞化を主語に据えた文を2つ以上否定のスコープが二重になる表現を1つ以上bukan berarti …/belum tentu …/bukan semata-mata …, melainkan juga …)/譲歩節を主節の前に置いた文を1つ以上Kendati …, / Sekalipun …,)/比喩的な決まり文句を1つだけego sektoral/tumpang tindih/jalan tengah/di atas kertas/angin segar/banting setir)/数値を出すなら単独で終わらせない

狙う水準は「読みやすい上級作文」ではなく、論説として密度のある文章です。単文の羅列にせず、1文の中に理由や条件を折り込むこと。ただし、詰め込みすぎて1文に4つの主張を入れるのは逆効果です。

派生形は、書く前に「担当する文」を決めておく 書き終えてから探すと、無理に差し込むことになります 接辞 作る意味 担当させる箇所 作例で使った語 meN-kan 他動詞にする 利点を述べる文 menguntungkan menjanjikan meN-i 対象に働きかける 最後の提言 menghormati 目的語は「人・規則」 ter- 意図せずその状態に 原因を述べる文 terhubung 「つながされている」感じ ke-an 状態・性質の名詞 主語に据える kedekatan/kehidupan kejenuhan/kenyataan per-an 過程・領域の名詞 原因を述べる文 perkembangan perusahaan peN-an は別枠:pemangkasan(削減)/pemisahan(切り離すこと)/pekerjaan(仕事)。per-an と混ぜて数えないこと。

図3:条件で指定された接辞は、設計の段階で1つずつ場所を割り当ててしまいます。あとから探すと不自然な語を選びがちです。

文頭に置ける語と、置けない語

今回いちばん重要なのがここです。Karena で文を始めてはいけません。理由を独立した1文で言いたくなる気持ちはよく分かるのですが、karena は従属接続詞——つまり必ず主節にぶら下がる語なので、それだけで文を作れません。

日本語の「なぜなら。」が単独で文にならないのと同じ理屈です。意味は完全に伝わるのに文法として成立しないという、いちばん気づきにくい種類の誤りでもあります。

同じ「しかし」「なぜなら」でも、置ける場所が違います 接続副詞は文頭へ、従属接続詞は文の中へ 文頭に置ける(接続副詞) Namun, … しかし Sebaliknya, … 逆に Oleh karena itu, … したがって Dengan demikian, … かくして Selain itu, … それに加えて 直後にコンマを打ちます 文頭に置けない(従属接続詞) karena なぜなら sehingga その結果 tetapi しかし melainkan そうではなく agar / supaya 〜するように 前に必ず主節が要ります 理由を独立した1文にしたくなったら Karena, kehidupan mereka sulit dipisahkan. → 文として成立しません Hal itu terjadi karena … / Sebabnya, … /前の文に , karena … でつなぐ 譲歩は「文頭に置ける」側です Kendati … , 主節。/ Meskipun … , 主節。/ Sekalipun … , 主節。 従属節を前に出す形なので、コンマのあとに必ず主節が続きます。ここが「置けない側」との違いです。

図4:意味ではなく品詞で決まります。左は副詞なので単独で文頭に立て、右は接続詞なので必ず節をつなぎます。

もうひとつ、句読点にも決まりがあります。tetapi の直後にコンマは打ちません。…, tetapi era digital … が正しく、tetapi, era digital … は誤りです。コンマは tetapi の前に来ます。namun は逆で、Namun, … と直後に打ちます。前に打つか、後ろに打つか——ここも品詞で決まっています。

そして述語のない断片文Khususnya pekerja di perkotaan. のような形は、会話や見出しでは自然でも、bahasa baku の作文では文として認められません。前の文に併合するか、Hal ini khususnya dirasakan oleh pekerja di perkotaan. のように述語を与えます。ピリオドを打つ前に、動詞があるか確かめる——それだけで防げます。

口語が混ざっていないか

課題の指示には Gunakan bahasa baku, bukan bahasa percakapan sehari-hari(日常会話ではなく標準的な書き言葉を使うこと)とあります。ここでつまずく人は、語彙が足りないのではありません。会話で覚えた語のほうが、先に手から出てくるだけです。

やっかいなのは、口語が混ざっていても意味は完全に通じることです。読み手は内容を理解できてしまうので、書いた本人も気づけません。だから読み返して直すのではなく、特定の語を検索して潰す——このやり方に切り替えます。

この語が1つ混ざると、口語に見えます 左を書きそうになったら、右に置き換えます 会話・SNSの語 作文で使う形 nggak / enggak tidak udah / uda sudah tapi tetapi(文中)/namun(文頭) karna karena dulu dahulu bikin membuat/menyebabkan kayak seperti banget / lumayan sangat/cukup 口語の -in 接尾も同じ:ngomongin → membicarakan / mikirin → memikirkan / benerin → memperbaiki / nanyain → menanyakan

図5:日常のやりとりで覚えた語ほど、書くときに手が勝手に動きます。提出前に、この8語だけ検索する——それで大半は防げます。

もうひとつ、書き言葉らしさを決めるのが語の重ね方です。会話では sangat penting sekali(とても重要でとても)のように強調を二重にしても自然に聞こえますが、書き言葉ではどちらか一方にします。sangat pentingpenting sekali。同じことが agak sedikit(少し少し)、paling ter-(最も最も)にも言えます。強調は1文に1つと決めておくと迷いません。

逆に、書き言葉で省いてはいけないものもあります。会話では落とせる接頭辞 meN- です。日常会話の Dia bilang …(彼が言うには)は、作文では Dia mengatakan bahwa …kasih(あげる)は memberikanambil(取る)は mengambillihat(見る)は melihat能動文の述語に接頭辞がないと、それだけで会話の文に見えます。

ただし、受動文では落ちるのが正しいという例外があります。Buku itu saya baca.(その本は私が読んだ)——ここで saya membaca とはしません。主語が一人称・二人称のときの受動は、di-meN- も付けず語根のまま置きます。接頭辞は常に付けるのではなく、能動なら付ける・人称受動なら外す——この線引きです。

最後に、作文で見落とされがちなのが数と時の書き方です。1桁の数はふつう文字で書きtiga kotalima menit)、2桁以上は数字にします(25 tahun)。文頭に数が来る場合は、桁にかかわらず文字です(Dua puluh lima tahun lalu, …)。
年号や割合を出すときは、数字を単独で置かないこと。naik 12 persen dibandingkan tahun sebelumnya(前年比12%増)のように、比較の相手を必ず添えます。数字だけを置くと、読み手はそれが大きいのか小さいのか判断できません。数値を出すなら関係を作る——今回の課題に明記されているのは、この理由です。

綴りについても、ひとこと。指示3に Tulislah dengan ejaan yang benar(正しい綴りで書くこと)とあります。インドネシア語で綴りを外しやすいのは、接辞をつないだときに重なる母音です。per-+pisah+-anperpisahan であって perpisahaan ではありません。ke-+sesuai+-ankesesuaian迷ったら、接辞と語根に分解してから書き直す——これで大半は防げます。

もうひとつ外しやすいのが、meN- が語根の頭の子音を飲み込む変化です。s で始まる語は s が落ちて meny- になり(selenggara → menyelenggarakansewa → menyewa)、pmem- に吸収されます(pangkas → memangkaspilih → memilih)。ただし外来語や2音節以上の子音連続では落ちませんproses → memproseskritik → mengkritik)。khawatir → mengkhawatirkan も、kh がひとまとまりなので k は残ります。

そして、接辞を足したほうが正しく見えるという思い込みには注意が必要です。名詞のなかには語根のままが正解のものがあります。waktu tempuh(所要時間)、daya beli(購買力)、jam kerja(勤務時間)、uji coba(試行)。どれも名詞+語根という形で、ここに meN- を足すと動詞が宙に浮きます複合名詞は接辞を付けない——これも一度覚えれば済む話です。

ここから先は、作例と1文ずつの組み立て解説です

この先では、条件をすべて満たした135語の作例を1本示し、なぜその語を選んだのか/どこに何を置いたのかを、タイトルを含む11箇所で解説します。あわせて収録しているのは次の内容です。

  • 接続語の配置表——書く前に4箇所へ先置きして、1語に偏らせない方法
  • pemisahan と perpisahan——同じ語根 pisah が、peN-anper-an で意味を分ける仕組み
  • menyingkat と mempersingkat——「短くする」対象が語句か時間かで動詞が変わる
  • merasa と merasakan——名詞を目的語に取れるのはどちらか
  • 名詞化を主語に据える——報告調の文を論説の文に変える書き換え手順
  • 提出前の点検5手順と、そのまま使い回せる復習語彙12
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